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読んだり、書いたり、編んだり 

昭和史 1926-1945(半藤一利)

昭和史 1926-1945昭和史 1926-1945
(2009/06/11)
半藤一利

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同居人の父上の本棚から、『悪果』のあと、一昨年も読んだ『昭和史』を出してきて、また読む。今回は、後ろの章から一つずつさかのぼって読んだ。

3月の東電福島第一原発の事故以来、大きなメディアの報道姿勢は「大本営発表」に喩えられることがかなり多いように思うが、その「大本営発表」の頃に、どんな報道がなされ、報道されたことはどう受けとめられ、世の中はどんな風に動いていったんやろうと思いながら読んだ。

悪果(黒川博行)

悪果悪果
(2010/09/25)
黒川博行

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同居人の里で3日ほど避暑と休養。夜はさむいくらいだった。同居人の父上の本棚から、大阪の警察ネタを書いたこの小説を出してきて読んでみる。なかなかごっつい小説だったが、するすると読んでしまう。

黒川博行は、今年の上半期に、日経夕刊の「プロムナード」で週1度のコラムを書いていて、それで名前をおぼえた。よめはんとの会話のあれこれが書き込まれていて、毎回ぷっと笑えた。小説家、という肩書きだったので、どんな小説を書きはるんやろと思っていたのだ。

『悪果』は、大阪府警のマル暴担当の刑事・堀内が主人公。読んでいると、堀内は事件の情報を集めてるんか漏洩してるんか分からんようになるくらい、こまごまと貸しと借りを積みながら、小金を稼ぎ、酒を飲み、女を買い、事件を暴き、あるいは隠蔽する。「金」でそこまで人は動くんかなと思いもしたが、相当な取材をしているようで、この小説に書かれてるのは全くの絵空事でもないんやろなと思った。「極道よりも性根が腐っとる」という帯の文句も、嘘ではないんやろう。

三人暮らし(五十嵐正人)

三人暮らし三人暮らし
(2007/03/24)
五十嵐正人

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『We』173号でまとめた「誰もが当たり前に生きていくために」の話を李国本修慈さんから聞いたとき、千葉の五十嵐さんのことも話題にでた。どっちかというと僕は五十嵐さんタイプやと。

今は、昔ながらの"施設"ではなく、グループホームとか、ケアホームとか、そういう方向が流行りのようで、それが「施設から地域へ」と言われたり、「地域移行」とよばれたりしている。なんとかホームは、住んでる人とは別に"ケアする"スタッフがシフトとか順繰りで泊まったり帰ったりしてる。なんとかホームが「地域」なんやとしたら、そしたらスタッフが帰っていくところは「どこ」なんか?

「地域で暮らそう」「みんなで暮らそう」というようなキャッチフレーズが、なんとかホームには出てくるらしいが、みんなとちゃうやん、スタッフ帰るやん、その場所は「地域」といえるんか?というのが、五十嵐さんなり国本さんなりの思いなんやと思った。

私の力不足と『We』のページ数の関係もあって、誌面では五十嵐さんのことにはふれられなかったけれど、173号ができたあと、国本さんが事務局をつとめる重心ラーの会(≪重症心身障害児・者≫といわれる方々らと共に生きる会)の皆さんや、そのお仲間の方がたに173号をずいぶん買っていただき、読んでいただいた。

国本さんからは、五十嵐さんの『三人暮らし』と通信は必読です!と伺い、遅ればせながら五十嵐さんの本を読む。そして五十嵐さんからは「もうひとつの福祉」という通信を送っていただいた。

ニッポンの書評(豊由美)

ニッポンの書評ニッポンの書評
(2011/04/15)
豊由美

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トヨザキ社長がかなり毒舌の書評家だということは、『文学賞メッタ斬り!』とか、『百年の誤読』みたいな本で、なんとなく知っていた。ものすごく本を読んではる人なんやなーということも。

こないだ図書館でカードいっぱい借りたあとに、新着コーナーで見かけてぱらぱら…おー読みたいと思い、次の日に読んだ一冊を返しにいって、これを借りてきた。

私が今のところ定期的に書いてる本ネタ(「乱読大魔王日記」@『We』、「頭のフタを開けたりしめたり」@月刊『ヒューマンライツ』)は、自分でなんと呼ぶのがええんかなーと思いつつ、だいたいは「本の紹介」と言っている。ひとからは「書評」と言われたりもして、(書評、な~…書のことを書いてはいるが、アレは評なんやろか)などと思うこともあるのだった。

書評って、何?
書評と、批評とは、何がちがうか?

