ぴんはらり

ぴんはらり
栗林佐知
\1,470
筑摩書房
2007年
夏石鈴子がwebちくまで書評を書いていたので、図書館で借りてきてみた。表題作と、もうひとつ書き下ろしの短篇「菖蒲湯の日」が入っている。
先にするすると「菖蒲湯の日」を読む。それから「ぴんはらり」を読んだ。
「菖蒲湯の日」は、版下職人のタカモトさんが出てくる話。いや~な感じのすず子ちゃんもよく書けてる。タカモトさんが、「残業なんかやめときな」と先輩に言われて、それもそうだと思いつつも、目の前にある仕事を終わらせないわけにはいかないとやはり残業を続けるところなど、読ませる。
「ぴんはらり」は、方言で書かれたお話。読んでいくうち、びょんびょんと方言に入りこめる感じ。無理がない。語尾のあたりが加賀方言にもちょっと似ていて、富山のあたりの方言かなと思う。
もっと読んでみたいが、出版されてるのはまだこれ一冊。
夏石の書評
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