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読んだり、書いたり、編んだり 

片耳うさぎ


片耳うさぎ
大崎梢
\1,575
光文社
2007年

『配達あかずきん』から3冊でている成風堂書店シリーズとは別の作。
主人公の奈都[なつ]が小6。この子がだんだん謎を解いていくところは(ちょっとカシコすぎる小学生?)という気もした。
蔵波家の屋敷内見取り図と系図を何度も見ながらでないと、なかなか位置関係と人の関係が頭にはいらなかった。

大学生の謎解きのほうが、大崎梢にはあっているのかなーと思った。
成風堂書店シリーズのほうが、やはり佳作。

六の宮の姫君


六の宮の姫君
北村薫
\504
創元推理文庫
1999年

シリーズ4冊目は、一冊ぜんぶの長編。

4回生になった主人公の〈私〉は、卒論のテーマを芥川とし、ついでに教授から紹介されたアルバイトを「みさき書房」で始める。古い資料のコピー取りや、国会図書館でのコピーである。

今回〈私〉が取り組む謎は、芥川が自身の作『六の宮の姫君』について、「玉突き」いや「キャッチボール」だと評したことば。どこがどう「玉突き」で、どこがどう「キャッチボール」なのか。円紫先輩のヒントも得て、芥川とその周辺の作家の作やら書簡やらを読んでいく〈私〉。

メイキング・オブ・卒論風のそのわけは、北村薫自身のマボロシの(?)卒論がベースになっているということらしい。

『全国アホ・バカ分布考』も、研究という謎解きの入り口として、ひじょうにおもしろい本だったが、これも、なかなか。

途中まで読んだところで、そういえば荻原魚雷が『古本暮らし』のなかで、小島政二郎が芥川と菊池のことを書いているという『眼中の人』のことを書いていたよなーー、と図書館で再度借りようと思ったら貸出中で、今日は『眼中の人』そのものを借りてきた。


〈私〉と正[しょう]ちゃんが磐梯山方面へドライブに行ったときの会話で、正ちゃんがこんなことを言う。
▽「絵を見たり音楽を聴いたりしたってさ、それで動かされるって結局、そこに自分を見つけるからじゃないのかなあ。小さい頃の自分を見つけて懐かしかったりする。今の自分を見ることだってある。それから、未来の自分。十年、二十年先の未来もあるだろうし、何万年先の未来もある。到底、手なんか届かない自分をさ、微かに」(p.87)
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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