読んだり、書いたり、編んだり 

甘い関係(田辺聖子)

甘い関係甘い関係
(2010/09/03)
田辺聖子

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古い文庫が新装なって出たというのは知っていて、こないだ図書館でふとあったので借りてみた。「ワリカン独立」の同居生活を送る女3人が描かれる。6帖と3帖、台所、よく故障する水洗便所がある、アパートの一室が3人の城。

▼家はそれぞれ、大阪近郊にあるのだが、居辛い、というより独立したほうがお互いに気やすい状態なので女同士で部屋をもつことを考えついたのだった。
 いまの若い女のサラリーでは、一人で暮らせるほど余裕はないし、部屋もひどい場所しか当らない。しかし、二、三人で組むと、ちょっとした部屋にありつけるし、生活も何かと便利になる。「ワリカン独立」とでも、いうべきであろうか。(pp.44-45)

雑誌編集の仕事をする彩子は23。20になったばかり、歌手志望の町子は惚れっぽい。小金を貯めてる美紀は29の会社員。それぞれに、仕事のうえでの苦労はそれなり、職場の人間関係でのいらいらもやもやがあり、あるいは惚れたはれたはらんだの当事者になり、日々は、淡々とはいかない。ときには憔悴しても、それでも機嫌よく暮らしていく女3人に、また笑う日もやってくる。

社会課題アドバンスセミナー:自分ことばで語ろう「ぶらく」(2/18、大阪・箕面)

ベーシックセミナー(第1回第2回第3回)に続き、こんどのアドバンスセミナーでも会場で『We』フェミックスの本を販売させてもらえることになりました。参加もします~
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社会課題アドバンスセミナー:自分ことばで語ろう「ぶらく」
~ こころで感じた「ぶらく」のこと、すなおに話そう、語りあおう ~

社会課題アドバンスセミナー日時:2011年2月18日(金)pm7:00~9:00
 (pm6:30より受付)なるべく時間までにお越しください
場所:らいとぴあ21アクセス・地図
参加費:無料 定員:50名 要事前申込
お申込・お問合せ:tel 072-722-7400
一時保育あり=申込み〆切:2月11日(金)
進行役(ファシリテーター):森 実さん:同和教育・人権教育・識字教育・社会教育などを専攻。大学では、部落問題概論や人権教育論などを担当。部落問題をはじめ、さまざまな社会的・政治的な課題を個々人が自らの問題として考えるようになるプロセスに関心を持つ。
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後には脱兎の如し(近藤ようこ)

後には脱兎の如し後には脱兎の如し
(2004/11)
近藤ようこ

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先週、めずらしく返した本の冊数より届いている予約本のほうが少なかったので、図書館をうろうろとする。近藤ようこって、たしかやまだ紫みたいなマンガ家よな~、エッセイもあるのか、卯年やし「兎」がタイトルに入った本でも借りてみるか、と借りてみた。

「本業である漫画の仕事が減っていて、背に腹は代えられない状態」ゆえに、近藤ようこはエッセイを書き、この本ができたという。こんな本を出しては数少ない私のマンガ読者が減ってしまうのではないかと、近藤はおそれる気持ちを「あとがき」に記しているけれど、私には、かなりおもしろかった。

ここなんか、読んで笑ってしまった。
▼中年以降の男性のエッセイに必ず出てくる「かつて好きだった女」「かつて結婚していた女」「かつて私を泣かせた女」その他いろいろの女たち。そこには「女」がどんな人で何を考えていたのかにはお構いなく、たいていは「女」と関わっていた頃の著者自身の心情が一方的に回想され、感傷されている。(p.64)

本ネタ話とジュゴンのエサ

土曜の午後は図書館で、ちんまり、わいわいと本ネタ話。本の話をするのは、やはり楽しいな~と場をつくってもらって思う。
Genre : 日記 日記

黄金のしっぽ ムーミン・コミックス1巻(トーベ・ヤンソン+ラルス・ヤンソン)

黄金のしっぽ ムーミン・コミックス1巻黄金のしっぽ
ムーミン・コミックス1巻

(2000/07)
トーベ・ヤンソン+ラルス・ヤンソン

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『ムーミンのふたつの顔』で、ムーミン・コミックスの存在を初めて知り、図書館にあったので1巻を借りてきた。

1954年にロンドンの「イヴニング・ニューズ」紙に登場したムーミン・コミックスは、最初の7年の契約が終わるときにトーベの弟・ラルスが引き継いで、その後も連載が続いたものだという。1日たりとも穴を開けられない新聞連載で、ネタにくろうしたトーベは、途中からラルスにあらすじの発案を頼んでいた。そもそも、スウェーデン語でかかれたムーミンのセリフをずっと英訳していたのはラルス。ビッグイシュー152号で、伯母のトーベについて語ったソフィアは、ラルスの娘である。

ムーミンのふたつの顔(冨原眞弓)

ムーミンのふたつの顔 (ちくま文庫)ムーミンのふたつの顔 (ちくま文庫)
(2011/01/06)
冨原眞弓

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『We』入稿がすんでからのはずだったのに、くりあがってしまった頼まれ校正を、なかば夜なべ仕事でぐりぐりとやって、ゲラに入れたチェックについて、ここがどうの、あそこがどうのと先週の土曜、日曜とみっちり会談もすませたら、腑抜けになるほどの疲労感で、ぼやーっと本屋をうろうろした。

『We』入稿前だったので、あとで図書館で借りるかーと思っていたのにこの本を買ったのは、ぱらぱらとやっていて、こんなところが目に入ったから。

▼ムーミンをいまだにカバだと思っている人でさえ、「ねえ、ムーミン、こっちむいて」のメロディーを知っている。(p.49)
え、ムーミンて、カバとちゃうの?

