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妊娠を考える―〈からだ〉をめぐるポリティクス(柘植あづみ)

妊娠を考える―〈からだ〉をめぐるポリティクス妊娠を考える 
―〈からだ〉をめぐるポリティクス

(2010/10/22)
柘植あづみ

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出生前診断の章があったので、借りてきていた本。けっこう厚く、字が多く、読めるかな~と思っていたが、読みはじめたらおもしろくて、一晩で読んでしまった。著者は、量的データも見つつ、質的調査を続けてきていて、その一つひとつの事例の紹介に際しては、自分自身を通した問いかけがあり、そのときどきに感じたことが率直に書かれていて、読んでいてその姿勢に好感をもった。

▼この本では、「赤ちゃんが生まれること、生まれないことがその社会や文化においていかに意味づけられ、それが一人ひとりの女性の人生にいかに作用するか」を紹介しながら、妊娠・出産、避妊や中絶、そして不妊をめぐる政治、経済、社会・文化について、いろいろな軸から読み解いていきたいと思っています。(p.v)

▼この本は、子どもを妊娠すること、出産することに関わる医療や生命科学の発達が、それぞれの社会や文化において、いかなる問題を解決しようとしているのか、その応用によってどんな新たな課題や問題をもたらすのかについて、医療人類学や社会学、女性学/ジェンダー論、生命倫理学などのアプローチを用いて、答えようとするものでもあります。
 さらに、数多くの社会問題の中で、科学技術によって解決しようとする課題や問題はいかに選ばれるのか、なぜその課題の解決が必要だとされ、それ以外の課題は生命科学や医療の対象として見向きもされないのか。それについても考えようとするものです。(p.vii)

子どもの声を社会へ―子どもオンブズの挑戦(桜井智恵子)

子どもの声を社会へ―子どもオンブズの挑戦子どもの声を社会へ
―子どもオンブズの挑戦

(2012/02/22)
桜井智恵子

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子どもが、いじめや子どもをとりまく困難と取り組めるよう助けるために考案された公的な制度「子どもの人権オンブズパーソン」。兵庫県の川西市でオンブズパーソンを務める著者が、その制度について、オンブスパーソンがどのように関係に働きかけ、社会に働きかけていくかを伝える。そして、「問題」のつくられ方にはその社会のありようが反映しており、どう考えていけば問題解決に向かえるだろうかということも書いている。

オンブズとは、「公正中立の立場に立って行政を監視する機能を持つ市民の代理人の意味で使われ、調査に基づいた勧告などを行う権限がある。」(p.12)

川西市のオンブズパーソンのページには、条例第1条(目的)を子どもたちにもわかりやすくと書きなおしたこんな文章がある。

子どもは、みんな人間として大切にされなければなりません。
子どもを大切にする社会は、みんなが幸せになれる社会です。
一人ひとりの子どもが人間として大切にされる社会をつくることは、おとなの責任です。
だから川西市は子どもの権利条約を大切に実行していきます。
子どもを守る「子どもの人権オンブズパーソン」をつくります。
そして一人ひとりの子どもの人権を大切にして、たとえば、いじめ、体罰、暴力、虐待などで、子どもが苦しむことのないようにします。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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