読んだり、書いたり、編んだり 

いそがし(II)

 小澤勲の『ケアってなんだろう』の返却が遅れていた。期限を勘違いしていた。いかんいかん。
 コーヒーいれて、『ケアってなんだろう』を眺める。それから1時間半ほど、だーーーっと読む。小澤勲の本はしばらく前にも2冊読んだ。いろんな人との対談などが入ったこの本もおもしろく、半分すぎまで読んだところで、とりあえず返却した。近々また借りて続きを読もうっと。

 そのあと手話。今日は聾のOさんが来て、いろいろとおしゃべりになる。お酒の話や、仕事の話、学生時代のクラブ活動の話、親の病気のこと…など。Oさんのお父さんが、ウチの母ちゃんと同じ難病だったということがわかった。Oさんのお父さんは15年闘病されたそうだ。

 帰って、つくっておいたハヤシライスで晩ご飯。今日のはできがよくない。あまりウマくない。同居人は夜介護。

 布団に入ってから、hanae*の『小学生日記』を読んでしまった。

信貴山縁起絵巻を見物に(II)

 6時頃に金沢在住のSと会うことになっていたので、5時半頃に香林坊へ出て、時間まで大和の8階でやってた「永樂作品展 十七代永樂善五郎・十六代永樂即善」というのをのぞく。80万の茶碗とか、160万の茶碗とか、200万くらいの花差しとか。値段のつけかたはよくわからんかったけど、買ってる人がいた。へ~

 Sと落ち合って、片町付近をぶらぶらしながら、3軒連れていってもらった。「兆助」「鬼の棲家」「池田町バルバール」。どこもウマくて、満足。やはり地元ガイドに限るなあ。

信貴山縁起絵巻を見物に(I)

 石川県美で「信貴山縁起絵巻」を全巻・全画面ならべるというのをやっていて、それを見物したいがために、仕事に行くより早起きして、高速バスで金沢へ。

 昼頃に金沢着。エエ天気で、デパ地下で弁当を買って、近くの公園で食べた。そのあと豆を売ってる珈琲屋でコーヒーを飲んで、いざ石川県美へ。

 込んでるかな込んでるかなと思っていたが、石川県美にしては込んでいたものの、京博の大絵巻展を思えば、ヨユウ。
 「飛倉の巻(山崎長者の巻)」を見て、列がすいていたので先に「尼公の巻」を見て(この2つは大絵巻展でも見た)、それから「延喜加持の巻」を見た。
 「飛倉の巻」はなんべん見てもオモロイ。そして、また見て(あ、こんなところにこんなんが)という発見もあって、見てて飽きない。
 「尼公の巻」は、信濃から弟を探して奈良まできた尼公が大仏さんに「信貴山におるデ」と教えられて信貴山へ向かい、そこで弟・命蓮と再会する話。尼公が道中で道を訊ねたり、弟の消息を訊ねたりする場面で描かれている人びとの姿がおもしろい。赤子に乳をやってる女、箸をもったままご飯の途中でとびだしてきた子ども、外来者に吠えたてる犬。長い長い道のりを旅していく尼公をみていると、(命蓮も、鉢で倉を飛ばしたり、遠方からの加持祈祷でミカドノ病気を治せるくらいの法力があるんやったら、姉ちゃんにひとこと連絡しといたれよ)とか、(大仏さんも、尼公が奈良までくるまえに、信貴山におるデと教えたれよ)とか思ってしまうが、それは言わないお約束か。
 大絵巻展では見そこねた「延喜加持の巻」も、じつにオモシロかった。右から左へという絵巻のお約束に逆らう「逆勝手」の手法は「飛倉の巻」でも使われているが、護法童子がぴゅーーーーっと左から飛んでくる場面がやはりスゴイ。飛行機もなく、飛行機雲もなかった頃に、線を引いてこの「ぴゅーーー」っという感じを表現することを思いついたのは誰なんやろ?

 別室で上映していた解説ビデオを見てから、3巻をもう一度さらさらと見て、満足して出る。あーおもしろかった。

 ちとくたびれたので、デパ地下でおやつにチーズケーキといちぢくを買って、宿に入る。お茶いれて、チーズケーキを食べて、買ってきた「信貴山縁起絵巻」の図録を見ながらしばらくごろごろ。

資料整理

 ライブラリーは資料整理の休室日。

 ひるやすみ。忘れかけていた『We』のための絵を投函。弁当たべながら、清水眞砂子の『幸福に驚く力』を読む。

 午後は会議がつづき、くたびれる。

 定時で帰る。新しい内閣がらみの人事、安倍-山谷ときて、タカタカタカ…げげげという感じ。きもちわりー。

 同居人は会社のおっちゃんたちと飲みにいったので、一人ごはん。

 清水眞砂子の『幸福に驚く力』を読んでしまう。山本おさむの『わが指のオーケストラ』1、2巻も読む。3、4巻はまだリクエスト待ち。

 一風呂浴びて、布団にはいって、同僚さんから借りたhanae*の『小学生日記』をすこし読む。これもエエなあ。

 

