読んだり、書いたり、編んだり 

シンポジウム「社会連帯の協同組合、その可能性を探る!」(10/1、大阪・天満橋)

いろいろと行事の多い10月で、あれこれ重なりまくりですが…

『We』150号あした(10/1)、シンポジウム「社会連帯の協同組合、その可能性を探る!」で、『We』などを販売させていただけることになり、明日はこれにいきます。
”予習”には、『We』150号に掲載の田中夏子さん「社会的排除との闘い―イタリア社会的協同組合の取り組み」がおすすめとのことで、この号や最近の号、本など持っていく予定です。
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【2012国際協同組合年プレ企画】
社会連帯の協同組合、その可能性を探る!
~分野とセクターを乗り越えて、地域再生への希望となりえるか~


日時:2011年10月1日(土)13時~16時半 (※12時半開場)
会場:ドーンセンター (大阪・天満橋駅、地下通路1番出口より350m) アクセス地図
参加費:1,000円(※資料代として)
定員:70名まで

お試し公開 『We』の巻頭記事を「ちょっと立ち読み」

最近の『We』の巻頭記事を「ちょっと立ち読み」できるようお試し公開しました。ご一読のうえ、この機会にぜひご注文ください!(送料80円で、『We』を4冊まで同梱できます)

We174号174号
弁護士・海渡雄一さん
司法は原発を止められるか
―市民と科学者が共に取り組む原発訴訟
弁護士登録以来、30年にわたり原発訴訟に関わってこられた海渡雄一さんへのロングインタビュー14ページ
ちょっと立ち読み

We173号173号
映画監督・鎌仲ひとみさん
世界に変化をもたらしたければ
自らがその変化となれ

メディアについて学ぶ学生に鎌仲ひとみさんが語りかけた講演の記録15ページ
ちょっと立ち読み

We172号172号
市民科学者・藤田祐幸さん
希望と絶望のはざまで
─チェルノブイリ・福島の悲劇を繰りかえさないために

スリーマイル島の事故以来、反原発の市民科学者の道を選んだ藤田祐幸さんへのロングインタビュー18ページ
ちょっと立ち読み

きのう何食べた?(5) (よしながふみ)

きのう何食べた?(5) きのう何食べた?(5)
(2011/09/23)
よしながふみ

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ひさしぶりに休みらしい休み。朝いちで、『We』174号×50冊の宅配便をどーんと受けとったあと、本を読みつつ昼すぎまでウトウトする。昨日は本屋へ行きそびれたので、この週末に出たという『きのう何食べた?』の5巻を買い、図書館で返して借りてから、手話。

とあるゲイカップルと知り合う筧。「ゲイであること」以外はほとんどウソつかずに済んじゃったタイプでしょ、と言われて、あーそうかもと自覚。女のコのアイドル好き、特にゲイファッションに興味なし、言葉づかいも全くオネエ入っておらず。

ケンジを見習って、お近づきのしるしにと手作りのパウンドケーキを渡した筧のことを、もらった側のカップル、大ちゃんとワタルは「オバチャン入ってる」と言っていて、そこに笑ってしまった。

「しかし大ちゃん、このケーキを何のラッピングもしないで、アルミホイルに包んだまま、デパートの紙袋でくれる筧氏って、ほんとつくづくゲイっぽくない人だねえ」
「オネエは入ってないが、オバチャンが入ってるんだよあの人は」(p.107)

花桃実桃(中島京子)

花桃実桃花桃実桃
(2011/02)
中島京子

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しばらく前にはえらいたくさんの予約がついていた中島京子の本も、ふと見ると予約待ち人数がゼロに近くなっていたので、ちょっと待って借りてくる。

「花桃実桃」というので、花か果物の話かな~と思っていたら、これは「花桃館」という古いアパートの話だった。花村茜が、心筋梗塞で急死した父からこのアパートを相続したあとの一年が書かれている。ちょうどその春、茜は会社で肩たたきにあい、ここに「住む」という選択肢が浮かんできたのだ。近所の不動産屋にまかせていたアパートの管理を自分がやることにして、住込管理人の大家となった茜、43歳。

▼もう到底、人生に新しいことなど起こらない気がしていた、四十三歳の春。
 けれど考えてみれば、寿命もどんどん延びている今日、若くはないけれど、年寄りではないわけだから、何かに挑戦してみても悪くはない体力と気力もある、四十三歳の春。(p.13)

そして、茜と各室の住人との話が、101号室、302号室、201号室…とくりひろげられる。

陰陽師(夢枕獏)

