読んだり、書いたり、編んだり 

『We』175号ができました(特集:暮らしを自分の手に取り戻す)

『We』175号ができました。ウチにもどーんと50冊届きました。web注文お受けしてます!

直近で、私が『We』を背負って売りにいくところは、12/2(金)の晩、弁天町市民学習センター(鎌仲ひとみさんの講演会)、12/14(水)の晩、箕面・らいとぴあ21(「こどもの貧困にどうかかわる?」セミナー)の会場です。追記:12/4(日)の午後、豊中・すてっぷ(沼崎一郎さん講演会「なぜ男は暴力を選ぶのか」)でも販売OKとなりました。
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We175号巻頭のリック・タナカさんは、エネルギーはピークを越えて下降時代に入っている、気候変動も大きい、その中で暮らしそのものを見直していかなければと語ります。「原発を止めても、電気は足りる」という主張をも問い直すお話です。

自身も広島で被爆し、被爆者と向き合って診察を続けてきた医師・肥田舜太郎さんは、隠されてきた原爆被害のこと、内部被曝のこわさについて怒りをこめて語り、命を大切に生きることを訴えます。

学生時代にエクアドルに出会いフェアトレードの仕事をつくってきた藤岡亜美さんの、命を大事にする地域づくりの話、311の震災直後から東北へ入り被災障害者支援を続けてきた八幡隆司さんの、災害が起きたときのことをふだんから話し合える地域づくりの話、いずれも「暮らしを自分の手に取り戻す」ことを問いかけます。

特集:暮らしを自分の手に取り戻す

【お話】リック・タナカさん
降りていくための処方箋─エネルギー下降時代をどう生きるか

【講演録】肥田舜太郎さん
内部被ばくの怖さ―原爆から原発まで ←まとめをしました

【お話】藤岡亜美さん
フェアトレードでつなぐ地域といのち

【報告】ゆめ風基金・八幡隆司さんのお話より
「防災」はコミュニティをつなぐ道具 ←報告記事を書きました
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ベン・シャーンのちいさな作品展 Holiday Wishes: Ben Shahn’s Greeting Cards(12/7~19、東京・早稲田)

10月末のユニバーサルミュージアムの公開シンポでお会いしたWe読者さんより、案内をもらいました。DMも届きました!触図や音声ガイドを用いて、目の見えない人も見える人も一緒にシャーンの作品を味わう機会です。
ちょうど会期中に仕事の打ち合わせで東京・横浜方面へ行くことになり、12/11の福島県美の荒木さんのトークの日に行けそう!!
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Ounce Dice Trice (New York Review Children's Collection)ベン・シャーンのちいさな作品展
Holiday Wishes: Ben Shahn’s Greeting Cards
会期:2011年12月7日(水)~12月19日(月)
定休日:火曜日
時間:11:30~22:00(日曜日は18:00まで)
会場・協力:Cat’s Cradle 地図
観覧料:無料(会場は飲食店のため、実費でのオーダーをお願いいたします)

ここが家だ ベン・シャーンの第五福竜丸1930年代から60年代にかけて活躍した米国の画家、ベン・シャーンのちいさな作品展を、早稲田の大隈講堂にほど近いカフェで開催します。会場では、シャーンが1950-60年代にかけて制作したクリスマスカードの展示、そして、彼が挿絵を描いた児童書『久保山とラッキー・ドラゴンの伝説』のスライドショーを行ないます。

