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読んだり、書いたり、編んだり 

郵便屋さんの童話と、手紙

カレル・チャペックの童話の作り方カレル・チャペックの童話の作り方
(2005/02)
カレル チャペック

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カレル・チャペックに「郵便屋さんの童話」があると知って、その話が入っている本が図書館にあったので借りてきた。この本のチャペックの「まえがき」がおもしろい。

▼ねえ、子供たち、もし、だれかが童話なんて、みんなつくり話で、ほんとうのことは一つもないんだよ、なんて言う人がいたとしても、そんな人の言うことを信じちゃだめだよ。童話はね、ほんとうにほんとの話なんだ。そのうえ、ほんとうの話がね、たくさんあるんだよ。…(略)…でも、どうしても信じないって言う人は、これから先を読んじゃだめ。
 それじゃ、お話にはいろうか。(pp.9-10)

訳者のことばづかいのおかげもあるけれど、この「まえがき」を読んでいると、なんだか山崎コマリさんのお話の声が聞こえてくるのだった。12月中旬にあそびにいった「へのへのもへじ文庫」に遊び名人として来ていた山崎コマリさんの話をたっぷり聞いて、あの日は耳福という感じだった。

この本には「とってもながーい猫ちゃんの童話」や「お犬さんの童話」「とってもながーいお医者さんの童話」などと並んで「郵便屋さんの童話」が収められており、それらが「1 童話作りの実践教室」で、本のうしろの三分の一くらいが「2 童話の作り方・総まとめ」になっている。

まずは目当ての「郵便屋さんの童話」を読む。
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Genre : 日記 日記

ラジ&ピース(絲山秋子)

ラジ&ピースラジ&ピース
(2011/10/14)
絲山秋子

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借りたい本を何冊か、プラス軽いやつと文庫のなかから何冊かと拾ってきた本。表題作と「うつくすま ふぐすま」の2篇収録。「うつくすま ふぐすま」は、「うつくしま ふくしま」というやつかな~と思ったら、会津出身、横浜出身のふたりの女性の話だった。

表題作は、群馬のローカルFM局で番組を担当する女性の話。仙台のラジオ局で担当していたニュース番組が終わり、無性に新しい土地へ行きたくなった野枝は、あちこちの放送局の面接を受ける。それで受かった群馬のFM局で、野枝は午後の新番組「ラジ&ピース」のパーソナリティを務めるようになる。

リスナーから送られてくるメールも増えてきた。その全てに目を通しながら、野枝は考える。「楽しいトークなんて番組の中だけのものだと思っている。自分の違う人格がやっている仕事だと思っている。」番組のオンエア中にも、自分は何だと思う。「さまざまな恋愛経験をしたふりをしなければならない。いつでも隠していた知恵を取り出せる女のふり。それがパーソナリティ。」

大津波と原発(内田樹、中沢新一、平川克美)

大津波と原発大津波と原発
(2011/05/17)
内田樹、中沢新一、平川克美

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暮れの図書館で、面陳されていたのを見かけて借りてきた。3月11日から3週間ほどだった4月5日に、Ustreamで配信される「ラジオデイズ」という番組で三人が大震災と原発事故について語り合う機会をもった。それを本にしたというもの。

いくつか印象に残ったうちのひとつは、内田が子どもの頃の社会の教科書に「日本の電力は水力発電が主体です」って書いてあったでしょ、という話。

▼内田…「日本は急峻な山岳があって、雨量も多く、それが世界に類を見ない水力資源を作り出しています」って、ダムの絵が描いてあるの。それがいい絵でさ。山があって、そこに雨雲からじゃんじゃん雨が降っててさ。ダムでタービン回して発電して、そこから送電線がずーっと続いて、都会まで通じてるの。そこでみんなが電灯の下でにこにこ笑っている。ぼくはその説明を読んでさ、ああ日本に生まれて本当によかったと思ってたんだよ。だっていいじゃない。山から流れてくる水でクルクルと発電機を回すだけで電気ができて、もうまったく環境に対する負荷がないって。山が急で雨の多い国って、なんて素晴らしいんだろうと、幸せな気分だったのね。(p.25)

1950年生まれの内田が子どもの頃のカリキュラムがどんなものかわからないが、それが小学校5~6年か中学生の頃だったとして、1960年代の前半になる。この内田の話は、それがあるとき「これからは火力だ」という話になり、次は「原子力だ」と変わっていったのだと続く。そのことを振り返って内田はこう言う。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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