陰陽師陰陽師
(1991/02)
夢枕獏

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これも同居人が電車でのひまつぶしに買った本。岡野玲子のマンガのほうの『陰陽師』はすでに読んでいるが、夢枕獏の原作を読むのは初めて。

夢枕獏が、書きたくて書きたくてたまらなかった平安時代。その頃にはまだ闇は闇として残り、人も鬼ももののけも、同じ暗がりの中に一緒に棲んでいた時代。

この巻では、いくども「呪(しゅ)」の話がかわされる。この世で一番短い呪は「名」であるから、晴明はみだりに名を明かしたりしない。人を使うのも呪によるのだ、という晴明の話がおもしろかった。博雅が、晴明の話を聞いている瞬間はわかった気になるが、話が終わってどうだと問われるとわけがわからなくなる、というのもわかる気がした。

▼「銭で縛るも、呪で縛るも、根本は同じということさ。しかも、名と同じで、その呪の本質は、本人―つまり、呪をかけられる側の方にある…」

 「同じ銭という呪で縛ろうとしても、縛られる者と、縛られぬ者がいる。銭では縛られぬ者も、恋という呪でたやすく縛られてしまう場合もある」 (p.128)
Genre : 日記 日記

哲学探偵(鯨統一郎)

哲学探偵哲学探偵
(2011/09/13)
鯨統一郎

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同居人が電車でのひまつぶしに買って読みおわり、「あまりおもしろくなかった」というのを私もひまつぶしに読んでみる。

「哲学探偵」とは、難事件の特捜班(なぜか2人だけ)の久保主任と高島警視が、解決の手がかりを求めて競馬場にやってきたときに出会った、哲学好きで短歌が趣味というある男。

この男が、事件のあらましを聞いては、「われ思う ゆえにわれ在りデカルトの 『方法序説』は平易な著作」だの、「ニーチェ説く ルサンチマンが生みだした キリスト教は死んでいるなり」だのといった"哲学短歌"を詠じては、その事件をすらすらと推理する。

『We』174号ができました

『We』174号は、定期購読者の方あて、横浜より発送です。(大阪のウチに届くのは明日!)

特集:風穴をあけよう II
We174号【インタビュー】海渡雄一さん
司法は原発を止められるか
―市民と科学者が共に取り組む原発訴訟

【寄稿】疋田香澄さん
この息苦しい現状を変えるために
―放射線量の高い地域への支援活動

【Weフォーラム報告】つながりの中で生きる力を
藤藪庸一さん 入江一恵さん 伊田広行さん

【インタビュー】笠原知子さん
子どもの内なる力をひきだす―小さな美術スクールの試み
Genre : 日記 日記

開催中、あるいは間近のあれこれ

海月文庫「地図展」先週は、台風の雨や風のあおりもあって、浅田さんのお葬式もあって、行く気まんまんだった海月文庫の「地図展」、それと天音堂の「中川貴文展」と、どっちも行きそびれてしまった(残念むねん)。

開催中、あるいは間近のあれこれのご案内。
名古屋 ブックフェア「雑誌『We』展」(9/24~10/18、名古屋)
埼玉 映画「小さな街の小さな映画館」上映(埼玉・川越9/24~10/6)
東京 映画「小さな街の小さな映画館」上映(東京・世田谷9/24~30)
大阪 秋季特別展「さわる―みんなで楽しむ博物館―」(9/4~10/10、大阪・吹田市立博物館) "視覚をつかわない"経験のおもしろさを、時間をかけてぜひ!
名古屋 つながれっとシアター「わたしのニキ」&交流会(10/1、名古屋)
大阪 シンポジウム「社会連帯の協同組合、その可能性を探る!」(10/1、大阪・天満橋) 『We』行商にいきます
大阪 「からだのこと、性のこと、思春期のこどもたちにどう伝える?!」(10/7、大阪・箕面) 『We』行商にいきます
Genre : 日記 日記

この女(森絵都)

この女この女
(2011/05/11)
森絵都

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こないだ社納さんが、読みますか~?と声をかけてくれはったので、どんな小説かわかってないままホイホイと借りてくる。帰りの電車でちらっと見たら、巻末に参考文献がならべてあって、『ルポ最底辺』とか、『どんとこい、貧困!』『釜ヶ崎 歴史と現在』などの本があがっている。この小説の舞台は釜ヶ崎のようなのだ。