ベン・シャーンは、公的な注文や私的な利用のため、クリスマス・新年のカードを数多くデザインしました。これらのカードからは、来る年は、誰もが楽しく幸せに過ごしてほしいという願いがにじみ出ています。
久保山愛吉物語
『久保山…』は1954年、マーシャル諸島沖で操業していた日本のマグロ漁船、第五福竜丸が米国の水爆実験に巻き込まれ、乗組員が被爆した事件を題材にした、 米国で出版された子ども向けの絵本です。37点の挿絵は、すべてシャーンの手になるもので、出版から50余年を経た今もなお、強い力をもって、見る者に迫ります。
Ben Shahn
東日本大震災から最初のクリスマスを前に、半世紀の時を経たカードと、第五福竜丸の物語が語りかけるもの、そして、今日本で起こっていることに心を寄せるひとときを、シャーンの作品とともに持ちたいと思います。また、今回の展示では、展示作品の触図や音声ガイドを制作し、目の見えない人も見える人も一緒にシャーンの作品を味わい、ゲストを招いてのトークセッションも行ないます。

ご来場を心からお待ちしております。

会場アクセス、関連イベントについて】 
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子どもたちを内部被ばくから守るために親が出来る30のこと―チェルノブイリの体験から(野呂美加)

子どもたちを内部被ばくから守るために親が出来る30のこと―チェルノブイリの体験から子どもたちを内部被ばくから守るために
親が出来る30のこと
―チェルノブイリの体験から

(2011/10/08)
野呂美加

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チェルノブイリへのかけはし代表、野呂美加さんの本が、図書館の新着棚にあったので借りてみた。チェルノブイリの原発事故で被災した子どもたちを、日本へ転地療養に招く活動をしてきた団体だが、今年から、その保養活動を休止せざるを得なかった。

▼今でも、放射能汚染に関して、
科学や医療がわからないことは多い。(p.19)

それでも、チェルノブイリの子どもたちを見てきた経験から、こういうことは避けたほうがいい、こういうことには気をつけたほうがいいと、子どもを守るために親ができることが30書いてある。「できること」と書いてあるが、これをなるべく全部やろうというのは、まじで大変やと思った。そんな風になってしまったのは、原発が動いてきたからで、動かすことにたいしてNOと行動できず、止められずにいたからなんやと思いながら読んだ。

猫島ハウスの騒動(若竹七海)

猫島ハウスの騒動猫島ハウスの騒動
(2006/07/21)
若竹七海

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大学同期のKさんが引っ越すにあたり、もしかしたら読むかもという本を小説を中心に送ってもらって譲り受け、ときどきその中から出してきて読んだりする。若竹七海の小説は、前にもこの送ってもらった中から読んだ記憶が。

ノンフィクションばかり読んでると、ちょっと疲れてきて、なにか小説を…と本棚をながめていて、この小説を出してくる。

神奈川県にある猫島という架空の島を舞台に、猫がてんこ盛り出てくるミステリー。人間よりも猫の棲息数のほうが多い猫島での夏の物語。夏の腐りやすい時期に発見された死体の状態は、読んでてちょっとげんなりしたが、2段組でみっちり字が詰まっていながら、気軽に読めて、わりとおもしろかった。

猫アレルギーの警察官が、がっちりとマスクをして、すーぱーと息をしながら出てきたりするのがおかしい。これだけてんこ盛りに猫が出てきながら、それをあれこれ書き分けてみせるところが、すごいなーと思った。

大阪巡回展「ぼくらの原始力展」(12/2~11、大阪・大正:ブリコラージュ)

こないだ海月文庫で、ぶんぶん文庫のコマザキさんと知り合って、そうするとつるつると知り合いの知り合いがいたりするのでした。大正区のブリコラージュで、原始力展!ワークショップもあります。参加作家さんの絵本もあるそうです。
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大阪巡回展ぼくらの原始力展
会期:2011年12月2日(金)~11日(日) 11:00~18:30/会期中無休
会場:ブリコラージュ(大阪市大正区南恩加島2-11-17)2Fギャラリー
    tel 06-6551-4180 ブリコラージュへのアクセス
(↓クリック+クリックでチラシ拡大)
「ぼくらの原始力展」(12/2~11、大阪・大正:ブリコラージュ)
Genre : 日記 日記

まともな家の子供はいない(津村記久子)

