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読んだり、書いたり、編んだり 

戦友の恋(大島真寿美)

戦友の恋戦友の恋
(2009/11/27)
大島真寿美

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『それでも彼女は歩きつづける』を読んで、久しぶりに大島真寿美を読みたい欲が昂進して、図書館にあった本を借りてくる。

むかしは漫画を描いていた佐紀は、同い年で新人編集者だった玖美子に、こんなへたくそな絵じゃアシスタントにもなれないとくさされて、でもストーリーは面白いから原作者としてやってみない?と誘われて、うだうだと悩んだあげくに、原作者として書いていくことになる。山本あかねという本名よりも、山本佐紀というペンネームがなじむほどに。

お互いがお互いの「生みの親でもあるし、育ての親でもある」玖美子と佐紀は、長く一緒に仕事をし、一緒に飲み、共に遊んできた。楽しげな女二人に、「どういう関係の友達?」と質問が向けられると、「あたし達、友達じゃないから」と即答する玖美子。自分たちはもっと特別な関係だと言いたいのだと、友達という言葉には当てはまらないと、佐紀も思う。

あるとき半分酔っ払った勢いで、玖美子が「戦友」だと言った。たしか、亡くなる1年くらい前。このごろ頭が痛いのだとこぼす玖美子に、病院へ行った方がいいと佐紀は忠告した。でも、結局玖美子は病院に行かず、死んでしまった。

不意にいなくなってしまった玖美子。玖美子がここにいないというところから始めるしかない。佐紀は、長い長い喪中のように、玖美子を失った日を送っていく。その日々が、穏やかに書かれていく。佐紀が、携帯もってないところに、みょうに親近感がわいた。

風の島へようこそ(アラン・ドラモンド)

風の島へようこそ風の島へようこそ
(2012/02/15)
アラン・ドラモンド

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福音館の『母の友』という雑誌で、大野更紗さんが連載してるというのをどこかで見て、図書館にあるかなと調べたら、あったので、昨年春の連載スタートにさかのぼってちょっとずつ読んでいる。

その『母の友』で大野さんが紹介していた絵本を借りてきてみる。日本語版は去年(2012年)、原作は一昨年(2011年)に出ている。

デンマークにある小さな島・サムス島は、海にかこまれていて、いつも強い風が吹いている。少し前までは、電気や燃料のつかい方も、「とてもふつう」で、暗い冬の夜にはあかりをたくさんつけ、暖房であたたかくして、お湯もつかいほうだいだった、という。その電気は、デンマーク本土の火力発電所から、海底ケーブルで届けられていた。

あるとき、デンマーク政府が、どこかの島を選んで、そこで使うエネルギーをすべてその島でつくろうという計画をたてた。選ばれたのはサムス島。

「サムス島を自分たちのつくるエネルギーだけでくらせる島にしよう」という計画がうごきだす。子どもたちは、新しい考えにわくわくしていたが、大人たちがわくわくしはじめるには、もうちょっと時間がかかった。「今のままでいい」「カネがかかる」「まっぴらごめん」「べつの島の人たちにがんばってもらったら?」等々、変わること、変えていくことには抵抗も大きかった。

この計画のリーダーとなったソーレン・ハーマンセンさんは、あきらめず、いろんなひとによびかけつづけた。

生き残ってました。主婦まんが家のオタオタ震災体験記(ひが栞)

生き残ってました。主婦まんが家のオタオタ震災体験記生き残ってました。
主婦まんが家のオタオタ震災体験記

(2012/03/14)
ひが 栞

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まんがの絵柄はあまり好みではなかったけど、宮城県の塩竃市で被災した著者が、娘2人と、地震発生からの9ヶ月間をどう生きのびたかを書いた40場面の文章は、むねをえぐられるようだった。

避難所でどんなことがあったか、自宅へ戻ったときにどうだったか、ライフラインが切れているなかで、どう暮らしたか。

航海士で1年のうち60日しか自宅にいないという夫は、地震発生のとき、いなかった。その夫との「非被災者との温度差」という話も。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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