ムーミンのふたつの顔 (ちくま文庫) 黄金のしっぽ ― ムーミン・コミックス1巻 後には脱兎の如し

割り込みでくりあがった校正仕事が日曜の晩に手をはなれ、帰りに本屋を2軒ぶらぶら。移動の合間にもゲラを読んだ数日の疲れがどよよ~んと出てくる。1軒めの本屋で、ちくま文庫の新刊をぱらぱらと見て、2軒めの本屋で、またちくま文庫をさわって、『ムーミンのふたつの顔』を買う。それを布団で読みながら早めに寝る。

『We』次号のさいごの校正を終えて、火曜の夕方は図書館で、『ムーミン・コミックス』の1巻を借りてきた。校正仕事がふたつすんだ疲れがおしよせて、布団のなかでムーミンを2冊ながめながら早めに寝る。

やすんだ気がしなかった週末のあと、やっとやすみの今日は、こないだ図書館で借りてきた『後には脱兎の如し』をゆっくり読む。これから、「夢見る家具」展というのを見物にいってみる。
Genre : 日記 日記

A3(森達也)

A3(エー・スリー)A3(エー・スリー)
(2010/11/26)
森達也

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暮れに本屋で「A3が出てる~」と見かけて、買うかどうしようかとぴらぴら立ち読みしたが、ちょっと厚いのでやめて、図書館にリクエストを出していた。思ったより早く本がきて、うしろに予約待ちの人がいるというので先に読む。校正仕事の合間あいまに、数日で読みおえる。

「A」「A2」も見たし、本も読んだけど、「A3」が連載されていたことは全く知らなかった。2005年~2007年のあいだ、月刊PLAYBOY誌に書かれたものが、この本のもとになっている。

前作とはちがい、『A3』のAは意味がこめられている。麻原彰晃のAだ。連載時に同時並行で進行していた麻原法廷の顛末が主軸となっている。

▼思い出してほしい。考えてほしい。あの事件はなぜ、どのように起きたのか。彼と事件によって、この社会はどのように変わったのか。現在はどのように変わりつつあるのか。
 そして彼とはいったい、何ものであるのかを。何を思い、何を願い、何をしようとしていたのかを。(p.11)

レッツとネコさん(さく:ひこ・田中、え:ヨシタケシンスケ)

レッツとネコさん

長引いた咳がようやくとれて安眠できるようになり、同居人のA型インフルもタミフルの威力その他で終息し、隔離生活も終了。たぶんうつらずにすんだはずだが、なぜか41度も熱が出た夢を見た。

次号『We』の校正も大詰め、もう一つ頼まれていた校正仕事のゲラもきてしまって、昼も校正、夜も校正。校正仕事はスキではあるが、さすがにちょっと疲れる。

ゲラばかり見ていてはアタマがつまるので、合間に読んでる本は、うしろに予約待ちの人がいるという『A3』ほか。

昨日は図書館で、めずらしくカードによゆうがあったので、書架をぶらぶら。ひこ・田中とヨシタケシンスケか~と借りてきたのが『レッツとネコさん』

幸子さんと私―ある母娘の症例(中山千夏)

幸子さんと私―ある母娘の症例幸子さんと私―ある母娘の症例
(2009/08/03)
中山 千夏

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旧知の人から久しぶりにもらったメールに、中山千夏の『幸子さんと私』を読んでいると書いてあって、そういえば母親のことを書いた本があったっけなーと思いだす。図書館へ行ったらちょうどあったので、借りてくる。

『ザ・ママの研究』が概論だとしたら、こっちは気合いの入ったママ研究。ぐぐっと読む。

思い出を切りぬくとき(萩尾望都)

思い出を切りぬくとき思い出を切りぬくとき
(2009/11/04)
萩尾 望都

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なにか小さくて軽い本を借りようと、文庫棚でぱらぱらと見て、借りてきた本。萩尾望都とはペンネームかと思っていたら本名なのだそうで、でも子どものときからずっと家では「もとこ!」とよばれていたらしい(じゃあ、「望都子」とつけろよ、と親に対して思ってたらしい)。

表題の文章は、寺山修司の告別式に出かけたときの話。
▼葬儀に行ったのは「この人はもういない人なのだ」と確認するためだった。
 寺山さんとは年に一度会うか会わぬかぐらいだたから、新聞での急報を聞いても実感が伴わない。新企画の折に「それ、寺山さんにお願いしたら」と、今度も口をついて出そうで、そういう意識を変えねばならない。(p.88)

生き方としての宅老所(高橋知宏、藤渕安生、菅原英樹、伊藤英樹)

生き方としての宅老所―起業する若者たち生き方としての宅老所―起業する若者たち
(2010/10)
高橋知宏、藤渕安生、菅原英樹、伊藤英樹

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井戸端げんきの伊藤さんの名前を見て、借りてきた。ブリコブックレットの一冊め。ブリコ、なつかしいな~。

「はじめに」で、三好春樹が、この本に出てくる若い人たちのことをこう書いている。
▼印象的なのは、彼らが「福祉」や「介護」の世界のコトバを使わないことだ。(p.5)
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第39回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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