読んだり、書いたり、編んだり 

うつろな夢(ひきたま)

「ひきたま」さんのソロCD「うつろな夢」をいただいた。
ひきたま「うつろな夢」
「ひきたま」さんにお会いしたのは、5月にあった「紙芝居劇むすび」とのコラボ公演のとき。私はこのとき、CDと迷った挙げ句に「カリンバ」という楽器を求めたのだった。

その公演のときに私が撮った写真の一枚を、「ひきたま」さんが今度のCDに使いたいと連絡をくださって、使っていただいた。そのご縁で、新しいCDが届いた。

最近のゴーヤ

今年は暑すぎる。
異常な暑さのせいか、私が去年よりも放置しているからか(去年は仕事の合間にベランダで風に吹かれてよくゴーヤを眺めていたが、まるでそんな気にならないベランダの熱さよ…)、葉っぱの繁り具合も(去年に比べれば)スキマがたくさんあり、実の数も(去年に比べれば)少なく、たいして大きくならないうちに黄色くなってくる(しかし切ってみると中のタネがさほど熟していないことも多い)。

そんなこともあって、去年に比べると写真が少ないが、最近のゴーヤ。

8月20日の収穫
↑8月20日の収穫(このあと食べる前に写真とりわすれ…どうやって食べたかも忘れてしもた)
Genre : 日記 日記

ハチミツドロップス(草野たき)

ハチミツドロップスハチミツドロップス
(2008/07/15)
草野 たき

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今日は図書館を3カ所ハシゴ、ふだんあまり行かない図書館で久しぶりにうろうろ。返した本といつもの館に届いている予約本とを数えて「1冊」OK。なじんだ書架をうろうろするのもいいものだが、見慣れない並びの書架をぶらつくのも楽しい。

あまり重い本を借りたくなくて、文庫のあるところを「大人の本」コーナー、「YA」コーナー、「子どもの本」コーナーと見てまわる。夏石鈴子の『虹色ドロップ』をちびちび読んでるせいか、草野たきの『ハチミツドロップス』が目について、手をのばす。

コロボックル童話集(佐藤さとる 作、村上勉 絵)

コロボックル童話集コロボックル童話集
(1983/01/19)
佐藤さとる 作、村上勉 絵

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コロボックルものでまとまっているもう一冊、童話集を借りてきて読む。今日もあまりにも暑く、銭湯と喫茶店と図書館3カ所をハシゴして、夕方の風が吹き始めてから帰宅。この暑さで大丈夫かと、見舞い電話が2つもかかる。

さて、『コロボックル童話集』は、初出一覧によれば、1970年の前後数年にわたり、新聞や雑誌に書かれたもの、あるいは絵本のために書かれたものである。そういえば、むかしコロボックル物語をせっせと読んだときに、こういう小さい話をいくつか借りて読んだ気もする。

「空白の十年」被爆者の苦闘(広島県原爆被害者団体協議会)

▼広島県被団協「空白の十年」編集委員会『「空白の十年」被爆者の苦闘』広島県原爆被害者団体協議会(2009年8月)=昨年のニュース記事(平和メディアセンター)

広島県被団協(広島県原爆被害者団体協議会)による手記集。図書館でみつけて借りてきた。爆心地近くで直接被爆した人だけでなく、救護のために広島市内へ入った入市被爆の人たちも多く書いている。

被爆からの10年、被爆者はほとんど見捨てられ、忘れられていたという話は、他の本でも読んできた(たとえば文沢隆一の『ヒロシマの歩んだ道』)。

被団協のサイトにも、「多くの被爆者にとって被爆直後の10年(1945~55年)は、行政の支援もわずか、親族や知人にも頼れず、相談先となる本格的な被爆者団体もまだなく、ただ耐えて生きるほかない時期でした」とある。その「空白の十年」を振り返るアンケートとともに、寄せられた手記を71篇おさめたのがこの本である。

女の絶望(伊藤比呂美)

女の絶望女の絶望
(2008/09/20)
伊藤比呂美

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こないだ図書館で夏石鈴子の『虹色ドロップ』を借りたら、目次を見ているだけでどきどきウキウキしてきて、目次からとんで、ちらっとあちらを読みこちらを読み、「あとがき」を読んだりしていると、ああもうたまらんと、次の日に本屋へ行って買ってしまった。目次は版元のポプラのサイトにある(「十二年」という文章の一部を立ち読みもできる)。立ち読みのできる「十二年」もいいのだが、「五月生まれの女の子」にずきゅーんときた(私も五月生まれやし)。

イッキに読むのがもったいなくて、ちびちびと読んでいる。

伊藤比呂美の『女の絶望』の紹介の一文もこの本にあり、図書館でまた借りてきた。この本が出た頃に、てっぺんのほうから途中まで読んだのだが、そのときはどうも乗らなくて、中途で返してしまったのだった。こんどはどうか。

コロボックル物語 (佐藤さとる 作、村上勉 絵)

だれも知らない小さな国―コロボックル物語 1 豆つぶほどの小さないぬ―コロボックル物語 2 星からおちた小さな人―コロボックル物語 3 ふしぎな目をした男の子―コロボックル物語 4 小さな国のつづきの話―コロボックル物語 5 小さな人のむかしの話―コロボックル物語別巻

