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谷川俊太郎、浜田晋、徳永進『医療と言葉』ゆみる出版

フリートーク

▽浜田 じゃ、やっぱり方言ぐらいがいちばん大事なところに戻ってくるわけですか。
 谷川 だから、方言というのはもっとも、つまり日本人にとっては大切な言語で、僕が喋っている共通語というのは、既に人工言語なんですよ、明治維新の頃からの。だから、いちばん軽佻浮薄な言葉ですよね。実態に結びついてない。
 浜田 地域とかいうのも、あやしいね。
 谷川 そうですね。
 徳永 地域医療、先生やっているわけで、ぼくたち地域医療で賞を貰ったですよ。独自な信念の…。
 浜田 も、おかしい。
 谷川 ただね、そうやって漢字、漢語のおかしいのを全部大和言葉に開けるかというと、それは絶対もう不可能なんですよね。だから、いまわれわれが使っているものに、少しでも実際の行動、経験によって意味を与えていく、定義をしていくという以外に、多分道はないんじゃないかと思うんですけどね。(118-119ページ)

谷川俊太郎、浜田晋、徳永進『医療と言葉』ゆみる出版

徳永進「トーク・医療の中のたった一言」

▽…ぼくはアッと思いました。勝手な気持ちですが、ぼくは、彼には何もしてほしくなかったんですね。でも人間って、その場に入っていくと、自分の言葉がいつも変っていくんです。ぼくは、そのことを何度も感じますね。
 「癌だったら、癌だと言ってほしいですか」というアンケートがありますでしょう、無意味な。そうすると、みんなは「この間、新聞にも六〇パーセント超えたって書いてあった。私も『告げてほしい』にしよう」その程度なんです。直面したそのとき誰もがハッと思います。そして、場面がどんどん進んでいったとき、「もう安楽死でいいですから、尊厳死でいいですから」と言った人が、「手術やってください」と言います。そういうふうに変わるというのが、人間の本当の姿でしょう。人間は一度宣言したり何か決めたりすると、それが最後まで貫かれると思うけど、必ず変わる。言葉ってそこがおもしろいのね。宣言どおりには、まずならない。いつも裏になったり、表になったり、豹変したり、戸惑ったり。ぼくが臨床で教えられた大切なことは、このことでした。言葉は、その人の中で幾度も変わっていく。それをぼくらは見ていく、ということが大事だと思います。(38-39ページ)

どぼどぼ

 急に週4日、おツトメに出ることが決まる。近所のライブラリ。今日は辞令もろて、説明きいて、説明きいて、説明きいて。頭がクラクラした。

 晩ご飯は同居人作。
 新タマネギと鶏モモのサラダがのったパスタ。
 
 ご飯のあとに同居人が凍頂烏龍茶をいれてくれるのを飲む。はぁぁぁぁ

 疲労のあまり、へなへなになって寝る。知恵熱が出そう。

ぐらぐら

 朝起きようとしたら、頭がぐらっとするのであった。頭のなかみがぐらぐらぐら~っと流れる感じ。枕のうえで頭をゆっくりとあっちへ向け、こっちへ向けしてみるが、どろっとした液体が流れるような感じがあって、きもちがわるい。頭を起こすと、くらくらくらっと布団にへばってしまう。
 今日は母ちゃんの命日の近くということで、集まってご飯食べるというのに、行けるかこれで…と不安になるくらい、頭がぐらぐら。ぎぼぢわるい…

 ぎりぎりまで寝て、同居人と父ちゃんちへ向かう。まあ何か持っていくかと、イチゴを3種類買った。さちのか、とよのか、あまおう。

 父ちゃんと、妹1号と、叔父さん夫婦、それに母ちゃんの友人OさんとSさんとGさん。

 OさんもSさんもGさんも、母ちゃんの写真のまえで、似たようなことを言った。「私らは歳をとっていくのに、彼女はここで止まってるのよね、若いままでね」と。そして「なんだか顔の輪郭が下がってきた感じがするのよねー、重力にはさからえない感じ」と言いあって、顔をなでていた。重力にしたがって、だんだん「ばあさん」の顔になっていくんやなあと思いながら聞いていた。

 イチゴを一度に3種類食べるようなことはまずないので、3種もりあわせは好評であった。アタリマエのことだが、それぞれ味が違って、食べ比べがおもしろかった。

 堀江敏幸の『雪沼とその周辺』にあった、法事のはなし。
▽このあいだ、十三回忌でひさしぶりに顔をあわせた冨田自転車店の冨田さんが、焼香のあとの酒の席で語ってくれた話に、絹代さんはありがたく耳を傾けていた。由君はうちの上得意だったからねえ、やってくれと言われたことは、たいていやってあげましたよ、と冨田さんは法事のたびにおなじ話をしているのをすっかり忘れて、でも、心をこめて陽平さんに相対していた。法事というのは、結局おなじ思い出話をなんども語り直す場なのだ。(100ページ)

 山田稔の『北園町九十三番地』に書きとめられていたことば。
▽「人間、長生きせな損や。長生きするには全力投球やのうて、のらりくらりと生きることですなあ。わたしらみたいに手抜きせなアカン。せやけど、人間年をとると衰えたりボケたりする、それは仕方ないけど、こわいのはそれが自分にわからんこと。自分は変ってないと思っていたりしてねえ」
(125ページ)
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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