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読んだり、書いたり、編んだり 

バラ色の怪物(笹生陽子)

バラ色の怪物バラ色の怪物
(2007/07/14)
笹生陽子

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笹生陽子の『サンネンイチゴ』を読んだら、何年か前に読んだ『バラ色の怪物』をまた読みたくなって借りてくる。こっちも主人公は中学2年、14歳の遠藤トモユキ。

遠藤の父は、知人の借金の連帯保証人になっていて、その知人の会社の倒産で多額の債務がふりかかったときに姿を消した。父と母の離婚が成立したあと、遠藤は小学校に入った頃から母と二人家族だ。

中学2年生の母親が40代というのは、そう不思議なことではないのだろうが、「うつむいた母のうなじには白髪がまばらにはえている。三十代の終わりまで、なんの予兆も見られなかったのに、四十代に入ったとたんに、なぜだかめっきりふけこんだのだ」(p.25)というような、息子の目から見た母の姿が描かれるのを読むと、その母と同世代になっている自分自身もカラダの曲がり角を感じていて、あーそういう歳かなと思う。

遠藤が両親の離婚のいきさつを知ったのは小6の秋。ふと興味がわいて、母にたずねると、案外あっさり教えてくれた。
▼真相を知る前とあとでは、たぶん、なにかが変わったはずだ。人は、そうして変化しながら成長していく生きものらしい。変化していく自分自身を、遠藤はたまに怖いと思う。きのうまでいた父が突然姿を消した日のように、いつ、なにが、どう変化するのか、予測するのは不可能だから。(p.26)
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サマータイム(佐藤多佳子)

サマータイムサマータイム
(2003/08/28)
佐藤多佳子

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佐藤多佳子のこの本は、いつだったか読みかけたことがあったのだが、読みきらずに返してしまった。この人の本が好きだという人からすすめられたのだったと思うが、どうも乗らなかった。図書館でみかけて、久しぶりにまた借りてきてみる。

6年前の夏、ぼくはどしゃ降りの雨のなか、プールで泳ぐ彼と出会った。左腕がなく、右腕だけで泳ぐ彼の姿から、ぼくは目を離せなかった。ぼく・進は小5、彼・広一くんは2つ上だった。

1つ上の姉の佳奈と、広一くんと、ぼく。夏の思い出は、3人で食べた海のゼリー、広一くんと佳奈が連弾したサマータイム、佳奈が練習につきあった広一くんの自転車の特訓。そして秋がすぎて、広一くんは引っ越してしまい、連絡はとだえた。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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