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フクシマの正義  「日本の変わらなさ」との闘い(開沼博)

フクシマの正義 「日本の変わらなさ」との闘いフクシマの正義
「日本の変わらなさ」との闘い

(2012/09/12)
開沼博

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『1984 フクシマに生まれて』を読んで、ひさしぶりに開沼さんの名前を検索したのだったか何だったか忘れたけど、図書館で借りてきて読んだ。

開沼さんの本は、前に『「フクシマ」論』と、開沼さんが編者に入った『「原発避難」論』を読んだことがある。

この本は、サブタイトルにあるように、"「日本の変わらなさ」との闘い"を書いたものというのが、いちばん近いだろうと思う。「ことさら「3・11による変化」を見ようとすることよりも、3・11によってもこの社会がなお不変であることを見ることこそが求められている」(pp.107-108)というのが、開沼さんの立場。

「3・11以後、一般向けの媒体に発表してきた、評論、エッセー、ルポ、対談などと様々に分類可能な文の一部を、集め構成し並べ直したものだ」(p.378、あとがき)というこの本は、修士論文をほとんどそのまま出版した『「フクシマ」論』や、研究者方面の方々が寄って書いたらしい『「原発避難」論』の、論文ちっくな文章と比べると、だいぶ読みやすい。

字がつまり気味の400ページ近い本を読んでいると、開沼さんが追ってきたこと、問うてきたことが、いろんなかたちで繰り返し書かれ、語られていて、じわーっと分かってくる気がした。もういちど『「フクシマ」論』を読みなおしたいと思った。

"フクシマ"という対象を通して、近代をなりたたせてきた「支配する眼差し」がどう在ったのかを、開沼さんはしつこく追っている。
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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