FC2ブログ
 
読んだり、書いたり、編んだり 

広告批評330号(2008年10月号)

「広告批評」の330号(2008年10月号)は、何かが読みたくて図書館にリクエストしていたのだと思うのだが、届いてみたら、いったい自分が何を読みたかったのか、まったく思い出せない。
特集は「ファッション・コラボレーション」。
私は何が読みたかったのだろうか。

はしからページを繰って、ながめてみる。
この号では、私が図書館で借りたこの表紙を含め、3種類の表紙で発行しているそうだ。本屋へはどんな風に配本されるのだろうか?個人や図書館などの定期購読にはどの表紙が届くかお楽しみなんだろうか?…などとしばし考える。

巻頭には、長いこと連載している橋本治の「ああでもなくこうでもなく」が載っている。
時評だから、すこし時間がたって読むと、(あぁそんなこともあったなア)と、そう古いことでもないのに思ってしまう。

この号で橋本治は、北京オリンピックのことと福田康夫が「自分を客観的に見ることができる」と言って辞めたあたりの話を書いている。

橋本治は、北京へ行ってオリンピック取材をしないかと持ちかけられて、即座に「やだ、そんなの」と答えたそうだ。

ずっとページを繰っていって、しまいの方の「広告のページ」とわざわざ書いてあるページで、養老孟司の「『ああでもなくこうでもなく』を読む」というテキストがある。

「ああでもなくこうでもなく」は時々まとまって本になっていて、私はそのうち最初の赤い一冊だけもっていたはずだが、どこへいったか本棚に見当たらない。

最新刊は6冊目で、『最後の「ああでもなくこうでもなく」そして時代は続いて行く-』というオレンジの本。

養老が、著者(=橋本治)にも「わからないこと」がある、その筆頭が年金問題だと書いている。なぜかというと、橋本治には「年金をもらいたいという発想が欠如」しているからだ。
橋本治はそこのところをこんな風に書いているらしい。

私は自営業の三代目だから、「定年」という発想がない。つまり、私の中には「倒れるまで働く」と「倒れても働く」があって、それ以外の選択肢はない--子供の時からない。だから、「働く期間が終わって、年金をもらう」という発想がない。「働く期間の終わり」とは、ほとんど「人生そのものの終わり」でしかないから。


久しぶりに、「ああでもなくこうでもなく」をさかのぼって読もうかなーと思った。

広告批評 330号(2008年10月号)
koukoku.jpg

最後の「ああでもなくこうでもなく」―そして、時代は続いて行く最後の「ああでもなくこうでもなく」―そして、時代は続いて行く
(2008/10)
橋本 治

商品詳細を見る
Genre : 本・雑誌 雑誌

ず・ぼん14号(ポット出版)

『ず・ぼん』という雑誌(号数がついているので雑誌と思っているが、流通上はISBNがついていて本扱い)を時々読むようになったのはいつからだったかな。

バックナンバーの目次を見てみると、『ず・ぼん』4号の特集「どうする、どうなる? 大学図書館」を最初の職場(某大学)にいた頃に注文したおぼえがあるから、たぶんそれが最初だろう。

「図書館とメディアの本」とサブタイトルのついたこの雑誌(本)は、だいたい年一回くらいのペースで出ている。とりあげられている話題は、この10年余りの図書館付近のうごきをよくあらわしていて、委託、コスト、非常勤職員、といった運営問題から、図書館=無料の貸し本屋という非難、図書館の自由、蔵書廃棄事件など図書館そのものの問題まで。

そして最新号の14号は「指定管理の現場」を特集。

指定管理では、運営費を、それまで公務員で運営していたときに比べて相当削って指定管理の事業者にまかせるという、安ければそれでエエのか?図書館の公共性って何?公務員って何?と思える問題もよく議論されるが、それとともに、公共図書館はどうあればいいのか?という話もこの号にはいろいろと載っていて、どの記事もおもしろかった。

