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読んだり、書いたり、編んだり 

きっと、大丈夫(夏石鈴子、平間至)

近所の本屋をいくつかまわってみたものの、夏石文庫を発見できず、今日は鍼灸院へ行ったついでにその近くの商店街をうろついてみたら、昔ながらの小さい本屋さんに『きっと、大丈夫』が一冊あった。
きっと、大丈夫 (角川文庫)きっと、大丈夫
(2006/09/22)
夏石 鈴子
平間 至

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少し迷ったけど、買って帰る。
うちにはいま図書館で借りている単行本があるし、もっといえば、そもそもこれが雑誌『鳩よ!』に連載されていたときの古雑誌もうちには多少ある(『鳩よ!』を私が買っていたのは、当時連載されていた斎藤美奈子の「モダンガール論」が読みたかったからである)。

帰って、昼ご飯を食べながら眺めていて、(買ってよかった)と思う。

八番筋カウンシル(津村記久子)

津村記久子の小説は、出ているもので手に入るやつはほとんど読んだ。業務上の必要もあって、最新刊の『八番筋カウンシル』を持ち帰って読む。業務用の読書は職場ですませることがほとんどだが、途中まで読んだところでつい持ち帰ってしまったのである。

八番筋カウンシル八番筋カウンシル
(2009/02/20)
津村 記久子

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カウンシル(青年団)といっても、50代や40代が中心メンバーのようにも思える八番筋の商店の人びと。田舎の青年団には実際にそういう状態になっているところも少なくないと聞く。私が15年くらい前に訪れた、島根のある青年団はそんな風だった。夜はこわいくらいまっ暗になるその村の青年団には、結婚していない長男ばかりが集まっているようだった。

今日もやっぱり処女でした。(夏石鈴子)

『逆襲、にっぽんの明るい奥さま』のあと、その少し前(去年の10月)に出た小説『今日もやっぱり処女でした。』が図書館でまわってきて、楽しく読む。
今日もやっぱり処女でした今日もやっぱり処女でした
(2008/10/08)
夏石 鈴子

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夏石鈴子の小説が続けて出るなんて、ええなあと思いながら読む。
久しぶりに昔の小説も読みたくなって、借りられるだけ借りてきた。

世界無宿の女たち(大場昇)

大場昇の『世界無宿の女たち』
こっちも返す前にメモ。

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『世界無宿の女たち』

「シベリアお菊」こと、出上(いでうえ)キクの話。
▼いつの世も瀬戸内海は海上交通の大動脈である。キクの生家のある別府(べふ)海岸や、その目の前に浮かぶ馬島は、船を駆って海のかなたをめざす伝来の気風が強い地域だった。安定的とはいえ田や畑に縛りつけられている農家をしりめに、進取の気象に富み、眼が海外を向いていた。男が海のかなたへ乗り出して行けば、女も「男なにするものぞ」と渡っていった。キクは言う。「一度は外国に渡らねば、ひとり前の女の扱いをされない土地柄でした」
 …(中略)…
 キクがこの地に生まれたことは、生涯を決定づけた。ここではなくて海のかなたのどこかに自分の生きて行く道があるという開明的な信仰。島国根性をせせら笑うような大陸的な考え方。物に執着しない淡泊さ。見返りを求めない純な愛国の情。風土がキクの人となりを育んだ。(pp.15-16)

在日(姜尚中)

姜尚中の『在日』を読んで付箋を貼っていたところ。
図書館へ返す前にメモ。

在日 (集英社文庫 か 48-1) (集英社文庫)在日
(2008/01/18)
姜 尚中

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母が文盲であったことについて。
「ニュース」と発音できず「ユース」と言っていた母親が、テレビの前で解説をねだるのを、姜尚中は時にうっとうしく思っていた。
▼…何事にも好奇心の旺盛な母にとって、「ユース」は彼女に閉ざされている世界への入り口だったに違いない。言語を通じて人は自分の直接的な環境を超えた世界へ繋がっていけるとすれば、母にはその言語という回路が途絶していたのである。それがどれほどの閉塞感と孤立感をもたらすものなのか、私は想像してもみなかったのだ。(p.17)

青年期まで自分の名前であった、日本名の「永野鉄男」について。

「売れる」こと

森まゆみの『手に職。』と、田口久美子の『書店風雲録』を読んでいたら、「売れる」ことについて、こんな風に書いてあった。
手に職。 (ちくまプリマー新書)手に職。
(2008/09)
森 まゆみ

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書店風雲録 (ちくま文庫)書店風雲録
(2007/01)
田口 久美子

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モノつくりの職人たちの話を森まゆみが聞いて歩いてまとめた『手に職。』そのなかの「つまみかんざし」をつくっている石黒誠治さんを訪れたときの話の一部。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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