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朝鮮強制併合100年─脱植民地主義のフェミニズムをさぐる(『女たちの21世紀』62号)

朝鮮強制併合100年─脱植民地主義のフェミニズムをさぐる『女たちの21世紀』No.62
【特集】朝鮮強制併合100年―脱植民地主義のフェミニズムをさぐる

表紙の絵は富山妙子。新しく出た金石範の小説『死者は地上に』の表紙も富山妙子だった。

借りてきてから一ヶ月ほど、途中で延長もして、読んでいた。知らないことがいっぱいあると思った。

たとえば「創氏改名」は、朝鮮の人たちに日本式の名前を押しつけた、という風に私は思っていたが(そういう側面もあるが)、これは根本的には朝鮮の家族のあり方を解体し、日本の家族のあり方につまりは天皇を頂点とし長男を優遇するジェンダー秩序を移植しようとするものだった。

「日本の氏とは、天皇家との間の血統上の距離を表す親族・家族集団の指標として機能している」(p.11)と佐藤文明さんが書いている。これに対し「朝鮮の姓はどう辿っても一族の始祖よりほかには行かない。天皇家だけが突出する日本とは違う」(p.11)、創氏改名とはその朝鮮の姓を氏にあらためさせるもので、「姓を氏に改めるということは、一族の始祖を裏切り天皇家の分家を偽装すること、朝鮮の骨格、原点を捨てること」(p.11)なのだった。
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殺したらいかん(益永スミコ)

殺したらいかん―益永スミコの86年殺したらいかん―益永スミコの86年
(2010/06)
益永 スミコ

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「死んどるヒマはない」の益永スミコさんの語りをまとめた本。どんな本かなと思っていたら、新書を薄くしたような、手に収まる小さな本だった。

益永スミコさんは、三菱重工爆破事件の主犯である片岡利明さんの養母になった。片岡さんが書いたものは、こないだ大道寺さんの『死刑確定中』に出てきた「大逆と死刑」のレファを頼んでいたら『死刑囚からあなたへ』が出てきて、そこに収録されていたものを少し読んだ。

死刑に関しては、無実の人を冤罪にしてはいけないということは強調されるが、有実の人はシカタナイ、死をもって償えという声が圧倒的に大きいと感じる。益永スミコさんの語りを読んでいると、有実の人をどうするのかということを考える。

▼悪いことをしたんだから死刑になって当たり前という人が多いけど、戦争のときには、悪いことをしていない人も日本は殺してきた。人を殺したんなら殺せー、と言ったら、日本人は全滅だよ。
 あんだけ中国の人たちを殺した日本軍を、中国の人は殺さずに人間に戻してくれた。もちろん、罪を許してもらったわけではない。許されはしない。
 でも、わたしらは殺されずに、ここにこうして生かされている。その思想から学ばないけんとわたしは思う。(pp.70-71)
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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