人生の使い方(平 安寿子)

人生の使い方人生の使い方
(2010/10/14)
平 安寿子

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久しぶりにタイラアスコ本を再読して、最近の本は何があるかなと図書館の蔵書検索をして、わりとすぐ借りられそうだった去年の作を借りてくる。

男ってのは、なーんも考えてへんなーと亭主の洋介を見てつくづく思う轟佳織。定年後のことを、なんか考えてるんかと問うてみると、くだらんことでギャーギャー言うなとかなんとか言った挙げ句に、定年になってから考えたって遅くないやろ、プレッシャーかけんなと洋介は腹立たしそうに言うのだった。

夫婦の思惑はときにすれ違いながら、互いに互いの出方を探りつつ、自分と相手の間は日々近づいたり遠くなったり。佳織と洋介のそれぞれの側から一話ずつ重ねて成り立っていく小説は、体力気力の都合上そんなに一生懸命にもなられへん、ややくたびれ気味の中年の姿をばっちり書いていて、いつもながらオモロイ。そして、読んでる自分も似たような年格好になってきたよなアと思う。

LGBTとお葬式(9/3、兵庫・尼崎)

Weフォーラムの分科会「セクシャルマイノリティと学校教育」の講師・塩安さんから教えていただいた講座です。
講師の吉川さんは『We』読者でもあり、いっときは同じ職場で働いていたこともある友人です。セクマイだけでなく、事実婚やお一人様など「法的に守られてるとは言い難い人たち」そして「家父長制の規範に従いたくない人たち」に伝えたいこと、と聞いてます。
私も行きます~
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LGBTとお葬式
(LGBT:レズビアン・ゲイ・バイセクシャル・トランスジェンダー)
LGBTとお葬式
とき:2011年9月3日(土)15:00~17:30
ところ:尼崎市女性センター・トレピエ
Genre : 日記 日記

映画「中村のイヤギ」上映会と監督・張領太さんのお話(8/28、大阪・豊中)

We169号『We』169号でお話をうかがった張領太さんの監督作品「中村のイヤギ」の上映と張さんのトークが大阪の豊中であります。見る機会の少ない映画ですので、お近くの方はぜひお運びください!

私も行きます~
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映画「中村のイヤギ」上映会と監督・張領太さんのお話

日時:2011年8月28日(日)13時半~16時
場所:すてっぷ(豊中男女共同参画推進センター)視聴覚室
  アクセス(阪急豊中駅すぐ、西のビル5階)
講師:張領太(チャン・ヨンテ)さん(「中村のイヤギ」監督)
参加費:300円(資料代)
一時保育:1歳~小学3年生まで、子ども一人につき525円
       (要事前申込、締切8月21日(日))。
主催・問合せ:豊中女性史を拓く会(TEL 06-6841-6550)

映画「中村のイヤギ」について
Genre : 日記 日記

EDU★COLLE2011~多様な教育の博覧会~(8/21、大阪・天王寺)

主催、出展団体など、『We』読者さんが沢山関わるイベントです。
私も行きたい、、、、、しかし、あいにく大阪不在のため、行けず…(残念)。
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EDU★COLLE2011~多様な教育の博覧会~
EDUCOLLE2011~多様な教育の博覧会~
遊んで、学んで、未来をつくる夏祭り!
EDU★COLLE(エデュコレ)とは、「educatiion collection(教育のコレクション)」。ユニークな取り組みをしている公立・私立の学校やフリースクール、オルタナティブスクール、教育NPO、企業などが、一堂に集まるイベント。いろいろな学びのカタチ、教育のカタチに触れられる博覧会です。

日時:2011年8月21日(日)
 OPEN 10:00 / START 10:30 ~ CLOSE 16:30
会場:YMCA学院高等学校(〒543-0054 大阪市天王寺区南河堀町9-52)
 *アクセス 各線「天王寺駅」より 徒歩5分
参加費:一般 1000円 / こども(18歳以下)無料
申込:申し込みフォーム
 ※当日参加も可能ですが、事前申込にご協力ください。
コンテンツ:
 出展団体と出展内容一覧
その他のスペシャル企画
Genre : 日記 日記

誰もがあたりまえに暮らしていける地域・社会・国づくりを横浜から!(8/27、横浜)

『We』173号*申込み締め切り=8/19(金)です

『We』173号で、「誰もが当たり前に生きていくために─24時間の生活支援を〈仕事〉にする」のお話をうかがった李国本修慈さんも主催者のおひとりです。

私も行きたい…けど、ちょっと横浜は遠い、、、、、
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誰もがあたりまえに暮らしていける地域・社会・国づくりを
横浜から!

~重症心身障害児・者といわれる方々と共に生きていく実践報告とアピール宣言~

新しい法律、制度が検討されています。私たちがこれまで関わってきた重い障害のある人たちの地域での暮らしは、どうなっていくのでしょう。

私たちのそばで、重い障害がありながらも自身の暮らしを築き、謳歌する姿は、制度がどうあろうと厳然と存在しているのであり、共にそこに在りたいとする支援者の意志も変わることはありません。こんな時だからこそ、全国の志を同じくする者たちで集まりましょう!

各地の現状を交換し、共有しましょう!
暑い横浜で、重い障害のある人たちの未来を熱く語り合いましょう!

