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思想をつむぐ人たち─鶴見俊輔コレクション1(黒川創 編)

思想をつむぐ人たち─鶴見俊輔コレクション1思想をつむぐ人たち
─鶴見俊輔コレクション1

(2012/09/05)
鶴見俊輔(黒川創 編)

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本屋でみかけて、ぱらぱら見ては戻しを何度かして、買おうかなーーと思いつつ、図書館でわりとすぐ借りられたので、図書館の本で読む。しかし、自分の本ではないのに、読んでいてあやうく何度かページの隅を折りそうになって、ちゃうちゃう図書館の本やと、紙の切れ端を挟んだりしながら読む。ページの隅を折りたくなるのは、しまいまで読んだあとで、そこのページにまた戻ってきたいから。

このコレクションは何巻まで出るのか知らないが、黒川創が編んでいくらしい。京都のSUREの人やという記憶はある。たしか何かの本で、鶴見の話の聞き手にもなっていた。いつだったかは、この人の小説も読んだ。文庫の袖にある略歴で、「十代の頃から「思想の科学」に携わり、鶴見俊輔らとともに編集活動を行う」という人であることを知る。

この1巻は、「人物を通じて鶴見の哲学の根本に触れる作品を精選した」というもの。黒川の言葉では「鶴見の著作のなかから、「伝記」に類するものによって構成した」巻。私がいつだったか、鶴見の別の本で読んだ文章もあったし(たとえば金子ふみ子や柴田道子について書いたもの)、初めて読むものもたくさんあった。

とりわけ巻頭に置かれた「イシが伝えてくれたこと」がよかった。この最初の文章を、私はゆっくり、ゆっくり読み、この本も、日をかけて、時間をかけて読んだ。(イシについては、シオドーラ・クローバーによる評伝『イシ』がある。)
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アミティ 「脱暴力」への挑戦―傷ついた自己とエモーショナル・リテラシー(坂上香/アミティを学ぶ会)

アミティ 「脱暴力」への挑戦―傷ついた自己とエモーショナル・リテラシーアミティ
「脱暴力」への挑戦
―傷ついた自己とエモーショナル・リテラシー

(2002/02)
坂上香/アミティを学ぶ会

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『ライファーズ』を読んで、アミティ(犯罪者や薬物依存症者の治療共同体)の活動について書かれたこの本がちょうど図書館にあったので借りてきた。もう10年前の本である。

誰でも暴力の「根」を持っている、と坂上さんが「はじめに」で書いている。「まず、そのことを認め、それぞれがもつ根に目を向け、具体的にほぐしていく必要がある」と。

「エモーショナル・リテラシー」という言葉が出てくる。自らの感情を受けとめ、理解し、表現する能力を高めることを意味し、欧米では学校など教育現場でも広く使われている考え方だという。暴力に頼らずに生きていくための一つのツールだと坂上さんは書く。

第1章「閉ざされた感情との出会い」のなかで、山下英三郎さんがこう書いている。
▼感情をありのままに表すことを「はしたない」と見る社会にあっては、心の中で渦巻いている感情をいかにコントロールし、平静さを保つかということに価値が置かれ、私たちは家庭や学校などで感情を抑制することに腐心してきた。殊に、近代テクノロジーを駆使し科学性や経済効率を追求する社会では、感性や感情といった数値化されにくい領域は軽視され、人の行動も機械的になっていく。そして、感情を顕わにすることのない冷徹な物腰が洗練された行動としてもてはやされる。(pp.17-18)
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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