読んだり、書いたり、編んだり 

【Weフォーラム2011 in 大阪】 7月30日(土)、31日(日)

Weフォーラム2011 in 大阪は終了しました
会場へ来てくださった皆さま、準備や広報などフォーラム運営に力を貸してくださった皆さま、どうもありがとうございました。『We』もたくさんの方に手にとっていただいて、感謝しています。

とくに2日目は、会場内にはずっといたものの、ちゃんとお会いできなかった方もあり、久しぶりに会ったのにゆっくりしゃべれなかった方もあり…それはちょっと残念でしたが、また別の日にあらためて会う日を楽しみにしております。(いろんな方から差し入れやお土産をちょうだいしました。ほんとにありがとうございました。)

*Weフォーラムへ来ていただいてどうだったか、ぜひ感想をおきかせください。フォーラム運営上、反省すべきところもあるなと思うので、率直なご意見もおまちしています。『We』をお求めくださった方は、お読みになってのご感想もおきかせくださるとうれしいです。

少し休養したら、次の『We』や「ブックマーク」の支度にかかります。(2011/8/1 冠野)

レーナ(ジャクリーン・ウッドソン)

レーナレーナ
(1998/10)
ジャクリーン・ウッドソン

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『わたしは、わたし』を返したときに、同じ著者の『レーナ』を借りてくる。本の表紙は前から見ていたが、読むのは初めて。

いまは「黒人の町」といっていいオハイオ州のチャンシーに住むマリーのクラスに、白人の転校生がやってくる。名前はレーナ。マリーの父に言わせれば「白人のクズ」(父さんがこう言ったとき、マリーは「人間よ」と言う)。"黒人は差別されてきた"と頭にぐりぐり入ってて、だから"登場人物のビンボーなほうは黒人"と思ってる人が読んだら、マリーとレーナのどっちが黒人でどっちが白人なのかわからなくなるかもしれない。

マリーが、「皮膚の色が薄いだけで、黒人なのかな」と思うくらい、レーナは"黒人らしい"。小綺麗にしていて、ベストドレッサー賞をとったこともあるマリーのほうが、"まるで白人みたい"なのだ。

2人は親しくなっていく。マリーの"親友"だったシェリーは「あの子とつきあうつもりなの?」とマリーに迫ったりするし、マリーの父はレーナのことをやはり「白いクズ」だと言い、あまりつきあうなといわんばかりの態度。でも、2人はいろんなことを話すようになる。

レーナの母さんは死んでいて、マリーの母さんは出ていって、2人とも母がいなかった。2人の共通点があるとしたら、そのことくらい。

SAY NO TO RACISM(差別撤廃スピーチ)

私はテレビをほとんど見なくて(今はうちにテレビはあるが)、たまに見るとしたら手話がらみのものか、ニュースか、料理番組か…。スポーツ関係もとくに見ないので、こないだは新聞で読んで、なでしこさん(この呼び名もどうなのかと思いつつ)たちがサッカーで勝ったらしいと初めて知った。

そのあと、たしかネットのどこかで、試合前に差別撤廃スピーチがあったというのを知って、どんなことを言うたんかなあと興味をもっていた。横浜の同僚・中村さんが、スピーチ内容をおしえてくれて、映像でも見た(聞いた)。
SAY NO TO RACISM
Sweden's and Japan's players hold up a banner which reads "say no to racism" prior to the FIFA women's football World Cup semi-final match Japan vs Sweden in Frankfurt, western Germany, on July 13, 2011. AFP PHOTO
Sweden’s And Japan’s Players - Yahoo! Sports Photos


日本代表チームは、人種、性別、種族的出身、宗教、性的指向、もしくはその他のいかなる理由による差別も認めないことを宣言します。私たちはサッカーの力を使ってスポーツからそして社会の他の人々から人種差別や女性への差別を撲滅することができます。この目標に向かって突き進むことを誓い、そしてみなさまも私たちと共に差別と闘ってくださるようお願いいたします。
Genre : 日記 日記

働く人のための「読む」カウンセリング(高山直子)

働く人のための「読む」カウンセリング ピープル・スキルを磨く働く人のための「読む」カウンセリング
ピープル・スキルを磨く

(2010/02/24)
高山直子

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高山さんの本は、出た頃から気になっていたが、やっと借りてきて読む。フェミックスで出している本『女性とパワーハラスメント』のなかで、高山さんのことは印象深くおぼえていた。この『女性とパワハラ』は、金子雅臣さん、中野麻美さんという"ハラスメントあかんやろギョーカイ"の中ではかなりの有名人のおふたりと高山さんと、3人のお話をまとめ、それに加えて編集にあたったウィメンズ・サポート・オフィス連のメンバーの方々が「私のパワハラ体験」としてコラムを書いたものが数本おさめられている。

