読んだり、書いたり、編んだり 

『We』159号 軽やかに、連帯

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『We』159号は、4月1日発行です。
定期購読者のみなさんのところへは今週中にお届けできる予定です!

お届け前に、159号の表紙をお披露目中
(まもなく、159号の目次もアップ予定です)

新連載もスタート!
おたのしみに!
Genre : 本・雑誌 雑誌

女たちの21世紀(アジア女性資料センター)

アジア女性資料センターの機関誌『女たちの21世紀』の最新号を職場でぱらりぱらりと読む。

最新号はNo.57、特集は「女性の貧困 ― 何が見えなくしてきたのか?」
womens_21century.jpg

まだナナメ読みだが、中でもこの文章がいちばん印象深い。

いちむらみさこさんが書いた文章
●労働はやっぱり怖い--「働く女性たち」との対話のあとで--
Genre : 本・雑誌 雑誌

まぼろし(生田紗代)

まぼろしまぼろし
(2005/07/21)
生田 紗代

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「私」が高校三年のときに別れた父と母。「私」はあれから母と八年近く会っていない。「私」も兄も家を出て、そして母が、父の住む家へ戻りたいと言っているという。

▼…お父さんに対して怒らないために、お母さんは私を身代わりに使ったの。そうかって思ったよ。要するに私はゴミ箱の役目なんだって。ダストボックス。怒りを捨てるために存在するの。納得したよ。私はゴミ箱の変わりにされたんだって。でも私はプラスチックのゴミ箱じゃないから感情がある。言われれば傷つくし、悲しくて泣くこともある。(p.119)

ぬかるみに注意ぬかるみに注意
(2009/01/27)
生田 紗代

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オアシス (河出文庫)オアシス
(2006/09/05)
生田 紗代

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うつつ・うつら(赤染晶子)

まったく知らなかった作家。こないだ、おはなしする機会のあった別の作家さんから「おもろしろいですよー」と聞いて、さっそく読んでみる。

うつつ・うつらうつつ・うつら
(2007/05)
赤染 晶子

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この本に入っている「初子さん」で文學界新人賞をとった人だそうだ。本になっているのは今のところこれ一冊だが、『群像』などに小説が数編あるらしい。

その「初子さん」。
あんパンとクリームパンしか売っていないパン屋に下宿している洋裁職人である。

読んでいると、だいぶ前に、これも人におしえられて読んだ栗田有起の『お縫い子テルミー』を思い出す。(栗田有起の本のことは、おととしの『ヒューマンライツ』で書いたなー)

「初子さん」は、関西弁の「お縫い子テルミー」のようで、関西弁のおかげか、パン屋一家や商店街の設定のためか、トイレに積もる埃の描写の具体性ゆえか、初子さんの声まで心に浮かぶようだった。

初子さんは、こんな風だ。

今朝子の晩ごはん 嵐の直木賞篇(松井今朝子)

松井今朝子というと私が知っているのは『非道、行ずべからず』(ヒドウ ギョウズベカラズ、とよむ)だけ。これも、その昔、雑誌『鳩よ!』に連載されていた。

私が『鳩よ!』を定期購読していたのは別の連載めあてだったけれど、まわりの連載も読んでいたから、まったく知らなかった書き手の文章を読んだり、名前くらいは知っていても読んだことのなかった作家の作品を読んだり、雑誌の定期購読はその「雑」というところがオモロイよなーと思う。

で、『非道、行ずべからず』のほかは、まったく知らずにいた松井今朝子の、小説ではなくて、晩ごはんネタの本。図書館で、ぶらぶらーっとしていて、手にとってみた。これは松井がほぼ毎日書いているという同名ブログをまとめたものだそうで、ちょうど松井今朝子が直木賞をとった前後の半年分である。(松井今朝子が直木賞をとっていたのを初めて知った。『吉原手引草』という作品だそうである。)

今朝子の晩ごはん―嵐の直木賞篇 (ポプラ文庫)今朝子の晩ごはん
嵐の直木賞篇

(2008/10)
松井 今朝子

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これがおもしろかった。

時が滲む朝(揚 逸)

これも一週間くらい前に読んだ本。

時が滲む朝時が滲む朝
(2008/07)
楊 逸

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図書館でぶらぶら~っとしていたら、目について、(たしか、これは前の芥川賞の作品だったような)と興味をもち、薄い本でもあったし、借りてみる。

