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戦後腹ぺこ時代のシャッター音 岩波写真文庫再発見


戦後腹ぺこ時代のシャッター音 岩波写真文庫再発見
赤瀬川原平
\1,680
岩波書店
2007年

しばらく前に、復刻された岩波写真文庫の一冊を借りてきて見た。それで興味をもって、図書館にあった古いのを(といっても、これ自体が再版されたものだったけど)借りてきて見た。

岩波写真文庫は1950年に始まり、全部で300冊ほどあるらしい。近所の図書館にもそれはさすがに全部なさそうだが、手に入るものはぼちぼち見てみたい。

この本は、その300冊ほどの写真文庫のなかから、赤瀬川が24冊を選んで、あれこれと書いたものである。

とりあげられたのは順に

5『アメリカ人』1950.6 南博(監修)
3『南氷洋の捕鯨』1950.6
8『写眞』1950.7 木村伊兵衛(写真)
190『家庭の電気 実際知識』1956.6
35『野球の科学 バッティング』1951.7
94『自動車の話』1953.9 いすゞ自動車株式会社(写真)
65『ソヴェト連邦』1952.9 日ソ親善協会(写真提供)、ソヴェト研究会(監修)
21『汽車』1951.4
118『はきもの』1954.7
78『近代藝術』1953.1 岡本太郎(監修)
44『蛔虫』1951.10
183『日本 一九五五年十月八日』1956.4
68『東京案内』1952.7
34『電話』1951.6
194『パリの素顔』1956.7 柳宗玄(監修)
49『石炭』1951.11 西日本新聞社(写真提供)
67『造船』1952.6 三菱造船株式会社長崎造船所(写真)
13『心と顔』1951.2
199『子供は見る』1956.9
101『戦争と日本人 あるカメラマンの記録』1953.8 影山正雄(編集)
48『馬』1951.12
143『一年生 ある小学教師の記録』1955.3 熊谷元一(写真)
193『塩の話』1956.7 日本専売公社(写真)
213『自然と心』1957.1 島崎敏樹(監修、写真)

タイトルの前の番号は、写真文庫の番号(出た順だと思う)
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彩乃ちゃんのお告げ


彩乃ちゃんのお告げ
橋本紡
\1,470
講談社
2007年

彩乃ちゃんという、小学5年の女の子が出てくる話。彩乃ちゃんの祖母は教祖様。彩乃ちゃんは祖母の力をつぐ教主様。

事情があって、彩乃ちゃんがしばらくの間預けられた3つの場所。そこで、彩乃ちゃんが告げたのは、「誰かの人生に関わって、ほんのちょっとだけ方向を変える」こと。ちょっと先までわかってしまう彩乃ちゃん自身は幸せなのか…?

『猫泥棒と木曜日のキッチン』の人だなーと借りてみた。

乙女なげやり


乙女なげやり
三浦しをん
\1,470
太田出版
2004年

二ノ宮知子が表紙を描いたこの本は、数年前に読んだけど、三浦しをんの小説をせっせと読んだところで、久しぶりにエッセイを読みたくなって借りてきた。

よしながふみの『愛すべき娘たち』についても、この本でコメントがあった。

▽さまざまな女性たちの姿を描いた、連作漫画集。きんじょのKと語ったことがあるのだが、よしながふみのなにがすばらしいって、フェミ的にばっちりOKなところに加え、出てくる女性のしゃべりかたがすごくリアルな点だ。この漫画では女の子同士の会話がいっぱいあって、そのどれもが、「そうそう、女の子だけのときって、いつもこんな完治でしゃべってるよ!」と、ガクガク納得しちゃうものばかりだった。…(p.145)

自分の書いた小説とエッセイで「エッセイと小説とで、たまに全然人格が違いますね」と聞かれることについては、こんな風に書いてあった。

▽流浪する人物の物語、という系譜がある。たとえば、『ポーの一族』のエドガーとアランとか、『たのしいムーミン一家』のスナフキンとか。
 彼らの孤高の精神と、そこはかとなく漂う哀愁にはとても憧れたものだが、私は自分が流浪には向いていないことに、早くから気づいていた。…[中略]
 …あてどなくさまようスナフキンと、ひたすら一つの場所に居続けたいと願う私は、悲しいかな、お互いの存在を知らぬままに暮らしていくしかない、ということを言いたかったのだ。
 私は、身のまわりに起きた楽しいことやおかしなことを、エッセイとして書きとめる。どこかをさすらうスナフキンのことは、小説として表現する。スナフキンは、暗闇に浮かぶたくさんの窓の明かりを見て、そこに暮らすひとについて想像することがあるかしら。明かりの下で、スナフキンの旅路について思いを馳せている者がいると、想像することがあるかしら。などと考えながら。(pp.234-235)


それにしても、妄想炸裂なエッセイだ。笑ってしまうぜ。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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