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今週末から1週間:ドキュメンタリー映画「旅する映写機」と「小さな町の小さな映画館」上映(1/25~31)

今週末(1/25)から1週間、森田惠子監督のドキュメンタリーが大阪で上映されます。

映画「旅する映写機」上映(10:20~、1/25~31、大阪・七藝)
& 「小さな町の小さな映画館」も同時上映(12:50~、1/25~31、大阪・シアターセブン)

(七藝とシアターセブンは、同じサンボードシティの6階と5階です)
↓詳しくは
http://femixwe.blog10.fc2.com/blog-entry-566.html

ドキュメンタリー映画「旅する映写機」
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Because I am a Girl―わたしは女の子だから(ティム・ブッチャー、グオ・シャオルー、ジョアン・ハリス、キャシー・レット、デボラ・モガー、マリー・フィリップス、アーヴィン・ウェルシュ(角田光代訳))

Because I am a Girl―わたしは女の子だからBecause I am a Girl
―わたしは女の子だから

(2012/11/20)
ティム・ブッチャー、グオ・シャオルー、ジョアン・ハリス、キャシー・レット、デボラ・モガー、マリー・フィリップス、アーヴィン・ウェルシュ(角田光代訳)

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収録されている各作品もよかったが、冒頭の角田光代による「私も女(の子)だからこそ――まえがきにかえて」がよかった。
プランというNGOから依頼をうけて、角田は「Because I am a Girl」キャンペーンの一環として、2009年、アフリカのマリへ向かった。女性が性的快楽を感じることのないよう、切除することで結婚まで純潔が守られると見なされているために、女性性器切除という習慣がいまも続いているというマリ。それがもとで女の子はいのちを落とすこともある。

長い伝統をもつ女性性器切除の習慣を変えることは無理だろうと、角田は絶望的に感じていた。伝統であるならば、外国人がとやかく言えることではないのではないかとも。角田はいろんな村をみる。習慣をかたくなにやめないと女性たち自身が主張する村があり、数年前に完全にその習慣をやめた村があった。そのやめた村は、近隣の4つの村を説得して、切除の習慣をやめさせたという。

習慣を変えるのは絶対に無理だと思っていた角田は、そうした変化に驚く。それは、地元のプランと地域スタッフの活動によるものだった。角田と同行した女性職員は「二、三カ月に一度、八時間かけてこの地域を訪れ、廃止をした人たち、廃止を検討している村の人たち、廃止しないと言っている村の人たちと、対話を続けている」(p.4)という。衛生プロジェクトのスタッフは、この地域に家を借りて、もっと頻繁に村々を訪れているそうだ。

絲的サバイバル(絲山秋子)

絲的サバイバル絲的サバイバル
(2012/11/15)
絲山秋子

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これは『小説現代』誌での、表題どおりの連載だったそうである。
▼略して絲サバ、連載の記念すべき第一回の発売日はなんと私の誕生日。嬉しくもない四十歳。子供や若者に「お姉さんと呼びなさい」とも言えない四十歳。じゃあ、四十にして今までやっていないことに挑戦しようと協議していて、思わず自分から言い出してしまった「一月一回一人キャンプ」。そんなアホなこと誰もやってないですよね。(p.9)

設備ばっちりのキャンプ場や人里離れた山の中、あるいは友人の家の庭や講談社の敷地でテントを張って「一人キャンプ」。読んでいると、まったく一人の行程の場合もあれば、山菜採りやら飲み食いのところは同行者がいる場合もあるが、「寝るのは一人」というかんじ。

そして、焚き火の火をみながらすごす時間。

わたしのブックストア あたらしい「小さな本屋」のかたち(北條一浩)

わたしのブックストア あたらしい「小さな本屋」のかたちわたしのブックストア
あたらしい「小さな本屋」のかたち

(2012/12/12)
北條一浩

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この本が出たころに、なんどか本屋でちらっと見た。
こないだ読んだ『冬の本』の編集にあたった人が、この本をつくった人でもあった。奥付によると、この北條さんという方は、メールマガジン「高円寺電子書林」の編集人でもあるらしい。(このメールマガジンは終刊し、アーカイブがここに http://sv4.mgzn.jp/pub/mailList.php?cid=Q110257

「はじめに」には、こんなふうに書いてある。
▼お店を営んでいる人の顔が見える、小さな本屋。その魅力を追いかけた本です。本が売れない、読書をしなくなった、といわれるこの時代に、どんな思いで本屋をつづけ、どんなアイデアと工夫で空間を作っているのか、店主の皆さんに「わたしのブックストア」を語っていただきました。…(p.3)

お話が載ってる店で、行ったことがあるのは4軒。行ったことはないけど、店主さんが本を書いてるのを読んだことがある、という店もある。

きわきわ―「痛み」をめぐる物語(藤本由香里)

きわきわ―「痛み」をめぐる物語きわきわ
「痛み」をめぐる物語

(2013/06/26)
藤本由香里

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「あとがき」で、著者がこの本をコンパクトに紹介している。
▼本書は、ご覧いただければわかる通り、自傷・リストカット、スプリットタンや刺青などのボディ・モディフィケーション、美容整形、美醜の問題、顔の傷痕、婚外の性愛、セックスワーカー、障害者の性…など、いわゆるコントラバーシャル(=議論を呼ぶ)類の、だからこそ人々が話題にするのを避ける「きわきわ」な問題だけを追いかけて綴った「ゼロ年代(+α)の日本」論である。(p.225)

「きわきわ」の問題を追う理由を、著者は続けてこう書く。
▼…霧の向こうにある崖の存在を誰もが感じながら、崖は、ないことにされている。ここは、安全な地面。霧の向こうの崖に落ちてしまうのは「運の悪い人」。そんなはずはないのに。福島の原発事故だって、霧の向こうにある崖は「ないことにしていた」からこそ起きたのではなかったか。
 だからこの本では「きわきわ」の問題だけを書いた。社会のキワで人は深く深く考えざるを得ない。深いものとなるためには、私たちは〈世界〉を回復しなければならない。
 「きわきわ」のところから、この十数年の社会を振り返るこの作業は、思いがけなく私を、30年以上前に大学で学んだことの中に連れ戻しもした。ずっと私の底に沈んで問題意識であり続けたもの。私はずっと「社会」と〈世界〉の間にあって、「社会」と〈世界〉を繋ごうとし続けてきたのだと思う。…
 「社会」と〈世界〉を繋ぐこと――それは、祈りでもある。
 この祈りが、あなたに伝われば、嬉しい。(p.226)
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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