いそがし(I)

 洗濯して干す。×2。いい天気。今日は朝からいろいろと手話サークルがらみの用が続く。いそがし。

 朝、図書館で本を返し、来月分のサークルの部屋とりをしてから、電車に乗って、障害福祉センターへ。今日で終了する手話講習会があり、それに出ていた人にサークル紹介をする役目。陽がよく射して、暑い。

 行き帰りの電車で赤瀬川原平の『四角形の歴史』を読む。おもしろくて、しまいまで読んだら、またてっぺんに返って読んだ。犬は目的物のみを見ていて、風景を見ていない(たぶん)。人間もむかしは物だけを見ていた。だから残ってるむかしの絵は「牛や馬」だったり「エライ人」だったり「スゴイ建物」だったり「どえらい事件」だったり、そういうのを描いたものだった。目的の物だけをじーっと見ていたといえる。「風景画」が成立したのは、たぶん印象派の頃からで、その風景画がうまれたのは、「四角形」ができたからだろう(そのおおもとは、家に開けた窓かも)…というような話。赤瀬川原平のこの哲学本シリーズはまだ続くらしい。もっと読みたい。

 図書館経由で帰宅。お昼を食べたあと、戸部けいこの『光とともに 自閉症児を抱えて 4』をよむ。光が小学校の高学年になって、4年生まで見てきてもらった先生が異動して、学校や光の在籍するあさがお学級の雰囲気がずいぶん変わってしまう。変化への対応が難しい自閉症の子たちは混乱し、ときに泣きわめく。でも、そんななかで幼なじみや、それまで学校で光とつきあってきた子どもたちが光たちと一緒に遊び、「子どもは子どものなかで育つ」というのを親たちは感じる。新たにあさがお学級を担任した先生もまた、変わっていく。

 2時から、公民館まつりの打ち合わせ会議。また駅まで行く。ほとんど刷り物をよみあげるだけのつまんねー“会議”で、『光とともに』の続きを読んでいた。会議がすんで、図書館へ寄って、平安寿子の『あなたにもできる悪いこと』の1つめの話「金が天下を回るから」を読んで、買い物して帰る。

ボケなす

 朝顔3つ咲く。

 ボケなすなことに、遅番だったはずが朝から出勤してしまった。しかし、私のシフトを替わったはずだった相手も、それをすっかり忘れていたのか来ていなかったので、電話で連絡して、結局元のシフトに戻すことで一件落着。しかし、ちょっとあせった。カレンダーを確認しなければ。

 Weの「え」もすっかり忘れていた。校正ばっかりやって、もう仕事をすませた気になっていた。いかんいかん。

 清水眞砂子の新しい本、『幸福に驚く力』を読みはじめる。エエなあ。

 晩ご飯
 へしこ
 ご飯
 豆サラダ(青豆、虎豆、ツナ缶、タマネギ、紫タマネギ、セロリ)
 カボチャのニンニク炒め
 豆腐の納豆キムチのせ

女の本屋

 朝顔2つ咲く。今日は振替で朝から仕事。

 昼休みと、帰ってきてからとで、ウィメンズブックストアを興した初代の中西豊子さんが書いた『女の本屋の物語』と、自閉症児との生活を書いた(著者の妹さんが描いたマンガ付きの)『涼太郎、またやっちゃった!?』を読む。

 晩ご飯
 生姜とニンニクの芽と豚バラとキムチの炒めもの
 キュウリと甘酢漬け生姜と紫タマネギとめかぶのサラダ
 油揚げと干しシイタケの味噌汁
 ご飯

 ご飯のあとに、ふぞろい巨峰と名づけて売っていたブドウを食べる。ウマい!

再会

 朝顔2つ咲く。

 噂を聞いたので、山下悦子の『女を幸せにしない「男女共同参画社会」』を借りて途中まで読んでみるが、おもんねーー。山下悦子といえば女性史方面の本を書いていた気がするのだが、別人か?と思ったものの、どうもその女性史方面の人らしい。なんだかいつの間にか「恨みつらみハラミ」という感じになっていて、しかもてっぺんから誤字が多くて、憶測と推測の積み重ねみたいになっていて、あまり読む気がしない。おもんねーー

 晩はらんぷでご飯。以前の職場で縁のあった2人と久々の再会で、話がはずむ。らんぷ飯もいつもながらウマかった。

魚住直子『リ・セット』講談社

魚住直子『リ・セット』講談社/2003年3月25日第一刷



▽三帆の晩がきた。「元気でね」とひとことだけ書き、分量をふやすためにバラの花束を描いたががうまくいかずにブロッコリーのようになってしまった。(109ページ)



描いたがが→描いたが (「が」を1つ削除)

棟方志功の肉筆画(II)