金子さん、中野さんのお話ももちろんいいのだけれど、他の類書との違い、この本のよさは「高山さんの話が入ってることだ」と私は校正を手伝って本文を読んだ頃から思っていた。高山さんの章は「身近な人がパワハラにあったら?―どんな援助ができるかを考える」

▼「加害という真実」は被害者の中にあります。それが一番の証拠だと思って話を聴いてください。…(中略)「思い出せない、わからない」と言われると、本当だったの?と思う人がいますが、心に封じ込めて思い出せないくらい嫌だった、それぐらい「傷ついている」ということです。思い出すとパニックを起こすかもという不安からうまく説明できないのは、一貫性がないこととは違います。日時がちょっと変わることがあったとしても、加害の事実、どのように感じたか、そのとき何を考えたか、そこにはズレがなく、だからこそ真実なのです。(『女性とパワハラ』、p.65)

わが家の母はビョーキです 2 家族の絆編(中村ユキ)

わが家の母はビョーキです 2  家族の絆編わが家の母はビョーキです 2
家族の絆編

(2010/05/24)
中村ユキ

商品詳細を見る

こないだ読んだ『わが家の母はビョーキです』の2冊目。著者の結婚から、トーシツ(統合失調症)の母と夫と3人での新生活のもようを、1冊目より詳しく描いたもの。

結婚前に母のトーシツのことを十分話せず、陽性症状や陰性症状が出たときの母の姿を知られたら、破談になるのでは、離婚になるのではと不安をかかえて始まった新生活。ビョーキのことをオープンに(公表)して友達を失った母を見てきたせいもあり、夫のタキさんに母のことをオープンにすることが怖くてできず、でもそれは隠している「罪悪感」と分かったときにどうなるかという「不安感」とで心は重たいものだった、というユキさん。

ずっと「ひとりで」母のことを心配し、全部自分がやることだと思い行動していたユキさんは、少しずつ少しずつ信頼を培い、母に対する夫の言動から学び(超楽天家で母にいつでも優しいタキさん)、母が言うように「タキさんが一緒だと安心するねえ」という生活にたどりついた。

▼ずっと私のコトを一番に心配してくれた母
 自分ばっかが手を貸してきたつもりになっていたけど
 ほんとは自分も支えてもらっていたんだ…(p.159)

沼崎一郎さんトーク「全国シェルターシンポジウム2011 in 仙台のご案内と震災報告」(7/31、Weフォーラムの昼休み)

ジェンダー論『We』で「同時代の男性学」を連載している沼崎一郎さんのトークを、7月31日(日)、Weフォーラムの昼休みの時間をつかって開きます。

11月に仙台で開催の全国シェルターシンポジウムの宣伝と、みやぎジョネット(みやぎ女性復興支援ネットワーク)の紹介もかねて、震災報告です。昼休みに、ぜひお立ち寄りください。

全国シェルターシンポジウムのご案内と震災報告
トーク:沼崎一郎さん(東北大学)
日時:2011年7月31日(日)12時30分~13時50分(Weフォーラムの昼休み時間)
みやぎジョネット(みやぎ女性復興支援ネットワーク)場所:ドーンセンター4階 大会議室 
無料(カンパ歓迎)

みやぎジョネット
全国女性シェルターネット 

Weフォーラム7/30-31、まもなく開催!
プログラム概要はこちら
http://femixwe.blog10.fc2.com/blog-entry-317.html

勝たなくていい、でも決して負けない ~社会的企業ビッグイシューのチャレンジと展望~(7/31午後、Weフォーラム分科会)

☆Weフォーラムも間もなく!☆
分科会をピックアップでご紹介
ビッグイシューは「ホームレス」の人をチャリティ(慈善事業)の対象としてではなく、対等なビジネスパートナーとして考え、自立を支援する社会的企業です。

7月31日(日)14:00~16:30 @ドーンセンター 参加費1,000円(高校生以下は無料)
勝たなくていい、でも決して負けない
~社会的企業ビッグイシューのチャレンジと展望~

講師:編集部・土田朋水さんと『ビッグイシュー』販売員さん
(担当者より)
『ビッグイシュー』を読んで「面白い!」と思っている方、どんな人が作り、どんな人が売っているのかを、ライブで聴くチャンスです!

ビッグイシュー日本*席にはまだ余裕があるそうです
問い合わせ・申込み:we2011@femix.co.jp または FAX 06-4980-1128

セクシャルマイノリティと学校教育(7/31午後、Weフォーラム分科会)

☆Weフォーラムも間もなく!☆
分科会をピックアップでご紹介
教室に1人くらいはいるというけど、もっと知るためにはどうすればいい?
セクシャリティは「誰もが当事者」のテーマです!

