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ほんのミニコミ「ブックマーク」をお読みのみなさまへ&本ネタの好きなみなさまへ

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2月中に次の号を作成・印刷・発送の予定です。
*購読料の納入確認と住所変更のチェックをしました。前号で「お送りしてもかまいませんか?」とおたずねして中止や継続のご連絡がなかった方は、いったん発送をストップします。「どうだったかしら…?」と思われる方は、おたずねください。
letter_peace(at)yahoo.co.jp

本ネタの好きなみなさまへ

「ブックマーク」は、読者による「読んだ本・おすすめ本・これから読みたい本」のアンケートがメインのミニコミです。津々浦々の読者が、それぞれ好きに「本」を語ります。自分がふだん絶対手にとらないような本に会いたい方におすすめです。

A5判のリソグラフ刷りで、毎号20ページ前後。読んでみたい方には、送料込み1部200円で送ります(代金は小額切手の郵送でOK)。ご希望の方は、送り先をご連絡ください。
letter_peace(at)yahoo.co.jp
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ぼくは悪党になりたい(笹生陽子)

ぼくは悪党になりたいぼくは悪党になりたい
(2007/06)
笹生陽子

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『きのう、火星に行った。』を読んだら、また笹生陽子の本が読みたくなって、17歳のエイジが主人公の話を借りてきた。これもまた、上の子の話。かぎりなく自己中心的な母親は海外長期出張に出かけ、高2のエイジは、10歳の弟ヒロトと2人で2ヶ月ばかりを暮らす。「百パーセントの状態を望みさえしなければ、家事と学業の両立は案外たやすいものだと思う。ぼくはそこそこ家事をこなして、その合間にちょこっとベンキョウする。」(p.25)

エイジの母は、いわゆる未婚の母で、当時付き合っていた男の子どもをそれぞれ身ごもり、一人で勝手に産んで育ててきた。エイジとヒロトは、父親であるところの精子提供者が違う異父きょうだい。家庭のメンバーとして父親は登録されていないが、父親そのものが存在しないわけじゃない。母が長期の海外出張に出て間もなく、エイジの修学旅行を前に、ヒロトが水ぼうそうにかかり、「緊急時用」のアドレス帳にリストされている連絡先(母が培ってきた人脈が網羅されている)から、看病してもらう人をあたった。そしてヒットしたのが杉尾さん。

この人は、母とはどういう関わりがあるのか、もしや母とデキていた人なのかと、エイジは仮説をたててみる。杉尾さんの年齢と、母の年齢とを差し引きし、どうやらこの人はヒロトの父親ではないかと突っ込んでみたエイジは、衝撃の事実を知る。

空が青いから白をえらんだのです ―奈良少年刑務所詩集(寮美千子編)

空が青いから白をえらんだのです ―奈良少年刑務所詩集―空が青いから白をえらんだのです
―奈良少年刑務所詩集―

(2011/05/28)
寮美千子編

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こないだぶんぶん文庫単行本を借りて、帰りの地下鉄でちょっと読み、そのあと本屋に寄ったら文庫があったので、在庫のあった『ハリール・ジブラーンの詩』とあわせて買う。

ハリール・ジブラーンの詩に神谷美恵子が解説をつけて編んだように、この詩集は、奈良の少年刑務所で服役する受刑者たちが社会性涵養プログラムのなかで書いた詩に、寮美千子が解説をつけて編んだもの。

読んでいて、この表紙の青い色のせいもあるのか、『ぼくは12歳』を思い出した。

ひとり ただくずされるのを まつだけ

岡真史の書いたその一節がこころにうかんだ。

表題作 空が青いから白をえらんだのです のタイトルは「くも」。この詩を書いたAくんのおかあさんは「つらいことがあったら、空を見て。そこにわたしがいるから」と最期に言って亡くなったのだという。

子どもが見ている背中―良心と抵抗の教育(野田正彰)

子どもが見ている背中―良心と抵抗の教育子どもが見ている背中―良心と抵抗の教育
(2006/10/13)
野田正彰

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先週みにいった映画「"私"を生きる」十三のシアターセブンでの上映は延長になり、いまのところ3/2(金)まで(3/3以降も再延長があるかもしれないとのこと)。

自由にものがいえること、人として大切にされること、それが東京都の公立学校ではぎゅうーっと縛られていっている状況を追ったドキュメンタリー。大阪も、まったくもって他人事ではなく、そして、映画を見て思ったのは、「これは、ほんとに他人事じゃない、どこの職場でもありうる」ということだった。

私が働いていたかつての職場はハラスメントのひどいところだった。職場の会議や組合交渉で、「それはおかしい」と思うことはいろいろと言ってきた。でも、私もかなり参ってしまい、一時期はご飯があまり食べられず、じわじわと体重が減った。「ほんまにウソをつく人っておるんやなー」と信じられない思いもした職場だった。それ以前の職場でも似たりよったりのことはあったものの、「平気でウソをつく」人が出てきたのは、ほんとうに堪えた。

子どもが自由にのびのびと気持ちを言い、人をたいせつにし、ともに生きる、もちろん大人も自由に生きられる、そういう社会は、きちんと注意深く守っていかないと、あっというまにおかされてしまう…とこわさを感じ、でも、映画に登場する根津さん、佐藤さん、土肥さんの、声を出し、行動する姿に励まされる思いだった。

根津さんのことは『We』のつながりを通じて、そして根津さんの本も読んで、すこしは知っていた。この本は、佐藤さんのことが書かれていると知って、借りてきた。映画もそうだったが、佐藤さんをはじめ、野田正彰が聴き取った教師たちの苦悩は、読んでいてうっとくるものがあった。自分があの職場でほんとにキツかったことを、思い出すところもあった。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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