まともな家の子供はいないまともな家の子供はいない
(2011/08/08)
津村記久子

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しばらく図書館で予約待ちしていたのがまわってきた。「父親がいるから家にはいたくない」というセキコを中心に描かれる表題作と、「くそったれの大学生の兄が帰省している家に走って帰ることに、忸怩たるものを覚え」る室田いつみを中心に描かれる「サバイブ」の二篇が入っている。セキコもいつみも、中学3年生。

家にいたくないから図書館で時間をすごそうとし、家に帰るしかないと思っても、どこに居ればいいんだろうと考えるセキコ。台所にでも居ればいいか、風呂を洗っているふりをして風呂場でもいい。セキコはいらだち、やけくそになり、「風呂か台所にしか居たくないのならそれは家ではないと思う」。それでも家に帰るしかなく。

小千谷から―新潟県中越大震災から2年半 被災地で暮らす主婦の記録(おぢやのおやぢママ)

小千谷から―新潟県中越大震災から2年半 被災地で暮らす主婦の記録小千谷から
―新潟県中越大震災から2年半
被災地で暮らす主婦の記録

(2007/06)
おぢやのおやぢママ

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▼…私はその日の生活のことだけでもう頭がいっぱいでした。スーパーの一角や通販のチラシで見かける「非常持ち出し袋」は気にはなるものの、チラ見しては「いつか用意しなくちゃなぁ」と素通り。
 それは「よりによて自分の町に地震が来るなんてこたーねーだろう」という、危機感ゼロの「うちの町に限って」感がたっぷりだったからです。(p.2)

2004年10月に起こった新潟県中越大震災。大阪にいた私には、土砂崩落に巻き込まれた車から4日後に3歳の子が救出された、あの地震、という記憶になっている。この大震災を経験した、おぢやのおやじママによる、震災後のできごと記。まえがきにあるとおり「地震が来たらどんなことが起こるのか」を、この本を読みながらずいぶん考えた。

おぢやのおやぢママは、被災後に車中で2泊後、小千谷市外の夫の実家へ避難。そこでは「お世話になる」ことへのストレスと、「自分だけ市外に避難して申しわけない」といううしろめたい気持ちにさいなまれた、という。小千谷が気になる、被災して小千谷にいる友だちが気になる、こんなにつらいのに親戚に気を遣わなければならない、気持ちを打ち明ける相手がいない。

地震発生から6日後、おぢやのおやぢママは、夫の実家のパソコンからmixiへアクセスして気持ちを綴りはじめた。それがブログに転載されて「小千谷から」が始まった。この本は、そのブログ媒体だったものを、本という媒体にまとめなおしたもの。

震災1年目、震災2年目、震災3年目、とまとめられている。被災地で暮らすひとりの女性が、何に悩み、何に困り、どんなことに怒り、泣き、笑ったかが書かれていて、私にはなかなか具体的に思い浮かべられない長野の栄村や、東北のことを思いながら読んだ。

鎌仲ひとみさん講演会「私たちの社会とエネルギーの未来について考えよう」(12/2、大阪・弁天町)

プレ国際人権大学院大学講座「人権の視点から考える東日本大震災」の会場で『We』を販売させていただいています。

↓ 最終回は12/2(金)の夜、映画「ミツバチの羽音と地球の回転」の鎌仲監督の講演会

『We』173号
『We』173号
で、この映画の監督・鎌仲ひとみさんの「世界に変化をもたらしたければ自らがその変化となれ」のお話を掲載しています(15ページ)。会場で販売していますので、ぜひごらんになってください。

第5講 
私たちの社会とエネルギーの未来について考えよう
12月2日(金)19:00~21:00
映画「ミツバチの羽音と地球の回転」 監督 鎌仲ひとみ
受講料:1,000円 当日参加OKです
会場:大阪市立弁天町市民学習センター講堂(オーク2番街7階)
Genre : 日記 日記

光さす故郷へ(朝比奈あすか)