青春時代の学生運動。そのときのそのことを、どううけとめてその後を生きたかは、人それぞれだろう。日本でも、安保闘争や大学紛争のあとに、長い髪を切って、スーツを着て、大企業に就職していった人は、歌の歌詞にもなっているようにたぶんたくさんいる。一方で、当時の活動を心にとどめて生きている人もいる。(この方面の話は、たまに父が語るのである。)

生きるとは、自分の物語をつくること(小川洋子、河合隼雄)

一週間くらい前に読んだ本。

生きるとは、自分の物語をつくること生きるとは、
自分の物語をつくること

(2008/08)
小川洋子、河合隼雄

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小川と河合の対談本である。
さらにいくつかの対談を重ねるはずだったのが、河合が倒れ、そのまま二度と対談はかなわなかったためか、天地左右も行間もスカスカに空いた本である。前に読んだ、ナオコーラの受賞本みたいである。こんなスカスカのページにしてまで、ハードカバーの単行本にせんでも…と思ってしまった。いまどきの例にならって、文庫オリジナル、といった選択肢もあったんではないのかなーと思う。

「原罪と物語の誕生」のところで、小川がこんなことを語っている。

青春の終わった日(清水眞砂子)

清水眞砂子は、たぶん「『ゲド戦記』の訳者」としてよく知られているのだろうと思う。
しかし、私は『ゲド戦記』以外の清水の本ばかりを先に読んでいて、『ゲド戦記』のシリーズを読んだのはだいぶあとのことだ。

たしか、最初に読んだ清水の本は『子どもの本の現在』で、高校か大学の頃に、古本屋で買ったものだった。
今は増補・改訂されたものが岩波の同時代ライブラリーに入っている。

子どもの本の現在 (同時代ライブラリー (348))子どもの本の現在
(1998/07)
清水 眞砂子

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この評論集に入っているのは、どれも「うっ」と思う内容だった。
とくに「灰谷健次郎論」と「松谷みよ子論」が印象深かった。

清水が訳した本も知らないだけでいろいろ読んでいるのだろうが、清水自身の本はその後、『子どもの本のまなざし』『学生が輝くとき―何か、こわい、この時代に』『幸福に驚く力』『そして、ねずみ女房は星を見た〈大人が読みたい子どもの本〉』などを読んできた。

私は、清水が考え、書いてきたものを、どれも、何度かくりかえし読んでいる。

そして、久しぶりに新しい清水の本を読んだ。

逆襲、にっぽんの明るい奥さま(夏石鈴子)

いちど読んで返した小説。だが、また読みたくなって、また借りてきて読む。

逆襲、にっぽんの明るい奥さま逆襲、にっぽんの明るい奥さま
(2008/12/18)
夏石 鈴子

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また読んでも、「にせもの奥様」がよかったなー。
ネイルサロン野ばら、をやっている、わたし、の話。

「お茶くみ奥様」の話のこんなところもおもしろい。

沖で待つ(絲山秋子)

絲山秋子の本は読んだことないよなーと思っていたら、読んでいた。

袋小路の男袋小路の男
(2004/10/28)
絲山 秋子

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いつ読んだっけなとメモを探していたら、私は去年の4月にこの本を読んだあとにこんなことを書いていた。

さて、大山崎(山口晃)

先日、大山崎山荘美術館で山口晃の「さて、大山崎 山口晃展」を見てきたときに、買いそびれた図録は、一般発売の前だったのでamazonでも出てこなかった、ということらしい。

本日、やっとその図録が届く。

さて、大山崎さて、大山崎
(2009/03/04)
山口 晃

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にやにやしながら、絵をながめる。

エ/ン/ジ/ン(中島京子)

次号『We』の校正ゲラに埋もれるこの頃。
出勤仕事の合間にちみちみと校正していると、なにかを吸い取られているような感じで、校正ばかりはやってられなくて、新しい小説を読む。

中島京子の小説は一つ前の『ハブテトル ハブテトラン』を予約待ちしているところ。

まだかな~と図書館の資料情報をみていたら、中島京子のさらに新しい小説が入っていた。誰も予約していなかったので、ほいほいと借りてくる。

エ/ン/ジ/ンエ/ン/ジ/ン
(2009/02/28)
中島 京子

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タイトルだけでは何の話かまったくわからない。でも、中島京子の小説だよ、期待わくわくである。『イトウの恋』『FUTON』みたいな元ネタ加工の小説なのか、あるいは『冠・婚・葬・祭』『平成大家族』『桐畑家の縁談』みたいなカゾク小説か。

読みはじめたら、校正もほうりだして、読んでしまった。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第37回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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