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ぼくは旅にでた―または、行きてかえりし物語(杉山亮)

ぼくは旅にでた―または、行きてかえりし物語(杉山亮)ぼくは旅にでた
―または、行きてかえりし物語

(1993/06)
杉山亮

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『子どもにもらった愉快な時間』がめっちゃおもしろかったので、なにかほかの杉山本を読みたいナーと図書館にあったのを借りてきた。杉山さんが、保父をやめ、埼玉で「なぞなぞ工房」をひらいて暮らしをたてていくようになってからの話。

ある日の晩、妻の真紀子さんとお茶を飲もうとした杉山さん。
突然に 「罠だ」 というイメージが頭をよぎる。
自分が「罠」を連想したことを、とくと考えてみる。

▼あるといえば、どこだって罠だらけだ。
 たとえばこの家庭生活を罠だというなら、それだってまちがいではない。
 しかし、妻や子や友人と作る「小さな幸福」と呼ぶべきものの中に、自分の身も心もゆっくりと溺れるように鈍磨していく感覚は、決して悪いものではない。
 罠を避けて生きることができないなら、せめて上手な罠のかかり方をしたいよねと、うそぶける程度には、ぼくもおとなしくなっていた。(p.14)

自分が罠にかかっているのだとしたら、その罠を仕掛けているのは誰か。それもまた自分なのだと杉山さんは思いいたる。「ぼくの中のある部分が、これもぼくの中のある部分を罠にはめ、幽閉しているということだ。」

そして、杉山さんは真紀子さんにもちかける。
「あのさあ、旅にでたいんだ」
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「原子力ムラ」を超えて―ポスト福島のエネルギー政策(飯田哲也、佐藤栄佐久 河野太郎)

「原子力ムラ」を超えて―ポスト福島のエネルギー政策「原子力ムラ」を超えて
―ポスト福島のエネルギー政策

(2011/07/26)
飯田哲也、佐藤栄佐久 河野太郎

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こういう本は今なら予約つきまくりかと思ったら、そうでもなく、図書館の新着棚にあったのを借りてきて読む。『原発社会からの離脱』の飯田哲也、『福島原発の真実』の元福島県知事・佐藤栄佐久、核燃料サイクルについて危険性よりも経済合理性から無意味さを追求しようとしてきた自民党の異端児・河野太郎という「原発と戦ってきた」3人による本。

"原子力ムラ"の体質、国策のもとに地域をふみにじってきた国の姿勢、それに対していかに地域が対峙してきたか、3.11以降の政府や各国の動向、さらには未来のエネルギー政策の可能性について書かれている。

かつて原子力ムラの内にいて、そこから外へ出た飯田は、日本の原子力のもっとも本質的な欠陥はつぎの2点だとあげる。

(1) 安全審査が実質的ではなく空疎であること
(2) 技術の本質が底抜けであること (p.27)
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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