読んだり、書いたり、編んだり 

その後の不自由 「嵐」のあとを生きる人たち(上岡陽江+大嶋栄子)

その後の不自由―「嵐」のあとを生きる人たちその後の不自由
「嵐」のあとを生きる人たち

(2010/09)
上岡 陽江+大嶋 栄子

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こないだ「あ、ある~!」と見つけて借りてきて読む。ちょうど箕面で、ダルクの人の話を聞く日で、この本とあわせて、ダルク女性ハウスの古い本『ここに私の居場所がある』(1995年)もあわせて借りてきた。

『その後の不自由』は、依存症当事者で、ダルク女性ハウス施設長のハルエさんと、女性のための施設「それいゆ」を立ち上げた大嶋さんとで、つくられた本。理不尽な体験を生きのびた「その後」、生き続けるための不自由をかかえる人たちの現実を描く。その経験と現実は、トクベツな人たちのものではなくて、誰にでも起こりうることを伝える。

恥と名誉(ジャスビンダル・サンゲーラー)

恥と名誉―移民二世・ジェンダー・カーストの葛藤を生き延びて恥と名誉
移民二世・
ジェンダー・カーストの葛藤を生き延びて

(2010/06/23)
ジャスビンダル・サンゲーラー
(阿久澤麻理子 訳)
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けっこうごっつい本で(300ページあまり)、タイトルもムズカシソウで、出ているのは知っていたが、読めるかなーと思っていた。こないだ図書館にあったので借りてきて、ぱらぱらと見ると『プレシャス』のようだった。小説ではなく、この『恥と名誉』は、著者の経験を書いた実話。

寝る前にちょっとだけ…と読みはじめたら、結局イッキ読みで3時まで。

ラーラはただのデブ(シェリー・ベネット)

ラーラはただのデブラーラはただのデブ
(2003/03/20)
シェリー・ベネット

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読みはじめて、レベンクロンの『鏡の中の少女』『鏡の中の孤独』みたいやなーと思った(レベンクロンの本は、そのむかし、橋本治がどこかで、女の子はレベンクロンの『鏡の中の少女』、男の子はシリトーの『長距離走者の孤独』を読めと書いていて、シリトーは読んでいたので、レベンクロンを探して読んだのだった)。

53キロ、58キロ、61キロ、71キロ、81キロ、86キロ、94キロ、95キロ、98キロ、96キロ、95キロ、94キロ…と、章のタイトルがすべて重さで書いてあるこの本は、幼いころから数々の美人コンテストで優勝してきたというラーラの、体重増加にともなって自分のココロが「何か」でぐっちゃぐちゃなことがわかっていく話。

ラーラ自身は、その「何か」は、ただ体重増加であって、この増え続ける体重さえ元に戻れば、すべての問題はなくなると思っているらしい。まるで、いまぶくぶくとデブになっていってる私は「私じゃない!」とでもいうように。

大塚女子アパートメント物語 オールドミスの館(川口明子)

大塚女子アパートメント物語 オールドミスの館にようこそ大塚女子アパートメント物語
オールドミスの館にようこそ

(2010/10)
川口 明子

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もらったので読んでみる。同潤会の大塚女子アパートメントハウスが取り壊しになる!というので駆けつけたときには、もう解体工事が始まっていて、その外観を写真におさめることもかなわなかった著者が、「オールドミスの館」とよばれたこともあるというこのアパートの設立経緯や、ちょっと有名なかつての住人(たとえば古川丁未子、小野アンナ、戸川昌子、駒尺喜美)を数人と、その他入居していた人の声を古い雑誌などから拾って調べて書いた本。

アパート、という語感から、私はなんとなく、そういうちょっと有名な人も含むわりと小さな規模の集合住宅(せいぜい10戸か20戸ぐらい)を勝手にイメージして読んでいたが、よくよく読むと、このアパートは独身用居室が150室ほどもあり、店舗も5軒あるという、かなり大きなものなのだった。

「乱読大魔王日記」2010

We165号We166号We167号2006年から隔月になった『We』の「乱読大魔王日記」も、こないだ何を書いたっけなーと最近すぐ忘れてしまうので、とりあえずこの1年のメモ。

「頭のフタを開けたりしめたり」2010

ヒューマンライツ2010年1月号月刊誌『ヒューマンライツ』で書いてる本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」。だんだん自分がいつ何を書いたかわからなくなってきたので、この1年のメモ(タイトルと、文中で主に紹介した本)。

タイトルを見ても、自分が何を書いたか思いだせないのがある…ので、現物にあたる。

ココロはずむアート展 パート1(1/17~29、横浜・ギャラリーナナ)