光さす故郷へ光さす故郷へ
(2000/07)
朝比奈あすか

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『憂鬱なハスビーン』の著者の、なにか別の作品を読んでみようと借りてきた本。小説なのかと思っていたら、著者の大伯母さんの話だった。結婚して満州へ渡り、ソ連参戦後に命からがら故郷へ帰りついた、よしの話。

もうあと少しで本土という夜に、よしが命をわけた娘の初代は死ぬ。2歳と半年だった。よしが満州から故郷へ向かうあいだにも、行きだおれ、命をおとした女こどもが幾人もいた。

帰還船のなかで子どもを亡くし、しかし海に葬ることを拒んで、子どもの亡骸とともに下船した若い母親が、よしのほかに3人いたという。港町から少し離れたところにある火葬場で、母親たちは自分に言い聞かせるように声をかけあう。

「ねぇ、みなさん、辛いけど、強く生きていきましょうね」
「本当に辛いけど、それでも私らは生き延びた。これからだって生きていかなきゃならないんだよ」
「そうね、この子たちの分も、うちたちが必死で生きんとね」
「がんばりましょうよ、ね」

松崎運之助さんが、よしと同じように子どもを亡くして帰ってきた母から、毎年の誕生日に聞かされたという話を思い出す。「おまえの命のうしろには、無念な思いで死んでいったたくさんの命がつながっとるとよ」と、松崎さんの母は繰りかえし運之助さんに伝えたという(『母からの贈りもの』)。

ノン+フィクション(古川日出男)

ノン+フィクションノン+フィクション
(2010/09/25)
古川日出男

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図書館のラベルは「913.6」小説なのだが、いろんな文章群が入ってて、おもしろかった。あとがきで、著者の古川自身が「この本は旅行記でありかつ短編集である、というのが実体にいちばん近い」(p.176)と書いている。しかも、そもそもは「エッセイ集を依頼されたが、いわゆるエッセイ集には全然なっていない」(p.176)とあるのがおかしい。小説がいくつか、戯曲があり、詩のようなものもある。

「移動」がこの本のあちこちにある。

憂鬱なハスビーン(朝比奈あすか)

憂鬱なハスビーン憂鬱なハスビーン
(2010/10/15)
朝比奈あすか

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ふと借りてきて読んでみたら、わかるようなわからないようなわかるような…話だった。東大卒、ユウメイな会社に入り、弁護士と結婚して、退職した凛子、29歳。

ハローワークへ行って、凛子は「払い続けた保険料を合法的に回収するために仕方なくここにいるのだ」と自分に言い聞かせる。再就職セミナーの会場で、凛子は熊沢君に再会する。かつては凛子も通っていた進学塾で一番の優等生だった熊沢君。模擬試験のたびに1位を常に守り続けていた彼は、小学5年の秋の終わりに、家庭の事情で引っ越して、そして忘れられた。

熊沢君は、凛子のことをたずね、そして自分のことを何も訊かない凛子に、Mr.Has Been、一発屋、かつては何者かだったヤツ、そして、もう終わってしまったヤツ、と言うのだった。

映画「ミツバチの羽音と地球の回転」上映(11/25、大阪・弁天町)

プレ国際人権大学院大学講座「人権の視点から考える東日本大震災」の会場で『We』を販売させていただいています。

『We』173号↓次は明日=11/25(金)の夜、映画上映。

『We』173号で、この映画の監督・鎌仲ひとみさんの「世界に変化をもたらしたければ自らがその変化となれ」のお話を掲載しています。メディアについて学ぶ学生に鎌仲さんが語りかけた講演の記録です。

第4講 映画「ミツバチの羽音と地球の回転」上映
11月25日(金)19:00~21:15 ※この回のみ終了時刻21:15
受講料:1,000円
会場:大阪市立弁天町市民学習センター講堂(オーク2番街7階)
     第3講までの会場とかわります

↓ 続いて、来週の金曜。12月2日は第5講、鎌仲ひとみ監督の講演があります
Genre : 日記 日記
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第39回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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