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読んだり、書いたり、編んだり 

クローバー・レイン(大崎梢)

クローバー・レインクローバー・レイン
(2012/06/07)
大崎梢

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「ブックマーク」読者のiさんからおしえてもらった『クローバー・レイン』『プリティが多すぎる』。そもそも私が大崎梢の作品を知ったのは、このiさんからだった。それで『あかずきん』シリーズを読み、その後の本も見かけたら読んできた。

『クローバー…』はだいぶ予約待ちで、すぐ借りられた『プリティ…』を読み、その舞台となった老舗出版社・千石社は『クローバー…』も一緒やと聞いていたので、どんなんやろうと思っていた。その『クローバー…』が「休み」の日に届き、図書館から帰っていそいそ読む。昼寝をするつもりだったのが、寝ずに読んでしまい、最後まで読んでから、またてっぺんに戻って二周読み。

二読めは、この冒頭で原稿ボツを言われた作家さんが、最後のところで語ってる人かと気づき、家永さんが小説を書く思いをしみじみ読み、主人公の編集者・工藤や同僚の営業マン・若王子のやりとりを反芻した。そして、本を手にして読む人たち、たとえば冬実さん、なおちゃん、よっちー…それぞれにとっての「本というもの」との関わりに共感するところが多くあった。

ある日、工藤が偶然出会った家永の長編小説の原稿。それはどこか他社のためのものではなく、行き先が決まっていないものだった。読ませてもらった工藤は、ぜひ本にしたいと申し出るが、家永は、君のところではムリだろう、忘れてくれと言うのだ。
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アンのゆりかご―村岡花子の生涯(村岡恵理)

アンのゆりかご―村岡花子の生涯アンのゆりかご
―村岡花子の生涯

(2011/08/28)
村岡恵理

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京都で念入りに本屋をうろついたときに、読みたくなって買った本(図書館にはあるやろなーと思っていたが、文庫はなかった)。何年か前に単行本が出たのは知っていたが、読みそびれたまま、もう文庫になっていて、それも一年前だった。

村岡花子が「赤毛のアン」の訳者、ということはもちろん知っていた。私が最初に読んだ『赤毛のアン』も、村岡花子の訳だった。いま、本棚には当の『赤毛のアン』が見当たらないが、私が初めて読んだのは、講談社から出ていたハードカバー(箱入り)のアンシリーズで、本文は二段組み、挿絵は鈴木義治のもの。この箱入りの本を3巻まで(『アンの青春』『アンの愛情』まで)親に与えられ、あとの巻は図書館で借りて読んだ。

アンがらみでは、『赤毛のアンの手作り絵本』という鎌倉書房のシリーズ3冊(これは3年続けて、誕生日に与えられた記憶がある)は、アンの物語以上に熟読し、いろいろ作ったりもした本だった。※今この本は白泉社版が手に入るらしい

アンの物語は知っているが、訳者のことは、ほとんど全く知らなかった。孫が書いたこの評伝で、アンを日本に紹介した訳者・村岡花子にぐっと興味をもった。明治の女性たちの伝記や評伝は、いっときずいぶん読んだ。いまに名を残している女性の多くは、教育を受けられたとか、経済的に豊かであったとか、よほど変人の親がいたとか、当時にあってはよほどぶっとんだ何かがある。

村岡花子の場合には、娘をミッション・スクールの給費生にした父親がいた。「はなは自分の勉強のことだけを考えればいいんだ」(p.29)と言い聞かせた父は、クリスチャンで、社会主義者の活動にも加わっていたという。

明治半ばうまれの女性が、ミッション・スクールで学び、英米文学と出会い、翻訳家として身を立てるようになる。その生涯のなかで、アンの物語との出会いは、戦時下に日本を離れた母校のカナダ人宣教師が、友情の証にと花子に贈った一冊の本だった。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第66回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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