ラーラはただのデブ(シェリー・ベネット)
![]() | ラーラはただのデブ (2003/03/20) シェリー・ベネット 商品詳細を見る |
読みはじめて、レベンクロンの『鏡の中の少女』や『鏡の中の孤独』みたいやなーと思った(レベンクロンの本は、そのむかし、橋本治がどこかで、女の子はレベンクロンの『鏡の中の少女』、男の子はシリトーの『長距離走者の孤独』を読めと書いていて、シリトーは読んでいたので、レベンクロンを探して読んだのだった)。
53キロ、58キロ、61キロ、71キロ、81キロ、86キロ、94キロ、95キロ、98キロ、96キロ、95キロ、94キロ…と、章のタイトルがすべて重さで書いてあるこの本は、幼いころから数々の美人コンテストで優勝してきたというラーラの、体重増加にともなって自分のココロが「何か」でぐっちゃぐちゃなことがわかっていく話。
ラーラ自身は、その「何か」は、ただ体重増加であって、この増え続ける体重さえ元に戻れば、すべての問題はなくなると思っているらしい。まるで、いまぶくぶくとデブになっていってる私は「私じゃない!」とでもいうように。
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