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読んだり、書いたり、編んだり 

ボーダー&レス(藤代泉)

ボーダー&レスボーダー&レス
(2009/11/07)
藤代 泉

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良く言えば拘泥しない、悪く言えばいい加減な僕=江口理倫(えぐちまさとも)と、会社で同期になった在日三世=趙成佑(チョソンウ)の話を軸にした物語。淡々とおもしろかった。

20代前半のこういう感じ、なんかわかるなーと思いながら読んだ。同じ行為がどうして場所が違えばNGになるのか。ある言動の「正しさ感」と、そのうっとうしさ。ある行為の「正しい感」のすごさ。確かで正しすぎてびっくりする。

チョ君が呼びづらいからか、会社の人が「チョウ君」と呼んでも「チョウセイユウ」と呼んでも、何と呼ばれても返事をしていたソンウを「なりすけ」と呼ぶようになった僕を、ソンウは理倫を音読みして「りーりん」と呼ぶようになった。

なりすけとりーりんは2人とも喫煙マンで、喫煙室でだらだらと過ごすうち、だんだん仲良くなる。社内メールを、五七五七七で交わしてみたり、登場人物どうしの会話とか、そこはかとないおかしみがある。
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エイズとの闘い 世界を変えた人々の声(林達雄)

エイズとの闘い 世界を変えた人々の声エイズとの闘い
世界を変えた人々の声

(2005/06/03)
林 達雄

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『人間の条件 そんなものない』で立岩さんが紹介していた本。この小さなブックレットは、エイズが「単なる病気ではなく、人間としての尊厳を脅かす問題」(p.16)であることを伝え、世界のルールが、治療によって助かる子どもと治療を受けられずに死んでいく子どもとを分けていること、そのルールを変えていくために、世界の人々が声をあげ、声を集め、ついにルールを変えたことをおしえてくれる。

「知的所有権」の保護、つまりは、誰かが思いついた「作り方」をマネしたらあかんというきまりがあるために、せっかく開発されたエイズ治療のための新薬が高くて買えない状態になっていた。開発したアメリカ合衆やヨーロッパの会社が「知的所有権」をふりかざすので、作る設備があったとしても、ヨソの国では作れない状態になっていた。

「知的所有権」保護の路線は、もう世界のなかで決まってしまって、力にものを言わせてるアメリカに、日本まで尻馬に乗って、もうこれは、なんぼ「命にかかわること」であっても、どうにもならへんと思われていた。いったん作られてしまったルールをひっくり返すのは無理やろう、と。

人々の声が、ルールを変えた。
▼ルールを変えること、世界の政治のあり方を変えることが、現実の人の生存に結びついた。アフリカにも希望を与え、沈黙を吹き飛ばした。(p.57)
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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