▽人の生きることのなんたるか知る人には、わたしの言葉の薄っぺらさが透けて見えたに違いない。後悔しかないわたしの過去の日々の中でも、もっとも大きなものは、正しさという単純な基準を安易に求めすぎるあまりに、他人や家族にやさしくなかったことに尽きる。その過ちを、がんによって思い知らされた。…
 …正しさは狭量なのだ、いつも。
 人間ひとりの抱え込んでいる時間と経験に比して、言葉で紡ぎ出した正しさは狭量で、人の可能性を刈り取る役割をしかはたさない。議論は虚しい。…
 がんという病はわたし自身の弱さとだらしなさ、そして脆さをおしえてくれた。
 正しさで生きられぬわたし自身を、思い知らせてくれた。(384ページ)

棟方志功の肉筆画

 柳原和子『百万回の永訣』

▽「痴呆という病名でひとくくりにしないでください。わたしたちは一人一人まったく別個の人間なのです」
 「痴呆の人には何もできない、という社会の思いこみが痴呆の人の力を奪っています。痴呆になると心が空っぽになるというのは壮大な嘘です。わたしたちが社会の一員でないとするならばわたしは誰なのでしょうか? わたしのケア・パートナーになってください。わたしをあなたたちの仲間(社会)に入れてください」(206ページ)アルツハイマーの診断を受けて九年目のクリスティーンのことば。

▽在宅で死なせたい、病院は死ぬところではない、というわたしの希望が父の苦しみを増幅させ、姉の疲労も限界をこえるものにしているのだ、と気づく。
 ………だが、いやだ。
 病院の孤独な夜を家族は知らない。
 死を迎える人の孤独を、生者は知らない。死者は沈黙を守って、消滅してゆく。(369ページ)

▽「あなたの闘病記を途中まで読んでいました。でも、あるときから読むのをやめてしまった。僕だけしか言わないだろうから、言おうと思います。
 柵原さん、あなたはほんとうに幸福な患者です。あなたをめぐって動いてきた医師たちは、同じ医師からみてもほんとうにすばらしい志と礼を持ち、最高の技術と能力を尽くしている。ある意味で特別な待遇を受けている、と僕には見える。たとえばインフォームド・コンセントです。彼らがあなたにしていたような、何時間もかけて一人の患者の疑問と議論につき合っていたら、現在の医療現場でどうなると思いますか? あなたが受けてきた医療をすべての患者が受けようと思ったら、現在の医療制度と医師の境遇ではほとんどの病院と、そして医師の心身が壊れます。それをはたしてあなたは理解しているのだろうか?」
 十分すぎるほど、理解している、とわたしは答えた。(381ページ)

あつ

 朝顔4つ咲く。昨日の晩に届いたゲラを、朝のうちこりこりと校正。すませてから、図書館経由で父ちゃんちへ行く。魚住直子の『非・バランス』と『リ・セット』が届いていたので、それもって行く。行きのモノレールのなかで、『非・バランス』を7割ほど読む。

 あついので、モノレールを降りて、バスに乗って、郵便局に寄ってから父ちゃんちへ。父ちゃんと一緒に昼ご飯。クルマを手放した父ちゃんの生活は、つい遠くまで歩いて買い物に行き、重いものを背負って帰るような、クルマがあったときの行動範囲を、主に徒歩だけでこなしている状態になっているらしい。まだバランスわるいかんじもするが、まあぼちぼちか。

 妹2号と夕方、父ちゃんちで落ち合う約束だったので、昼を食べたあとも、うだうだ滞在。父ちゃんが最近コース変更したネットの接続状況を見て、だいぶ速くなったのに驚いた。そのあと、『非・バランス』の続きを読んでしまって、続けて『リ・セット』も読んでしまったので、もう1冊カバンに入れてた『女ひとり生きここに平和を希う 昭和戦争独身女性の証言』というどくふれん(独身婦人連盟)がらみの本を読む。

 妹2号が来て、クルマでウチまで。同居人の里から届いた新米を妹たちにお裾分け、それを取りにきてもらう。お米と、絵本原画展のおみやげ(一筆箋と絵はがき)を渡す。

 『女ひとり生きここに平和を希う』を読んでしまい、図書館へ行く。読み終わった3冊を返したら、リクエスト本があまりきてなかったので、めずらしく貸出冊数に空きがあり、ぶらぶらと書架をみてあるく。魚住直子のほかの本がないかと検索したら、児童書が1冊あったので、その『バスとロケット』を読む。

 本のカバーの袖に、魚住直子が読者にむけて数行書いている。

▽小学校に入学するとき、ドキドキしましたか?
 あたらしいところに入るのって、ちょっぴり、こわいですよね。
 それは子どもだけじゃなく、おとなもいっしょです。
 「がんばれ、がんばれ」っていわれるより、
 「きみの気もち、わかるよ」っていわれたほうが、がんばれる。
 これも、子どもも、おとなも、いっしょです。

 閉館までにこの本をさらさらと読んでしまって、それから手話に行く。
 帰って、晩ご飯はカレー。同居人は夜介護。
 
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第41回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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