フェミックスが入居したスペースナナ内のギャラリーで、1月の企画展。見てみたいけど、行けるかな~
ココロはずむアート展 パート1(1/17~29)ココロはずむアート展 パート1
日時:2011年1月17日(月)~29日(土)
          11時~18時
※1/23(日)は休廊
会場:ギャラリーナナ(スペースナナ内)
ギャラリートーク:1月21日(金)14時~15時
「かれんのアート作品」…アートかれんメープルかれんで活動を続けるメンバーやサポートするスタッフと、スペースナナの設立メンバーで画家の中畝常雄さん、中畝治子さんが作品や日々の制作、展覧会について対談。

きみはきみだ(斉藤道雄)

きみはきみだきみはきみだ
(2010/11/18)
斉藤 道雄

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明晴学園の子どもたちの一年間の表情、活動のようすを撮った写真の本。その存在と生き方を自分自身が納得し、そして「きみはきみだ」と周りにもみとめられた子どもたち。表情がすごくイイ!

みんながおなじじゃないから
ごちゃごちゃいろいろ
へんなやつがいっぱいいる

でもだからこそ
この世界はおもしろい
この世界で生きることはおもしろい

ピカソの眼(高島静)

▼高島静『ピカソの眼』永田書房(2010年)

『We』169号
の「往復書簡」で、木村栄さんがこの高島さんの句を、あるブログで読んだと書かれた。原稿をいただいたときに、元の本に当たれたらと思い、近所の図書館にリクエストしてみたが、すぐには届かず、もう169号が出たあとに、ヨソの図書館からの相貸で本がきた。

表紙をひらいたところに、切り取った帯が貼ってあり、「満百一歳の句集!」なのであった。この10年ほどの句が収められていて、若いとき(といっても90代)の句から読んでいく。季節柄、冬もようをよんだ句や春待つ心をよんだ句が印象に残るが、季節がかわったら、また借りて(相貸でめんどくさいけど)読んでみたいなーと思った。奈良にうまれた高島さんは、ふるさとの風景もたくさんよんでいて、こないだ奈良をぶらぶらしてきた私には、17文字でこう切り取れるのかと新鮮さがあった。

気楽さといふ淋しさや春を待つ

邪念みな払ひ落して冬木立

家具の位置換へて心の冬支度

年ごとに春待つ心つのりけり

竹信三恵子さんの『ミボージン日記』が本になりました

『We』連載からできた本!
竹信三恵子さんの『ミボージン日記』が本になりました

ミボージン日記『We』での好評連載(『We』151号~165号)だった竹信三恵子さんの『ミボージン日記』が本になりました。

突然「ミボージン」になってしまった! 男中心社会で一歩もひかずに生きてきた女性記者が、世界と闘う最良の同伴者を失って直面したのは「夫のいない女」という妙な立場。喪失感情の大波の中、さまざまな理不尽を機嫌よく生きぬく知恵を再発見しながら、さらに先へと泳ぎだす、日々の奮闘の記録。

↑表紙画像のクリックで、こちらからも購入できます。
フェミックスからではなく(笑)、岩波書店より、216ページ、1995円(税込)です。

著者からのメッセージ(岩波書店サイトで一部テキストが読めます)

毛と穴

ke_to_ana東京方面で『毛と穴』というのが出るそうだとweb上で見ていたが、こないだうてつさんが大阪へ来たときに、もしかしたらと思っていたら、果たしてうてつさんのカバンから『毛と穴』がするすると出てきて、私は「毛の巻」と「穴の巻」を2冊セットで買った。2冊を並べると、ばばーんと「毛と穴」になる。

A5サイズでそれぞれ40ページ余り、『po=po』よりは字が小さめで、やはり字がつまったかんじの紙媒体。これも「個人的なことは政治的なこと」を切り口にしている。

pe=po(こじんてきなことはせいじてきなこと)

pe=po(こじんてきなことはせいじてきなこと)『pe=po』の1号のことは、いつだったかどこかで(たぶんweb上で)見たのだが、どこで手に入るんかなーと思ったままだった。箕面で西さんの話を聞いたあと、たまたま女性と貧困ネットのブログを見たら、『pe=po』がうつっていて、そのリンクをぽちっと押したら、『pe=po』のページに飛び、西さんがこの『pe=po』の「はじまり」に関わっていることを知る。

西さんの話を聞いたばかりでもあり、イキオイでぽちっと注文して、お金を振り込んで、届くのを待っていた。数日して届いた『pe=po』は、私が勝手に思っていたよりも大きくて、A4で50ページほどだった(私はなんとなくA5だと思い込んでいた)。

そして、『pe=po』って何やろう?と届くまで気づかなかったのは私のボケナスで、personal is political、つまりはpe=po、「こじんてきなことはせいじてきなこと」がタイトルなのだった。

1号の巻頭には、西さんと一緒につくっているイチカワユウさんが「私たちの身近な毎日の体験、そこを政治的な目で見る、というきっかけをつくりたい。…「身近で個人的な話」にひそむ「政治性」を私は取り上げて行きたい」、「(p.3)と書いている。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第39回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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