図書館で順に借りて、久しぶりに読むコロボックル物語。村上勉のさし絵がなつかしい。私は高校生の頃だったか大学に入ってだったか、うちにあった講談社文庫をせっせと読んだ。

物語の1巻『だれも知らない小さな国』が最初に出たのは1959年だという。私がうまれる10年前ではないか。それから断続的に書き継がれ、完結編の5巻『小さな国のつづきの話』は1983年、別巻の『小さな人のむかしの話』は1987年。全部読んでいたつもりだったが、5巻と別巻は記憶になくて、私は4巻までだけ読んでいたようだ。

1巻からの30年ほどの間に人間の社会はたぶん大きく変わり、コロボックルたちの社会もそれをうつしだすように変化があるなあと、読みとおして思った。

語り合うにっぽんの知恵(高田公理)

語り合うにっぽんの知恵語り合うにっぽんの知恵
(2010/07/22)
高田 公理

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これの前の『にっぽんの知恵』を先に読んでから、こっちもたらたらと読んでいた。前著は2005年の新聞連載をまとめたもの、こっちは2006年度分である。

おたがい「ちょぼちょぼの人間」が、何でもいい、モノやサービスや思いなど、それぞれ持ち前の能力に支えられた営みを、相互に「やりとり」しながら「重ね合わせ」て、日々の暮らしを遊び楽しみながら成り立たせる方向をめざすこと──それをこの本では「にっぽんの知恵」と呼びたいと巻頭にある。

前著と同じく、「花見」「生態史観」から「座談会」まで、3人が寄って語り合っている。エイゴの「コミュニケーション」と、日本語の「やりとり」は、根本が違うという話がおもしろかった。

にっぽんの知恵(高田公理)

にっぽんの知恵 (講談社現代新書)にっぽんの知恵
(2008/01/18)
高田 公理

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『語り合うにっぽんの知恵』という本を見つけて借りてきたら、これは元は新聞連載(朝日の大阪版)で、先に2005年分の連載をまとめたのがあるというので、そっちも借りてきた。それぞれのネタの碩学や名人との共同討議、つまりは語り合ったのを元にした本。

第一章「湯浴みにくつろぎ、穏やかに暮らす」は銭湯の話から。

「銭湯は、日本の民主主義の原点です」(p.14)と、鶴見俊輔は頭に手ぬぐいを載せ、まるで気持ちよく銭湯の湯につかっているかのような風情で語ったそうだ。米軍の脱走兵をふたりかくまっていたとき、ひとりが軍隊に帰ると言い出した。日本も見納めになるかもしれん、何かやってみたいことは?と訊くと、銭湯というものに行ってみたいと。さんにんで湯につかりにいって、その帰り道、「軍隊に帰るのは、やめた。脱走を続けます」と。

▼いうまでもなく銭湯では、あたりの人が皆、素っ裸。完全な無防備状態である。しかし、そこに見知らぬ人が入ってきても、殴り合うなどということは起こらない。殺し合いにもならない。ひたすら一緒に湯につかり、しばらくすると、順番に出てゆく。(p.14)

限界集落 吾の村なれば(曽根英二)

限界集落限界集落
吾の村なれば

(2010/04/23)
曽根 英二

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ハンズオン!埼玉の西川さんが実家に戻ったときに図書館で借りて読んだそうで、私も図書館から借りてきて読んでみた。西川さんのうまれ故郷もそうだが、「中山間地域(ちゅうさんかんちいき)」、都市でも平地でもないところの話である。日本の7割は、この中山間地域。多くの場合、そこは過疎の村で、高齢化率はひじょうに高く、学校が閉じられていっている。

「心の過疎」の話が、ぐぐぐっときた。「何もない」と言い、子どもらに帰ってくるなと言い、住んでいる場所に誇りをもてない心。

すれ違う背中を(乃南アサ)

すれ違う背中をすれ違う背中を
(2010/04)
乃南 アサ

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『いつか陽のあたる場所で』の続編。マエ(前科)持ちの女ふたり・芭子と綾香が主人公のシリーズ。「あそこ」にいたことは知られてはならないと日々緊張しながらも、ふたりはそれぞれ暮らしをたてていくため、はたらく。芭子はペットショップでのアルバイトで、ひょんなことからイヌの服づくりを始める。「あそこ」で身につけた縫製の手が、こんなところで身をたすける。綾香はパン屋ではたらきながら、自分で店をもつことを目標に倹約して暮らす。

種をまく人(ポール・フライシュマン)

種をまく人種をまく人
(1998/07)
ポール・フライシュマン

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前年の落ち葉は、読みかけの本にはさんでおいたしおりのようなものですね。(p.91)

「ブックマーク」てな題をつけたミニコミを作ってるせいか、こんな一文が心に残る。

ヴェトナム出身の「キムの話」に始まり、「フローレンスの話」まで、十数人の「話」を通じて、それぞれの視点から見た地域の空き地の風景が描かれる。その空き地に、それぞれが種をまき、あるいは水をやり、何かを育てていくなかで、年齢も人種も民族もさまざまな人たちが、顔見知りになり、言葉を交わし、知恵をかりあい、採れた野菜や花をゆずりあいながら、同じ場でともに時間をすごしていく。

そうやって一つの場が、日々生い育つものに同じように心をかたむける人たちの間につながりをつくっていく。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第41回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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