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ふたつめの月/賢者はベンチで思索する(近藤史恵)

ふたつめの月 賢者はベンチで思索する

こないだふと借りてきた『ふたつめの月』。シリーズの2冊目らしいが、まあ独立でも読めるヤロと読んでみたらおもしろかったんで、シリーズ1冊目の『賢者はベンチで思索する』も借りてきて読む。この著者の名前はおぼえがあるので、前に「なにか」読んだと思うが、どの本なのか図書館の蔵書を見ても思いだせず(…ここで過去ログを検索して発見。『ねむりねずみ』を読んでいた)。

主人公の七瀬久里子は、契約社員からようやく正社員になったところで、クビになった。喜んでくれた両親に言い出せず、退職後も朝はうちを出て時間をつぶし、ヒマな部署にうつったからと以前よりは早めに帰る日を送る。しかも、リストラにあったと思っていた会社で、どうも久里子が勝手に来なくなったことになっている、ということが分かり…

被曝治療83日間の記録 東海村臨界事故(NHK取材班)

被曝治療83日間の記録―東海村臨界事故被曝治療83日間の記録―東海村臨界事故
(2002/10/29)
NHK取材班

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高濃縮ウランをバケツで汲んで沈殿槽に移す、という裏マニュアルによる作業で臨界事故が起こったのは、12年前のことだった(母が死んだのと同じ年)。もうそんなに前なのかと思う。私がフルタイムで働きはじめた最初の職場にいた頃である。

この臨界事故で被曝した大内さんの83日間の治療記録が、新潮から『朽ちていった命―被曝治療83日間の記録』という文庫になっていると「ブックマーク」の読者からおしえてもらって図書館にリクエストしていたら、親本があったようで、そっちがきた。

借りてきた日に、読んでしまった。『チェルノブイリの少年たち』でも、爆発した原子炉の処理にあたる「決死隊」が出てきたが、この東海の臨界事故でも「現場ではJCOの社員による決死隊が組織され、国の現地対策本部の指揮下で、臨界を収束させる作戦が展開された」(p.12)と出てくる。

「決死」という言葉に、"安全"で"クリーン"ていうのは何やねんと思う。

チェルノブイリの少年たち(広瀬隆)

チェルノブイリの少年たちチェルノブイリの少年たち
(1990/03)
広瀬 隆

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先週、『We』171号で話を聞いた古橋りえさん主宰のへのへのもへじ文庫へ行ったときに借りてきた一冊。裏表紙にある「ドキュメント・ノベル」というのが、ドキュメント?ノベル?と思ったけど、読み終えて、ドキュメント・ノベルというのが分かる。1986年の4月、チェルノブイリ原子力発電所の事故が起こったあとのことを、「誇り高い発電所の職員」で、「一点の曇りもない自信を抱いて、設計から運転作業のすみずみに至るまで監督してきた男」アンドレー・セーロフとその家族をモデルに描いた小説。視点の中心はアンドレーの息子・イワン。

読み始めると途中でやめられず、借りてきた日に読んでしまった。

深夜に爆発したチェルノブイリ発電所を前に、アンドレーの息子・イワンは恐怖心を爆発させる。「本当だ。嘘じゃない。爆発しちまったんだ。もう駄目だ。何もかも終りだ。みんな叫んでるぞ。俺は全部見てたんだ」(p.10) アンドレーの妻・ターニャは激しい怒気がこもった言葉を吐く。「これが、私たちの信じてきた世界一安全な発電所だったのね」(p.11)
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第67回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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