前千代田図書館長・柳与志夫へのインタビュー「公共図書館の新しいモデルをつくりたかった」(聞き手は『ず・ぼん』編集委員でポット出版代表の沢辺均)は、図書館のヘビーユーザーを自認する私には、ドキンとさせられる内容だった。

・特定の人の本購入の肩代わりをしていないか
▽沢辺 …実は図書館って、ヘビーユーザーはリクエストから予約から、それこそ骨の髄までしゃぶりつくすほど使うんだけど(笑)、それ以外の人はほとんど縁がなかったりする。(p.67)

・公共図書館は「世界を案内する窓口」になることができる
▽柳 …千代田図書館の大きなコンセプトは、「天動説から地動説に変われ」ということなんです。千代図書館への批判に「蔵書が少ない」というのがあるんですけど、じゃあこれが三十万冊とか五十万冊あったら十分なんですかといったら、現在の情報量や知識量のなかでは、そんなに大した数じゃないんですね。だったらむしろ、「世界の情報を得られる」ことを第一に据える…
 …ようするに「世界を相手にする」窓口に、公共図書館がなるんだ、と。今後はそういうふうにしていかないと駄目だと思っています。極端な言い方をすれば、これまでは自分のところの図書館の蔵書になければ、それで終わりだった。もちろん相互貸借などのシステムはありましたが、いままでの公共図書館は、自分のところの蔵書しか見ていなかった。その発想を逆転させる。それが「天動説から地動説へ」ということなんですね。(pp.84-85)


そうです、私はしゃぶりつくしています。
自分が納めている住民税は図書館に捧げていると思うくらい使いたおしてます。
平均して週に3度は図書館に寄ります。
予約や未所蔵本のリクエストはしょちゅうしていて、本をもりもりと借りるのが主だけれど、レファレンスも時に利用。
自分でもいろいろ調べてみたが、なにかほかの探す手だてはないかと期待してお訊ねしたり、どうしてもどうしても気になったことを知りたくてお訊ねしたり。

自分の本棚が、図書館に延びているような感じ。感覚としては「ウチの書庫」。
借りる、読むというだけではない、新しい図書館像を考えてみるのに、こんどの『ず・ぼん』もおもしろい。

ず・ぼん 14号ず・ぼん 14号
(2008/08/19)
ず・ぼん編集委員会

商品詳細を見る


『ず・ぼん』の記事は、最新号と一部の古い号をのぞき、ほとんどがwebで読める。ぱらぱらと手にとって読むには、やはり本のかたちをした紙媒体がいいなあと私は思うけれど、近所の図書館にない号(行方不明なのか未購入なのか、ない号がある)の記事をちょっと読みたいときには、便利だ。
ず・ぼん全文記事(バックナンバー)
Genre : 本・雑誌 雑誌

トランスがわかりません!!/恋愛のフツーがわかりません!!(ROS)

少々体調不良で、原稿を待ってもらっていたのを、やっと書き終える。
次の「乱読大魔王日記」では、この2冊の紹介です。
あぁ、これからイラスト描かないと。

トランスがわかりません!!  ゆらぎのセクシュアリティ考トランスがわかりません!!  ゆらぎのセクシュアリティ考
(2007/03)
ROS

商品詳細を見る

恋愛のフツーがわかりません!! ゆらぎのセクシュアリティ考2
ROS.jpg
Genre : 本・雑誌 雑誌
 
 
プロフィール
 
 

乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
    乱読ブログバナー
本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第68回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

amazonへリンク

 
 
最新記事
 
 
 
 
最新コメント
 
 
 
 
カテゴリ
 
 
 
 
Google検索
 
 


WWW検索
ブログ内検索
Google
 
 
本棚
 
 
 
 
リンク
 
 
 
 
カウンター
 
 
 
 
RSSリンク
 
 
 
 
月別アーカイブ