帯には「あんたのヒロイン、なかなかのタマやな」とある。

帰ってきて読み始めて、ぐぐぐっと読んでしまった。この小説は、その「なかなかのタマ」である二谷結子を主人公に小説を書いてくれと頼まれた甲坂礼司が、結子にテキトーにあしらわれながら、その半ば以上はホラらしきやりとりを克明に書きつけながら小説を書こうとしていく話。つまり、小説の中で、小説が書かれていく。礼司が書いた小説には「この女」とタイトルがつけられている。それが、外側のこの本のタイトルにもなっている。

礼司が書いた小説が、15年ばかり経って、神戸のある大学の教授室から発見され(あの震災で、教授室の書類も本もすべてわやくちゃになり、そこに礼司の小説は紛れてしまったのだ)、舞台は礼司が小説を頼まれることになった1994年まで一気にさかのぼる。そして年が明けてあの大震災の前夜までのことが描かれる。

しょうがない人(平 安寿子)

しょうがない人しょうがない人
(2011/05)
平 安寿子

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新しいのが出ていたら、読んでしまうタイラアスコ。しばらく予約待ちをして、5月に出た『しょうがない人』がまわってきた。短編集かな?と読みはじめたら、河埜日向子を主人公とした連作短編の束だった。いつもながら、テンポがいい。

ネット通販の小さな会社「スマイル・スマイル」で働くベテランパートの日向子。そこの社長や同僚、お客様、あるいはイトコや妹、さらに両親、夫、娘などとの間で、日向子は笑い、怒り、忍耐し、もやもやし、いらだち、あきらめ、しんみりする。「しょうがない人」とは、日向子の周りで、人の感情を波立たせる人たち。ああいるいる、こんな人と思うような人物を書くのが、タイラアスコはほんまにうまい。

本の後半では、日向子の両親が古い家をゲストハウス化するという話がもちあがり、ラーメン屋を営む妹一家が「うちを担保にして共同事業にするのはどうか」と大乗り気。日向子はやたら具体化したその話をいきなり妹から聞かされて、ぽかんとし、その後にはいらだち、あせり、吠えまくる。

両親と妹が、私をないがしろにして、実家をどうにかしようとしてるなんて。
それはないでしょ!

ほのさんのいのちを知って(西村理佐)

ほのさんのいのちを知ってほのさんのいのちを知って
(2010/01/29)
西村理佐

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国本さんとこが出してるしぇあメール92号に紹介されていたおすすめ本。図書館にあったので、早速借りてきて読んでみる。

へその緒が切れて仮死状態でうまれ、"眠りっこ"となった「ほのさん」。人工呼吸器をつけ、うまれたときからNICU入院6ヶ月、一般小児科3ヶ月の入院を経て、ほのさんの在宅生活はスタートした。

この本は、かあさん・西村理佐さんがブログ「ほのさんのバラ色在宅生活」を書き始めてから3ヶ月(2009年3月~6月)の内容をまとめたもの。表紙には3体のマトリョーシカ(理佐さんは、マトさんに目がない)。よくみると、一番ちいさな右のマトさんは、表紙カバーの顔のところがくりぬいてあって、そこに顔を出してるのはほのさん。

"超重症児"のほのさんが在宅生活を始めるまでにも、始めてからも、「超重症」「子ども」「例が少ない」ために制度やサービスの枠からはみだしてしまい、地域で暮らしやすい環境をととのえることの難しさに何度もぶちあたってきたかあさんととうさん。

ほのさんのいのち、ほのさんの生きる力とともに、かあさん、とうさんの思いをひしと感じる本だった。気管切開して人工呼吸器管理にすることで在宅生活がおくれるとか、よく知らなかったこともいろいろあった。

桐畑家の縁談(中島京子)

桐畑家の縁談桐畑家の縁談
(2010/04/20)
中島京子

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『桐畑家の縁談』は、単行本のころに一度読んでいる。が、どんなだったかほとんど忘れている。文庫になったのを借りて、久しぶりに読んでみた。

妹・佳子が「結婚することにした」相手は、台湾の青年、ウー・ミンゾン。前に読んだときの私は、姉の露子の言動やら思案、露子の目からみたあれこれの観察に興味をもって読んだようなのだが、このたび読んで、ウー・ミンゾンと、妹の佳子と、このふたりの言動がずいぶんおもしろかった。

ウー・ミンゾンと水族館へ行って、ぐるぐるとイキのいいのが泳いでるのを見たら、まぐろが食べたくなり、刺身を買って帰ってウー・ミンゾンの部屋で食べたという話を、佳子は姉にこんな風に話すのだ。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第43回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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