日時:2011年8月27日(土)10:15~16:30
場所:障害者スポーツ文化センター 横浜ラポール
  (JR新横浜駅から徒歩10分) 交通アクセス
 〒222-0035 横浜市港北区鳥山町1752
 Tel 045-475-2001 Fax 045-475-2053
申し込み:申込用紙に必要事項を記入の上、FAXでお申し込み下さい。
参加費:無料(資料代1,000円)
その他:終了後、17:30より懇親会を予定しています。ご希望の方は申込用紙にご記入下さい。
申し込み締切りは、8月19日(金)

プログラム ↓↓
Genre : 日記 日記

原発はなぜ危険か―元設計技師の証言(田中三彦)

原発はなぜ危険か―元設計技師の証言原発はなぜ危険か―元設計技師の証言
(1990/01/22)
田中三彦

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かつて原発の設計に携わった技師が、在職中にあった「原子炉圧力容器の"ゆがみ矯正事件"」を例に、原発の「安全性」がどのような根拠の上になりたっているかを述べ、その危なさを訴えた本。

「あとがき」で、原発の設計に携わっていたときの自分の心の状態を「じつに恥ずかしいことだが」と著者の田中さんは書いている。
▼…少なくとも私は…原発の建設というものが地域社会にどのようなインパクトを与えるのか、一度も考えたことはなかった。原発が地域の様相を、あるいは個人の暮らしを一変させることに思いを馳せたことは一度もなかった。原発に心の底から不安を抱く人たちがどれだけいるかということも考えたことはなかった。今日ほどではないにしろ、1970年代前半当時にも「反原発」はあり、われわれがつくりつつあった原発が住民の批判にさらされているという話は耳にすることはあった。しかしそのようなとき私が考えていたことを正直に記すなら、それはせいぜい、原発を支えている"高度な技術"を一般の人びとが理解できないからだろう、という程度のものだった。(p.191)

そんな田中さんの原発に対する態度を決定的に変えたのは、チェルノブイリ原発事故の記録映画(※)。瓦礫の山のように崩壊した原発の姿に、「原発の設計に携わっていたとき、こんな情景は想像すらしなかった。大きなショックだった。もはや、原発は合理的に弁護する対象ではないと思った」と田中さんは書いている。

野生哲学─アメリカ・インディアンに学ぶ(管啓次郎、小池桂一)

野生哲学─アメリカ・インディアンに学ぶ野生哲学─アメリカ・インディアンに学ぶ
(2011/05/18)
管啓次郎、小池桂一

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『シートン動物記』で知られるシートンの話が序章に書かれている。まだ原初の野生を保っていたカナダ東部の森林地帯と西部の大草原で育ったシートンは、1902年にウッドクラフト・インディアン協会という少年組織をつくる。

シートンは、自分をとりまく圧倒的な「大地」の存在に気づき、そこにむかしから住んできた人々の生き方をみごとだと思い、自分もあんなふうになろうと決意する。シートンは、自分自身をひとりのインディアンに作りかえようとしたのだという。

▼こうした、まるで無根拠な、「非本質的」な転身によってのみ、われわれの生き方のほんとうに深い変革はもたらされるのではないか。個人としても、社会としても。「模倣」の重要性を真剣に考えないかぎり、ぼくらは「文化」という現象の本質にも、「思想」という力の核心にも、けっして到達することができない。(p.24)

この本の著者のひとり、管啓次郎は、シートンのように「このエッセー自体が、ぼくにとっての、「インディアンになる試み」そのもの」だという。大地の神聖さ、「土地」とは何か、動物、植物、太陽とは何かが書かれていく。

ファンタジーが生まれるとき―『魔女の宅急便』とわたし(角野栄子)

ファンタジーが生まれるとき―『魔女の宅急便』とわたしファンタジーが生まれるとき
―『魔女の宅急便』とわたし

(2004/12/21)
角野栄子

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こないだの『ラスト ラン』がおもしろかったので、前々から本は知っていたが読んでなかったのを借りてきてみる。この人は20代でブラジルに渡り、ブラジル暮らしの経験があった。「その頃、日本政府が奨励していたブラジルに移住しようと思ったのも…」(p.71)とある。

1935年生まれの角野さん(父と同い年の人だ)、その20代というと1950年代の後半から1960年代の前半。そんな頃に、日本政府がブラジル移住を奨励していたというのも初めて知った(移民てのは、もっと昔の話だとばかり思っていた)。

角野さんは「戦争も終わり、外国の文化に自由に接するようになって、私たちのような若者は、外国に強烈な関心を持つようになった」(p.71)という。父のことを考えると、そういう強烈な関心を父も持っていたんやろうなあと思う。角野さんが結婚した相手は、建設中のブラジルの新首都ブラジリアを見てみたいという気持ちをもっていて、それを聞いた角野さんも「えーっ、新しく首都をつくっちゃうの?そんなことできる国があるの?いいね、いいね、いこう。もっと珍しいものも見られるし」とすぐその気になる。

そして、ブラジル行きは、太平洋・インド洋・大西洋をわたる船旅と、二年間のブラジル暮らし、そのあとヨーロッパ、カナダ、アメリカとほぼ世界を一周するような旅になった。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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