グレイがまってるから(伊勢英子)
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伊勢英子のこの本を久しぶりに読みおえたら、奥付の脇に私は日付とサインを入れていた。これも1999年に買った本のうちのひとつだったかと思いだす。母が死んだ春のあと、死がどうのこうのというような本を一時期ずいぶん買ったのだった。
伊勢英子がグレイという犬のことを描いた本は、『気分はおすわりの日』を読んで、そのあとに文庫になっていたこっちの本を買ったのだった気がする(あるいは逆か)。
伊勢英子を初めて読んだのは『カザルスへの旅』で、その名と絵をくっきりおぼえたのは、のちに『「死の医学」への日記』としてまとめられた柳田邦男による毎日新聞の連載だった。伊勢さんは週一度の連載に挿絵を描いていて、私は当時、毎週それを切り抜いていた。(連載時の伊勢さんの絵は、『画集「死の医学」への日記』として別に本になった。)
今しらべてみると新聞連載は1994年のことで、その年の春には祖母が急死した。それで私はあの連載を切り抜いて読んでいたのかもと思う。
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