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読んだり、書いたり、編んだり 

求道の画家 松本竣介―ひたむきの三十六年(宇佐美承)

求道の画家 松本竣介―ひたむきの三十六年(宇佐美承)求道の画家 松本竣介
―ひたむきの三十六年

(1992/12)
宇佐美承

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『青い絵具の匂い』のあとで、図書館で借りて読んだ本。

ことしが生誕100年の松本竣介は、画家の道を歩みはじめたのちも、画家だけではない顔をもっていた。自らのアトリエを「綜合工房」と名づけて、1936年に妻の禎子さんと共に「雑記帳」という雑誌を創刊している。24歳の頃である。"随筆(エッセエ)雑誌"と付したこの「雑記帳」が出たのは、宮澤賢治が37歳で死んで3年というとき。まだ賢治を知る人は少なかったが、同郷だった竣介は知っていて紹介を書いている。1年あまり続いた雑誌は、1937年の12月号、通巻14号で廃刊となる。

雑誌を出し続けることは当時もたやすいことではなかったと思うが、「綜合」と名づけた工房の名に通じるように、この雑誌に書いた人たちの幅広さに驚く。この本には表紙の写真があるくらいだが、どんな雑誌だったのか、どこかで見られる機会があれば、見てみたいと思う。

巻き込む力 すべての人の尊厳が守られる世界に向けて(土井香苗)

巻き込む力 すべての人の尊厳が守られる世界に向けて巻き込む力
すべての人の尊厳が守られる世界に向けて

(2011/01/20)
土井香苗

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熱はやや下がりかけるも37度台だった日の読書。
私の「職業=プロフェッション」は、「人権を守る仕事」だという著者のこれまでを書いた本。大学時代にアフリカでボランティアをし、その後日本で弁護士になって難民や在日外国人を弁護する仕事を中心に行い、それからアメリカに渡って国際人権NGOのスタッフとなって日本に戻ってきた、という人。自分は「人権活動家(human rights activist)」だ、とも書いてある。

熱が続いてちょっと弱っているせいもあるのか、「正義を貫く活動」とか「正義を支えにキャリアを積む」という見出しに、(正義って…なんかすげぇー)と思いながら読む。

著者は子ども時代、「親からあまりほめられたことはなく、しかられてばかり」で、「勉強ができなければ何もとりえがない子」とまで言われていたという。達成感を味わえるのは唯一「勉強して学校の試験でいい成績をとること」。親に支配されていたと書くその鬱屈は、相当きつかったのだろう。著者が大学生、妹が高校生のときに、姉妹二人で家を飛び出し、「その日を最後に、今日に至るまで家には戻っていません」というから、親との葛藤はすさまじかったものと想像できる。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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