7月31日(日)14:00~16:30 @ドーンセンター 参加費1,000円(高校生以下は無料)
セクシャルマイノリティと学校教育…講師:塩安九十九さん(Gフロント関西)ほか
(担当者より)
「性の多様性」を学習する大切さをDVD「もしも友だちがLGBTだったら?」「LGBTインタビュー」を見ながら共に考えていきたいと思います。

*席にはまだ余裕があるそうです
問い合わせ・申込み:we2011@femix.co.jp または FAX 06-4980-1128
Gフロント関西

高校生が紡ぐ「ピア・サポート」~人と関わる力をつけるためのワークショップ!~(7/31午前、Weフォーラム分科会)

☆Weフォーラムも間もなく!☆
分科会をピックアップでご紹介
みんなを元気にするワークです。どなたでも参加歓迎!
7月31日(日)10:00~12:00 @ドーンセンター 参加費1,000円(高校生以下は無料)
高校生が紡ぐ「ピア・サポート」~人と関わる力をつけるためのワークショップ!~
(担当者より)
帰りには、こころが温かくなって、一歩を踏み出してみようかなって思えること、請け合い。何より楽しいよ!ファシリテーターは、もちろん、高校生・大学生!学生以外のひとも、もちろん、大歓迎!!

*席にはまだ余裕があるそうです
問い合わせ・申込み:we2011@femix.co.jp または FAX 06-4980-1128

我思うゆえに我あり 死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人(小川善照)

我思うゆえに我あり 死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人我思うゆえに我あり
死刑囚・山地悠紀夫の二度の殺人

(2009/10/16)
小川善照

商品詳細を見る

『死刑でいいです』を読んだのは、一昨年の秋。その夏のWeフォーラムで「赦す権利~被害者救済と修復的司法の可能性」の分科会に来ていただいた原田正治さんのお話を、『We』163号にまとめていた頃だった。

編集長から読んで紹介を書いてと送られてきたのが、『死刑でいいです』で、原田さんのお話をまとめたあとに2ページをもらって、原田さんの本『弟を殺した彼と、僕』のことと、この『死刑でいいです』のことを書いた。

原田さんは弟さんを保険金殺人で亡くし、加害者の長谷川君のことを、裁判当初は「極刑以外ない」と話していた。事件から二十数年の間を経て、原田さんは「死刑制度に反対です」というようになり、被害者と加害者の対話の機会を求めようとしてきた。

原田さんは「対話」を求めてきたけれど、『死刑でいいです』で書かれる山地悠紀夫のような加害者の場合、「対話」は難しいかもしれないと編集長はいうのだった。

その山地悠紀夫を書いた別の本が、同じ一昨年の秋に出ていたのだが、私はたまたま最近図書館で見かけるまでこの本の存在を知らなかった。著者は、週刊ポストの記者として取材をしてきた人だという(そして私と同い年の人だった)。

『We』173号(特集:ひとりでもはじめてみよう)は来週発行です

『We』173号は、来週末7/30-31のWeフォーラム2011 in大阪開催にあわせ、いつもより少し早い発行です。来週納品です。フォーラム会場でも販売します。

※予約注文をお受けしています。発送は7/26以降となります。
▼1冊800円(送料80円)
ご注文はこちら http://femixwe.cart.fc2.com/ca18/70/p-r18-s/

『We』173号特集:ひとりでもはじめてみよう

【お話】 鎌仲ひとみさん
世界に変化をもたらしたければ自らがその変化となれ

【インタビュー】 李国本修慈さん
誰もが当たり前に生きていくために
─24時間の生活支援を〈仕事〉にする

【インタビュー】 藤藪庸一さん
人とのつながりがあれば生きていける
─白浜レスキューネットワークの試み

センセイの書斎―イラストルポ「本」のある仕事場(内澤旬子)

センセイの書斎―イラストルポ「本」のある仕事場センセイの書斎
イラストルポ「本」のある仕事場

(2006/05)
内澤旬子

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『世界屠畜紀行』『身体のいいなり』に続き、内澤本をまた借りてくる。この本は、今年の初めに文庫になって、本屋でちょろちょろと立ち読みしていた。

本のある仕事場をたずね、部屋を測量して帰った内澤さんの手で、天井をはずして覗いたかたちの書斎の俯瞰図が描かれている。この感じ、妹尾河童がほうぼうのトイレを覗いてまわって描いた『河童が覗いたトイレまんだら』を思い出す。

その俯瞰図から取り出したように、本の並び、本の山の絵もあって、むかし読んだ本や知ってる本があると、じっと見入ってしまう。読みはったんかなー、積んでるんかなーとか思いながら。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第39回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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