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読んだり、書いたり、編んだり 

よく歩く(III)

 それから買い物に出て、晩ご飯。松山で買ってきた「芋煮のだし」を使って、芋煮をつくる。里芋、ゴボウのささがき、こんにゃく、しいたけ、しめじ、鶏モモ、油揚げ。だしは甘いめで、少し醤油を足す。ご飯と芋煮と、人参と玉葱とキュウリのサラダ。ご飯のあとにリンゴを食べて、さらにお茶を入れてまたふろしきまんじゅうを食べる。うまいなあ。

 ご飯のあと、まえに読んだ内田樹の『街場の現代思想』をまた読む。図書館でまた借りてきたのだ。この人の本を読むと、(そうかもしれんなあ)という気持ちにさせられることが多い。同意しかねることも多少はあるが、それも含めて「歳をとればわかるよ」みたいに諭されている気分。するすると読んでしまう。

よく歩く(II)

 蕎麦はうまかった。蕎麦の香りもするし、同居人が頼んだ鴨もちょっとわけてもらったら実にうまかった。ただ、こないだ奈良で食べた蕎麦ほどのインパクトはなかった。蕎麦以外にも一品料理やなんやとメニューが多かったせいかもしれん。そば茶に、そば湯に、同居人の鴨のおつゆもそば湯で割っていただいて、まんぞくして出る。お腹はたぽたぽ気味。空は降りそうな色。

 こんどは駅に伊丹の駅へ向かって歩く。ぶらぶらと歩く。雲の多い空は、やはり降りそうな感じで、すれ違う人も傘を持っている人が増えてきた。細い道をぬけて、ぽかりと大きな道路へ出た。いつもバスで見る道だ。ちょっと入ると、住宅街なんやなあと言いながら、駅へ向かう。さっきまで歩いていた道は、ほんとうに静かだった。一筋はいるだけで、ずっと静か。ウチのへんみたいだ。

 駅の近くの量販店でトイレをつかい、同居人がずいぶん足がくたびれたというので、すぐバスに乗って帰る。駅では高金利なんとかの会が異常な高金利を引き下げるため、という署名を集めていた。気軽な手軽な印象のコマーシャルを流しているものの、サラ金などの金利は凄い。こないだ角田光代の『エコノミカル・パレス』では、主人公がキャッシングをしていた。私は(返せなくなるで)と思いながら、この小説を読んだ。
 金利の異常な高さはどうにかなったほうがいい、と思う。そのなんとかの会がハンドマイクで言うてることは、“あれもこれもそれも、とにかく諸悪の根源は高金利だ”という感じで、キャッチとしては下手くそな気がした。同居人は「聞いてたら笑える」とほんまに笑っている。おまけに署名を集めている人たちは一部をのぞいてやる気もなさそうであった。

 帰って、番茶をいれて、鳥取みやげの「ふろしきまんじゅう」を食べる。素朴なうまさ。蒸しただけというシンプルさなので、日持ちも作ってから3日だけ。もっと持つものなら…と一瞬思わないでもないが、鳥取へ行かなければ買えないことも含めて、そこがええんやろなと思う。

 日が暮れる頃まで本を読む。『幸福な食卓』と『ベジタブルハイツ物語』と『十二歳』を読んでしまう。読んでしまったらもう5時を過ぎていたので図書館は明日にして、相撲をちょっと見る。琴欧州の初優勝かと先週は思っていたが、朝青龍に負けた次の日も琴欧州はぽろりと負けて、でも今日は勝って、朝青龍との優勝決定戦になっていた。踏ん張る暇もない感じで琴欧州が負けた。千秋楽での優勝は朝青龍にも感慨深かったのだろう、朝青龍が涙ぐんでいた。

よく歩く(I)

 うとうとしながら日曜美術館をみる。ゲストが片岡鶴太郎だとわかった時点で同居人はパソコンでつけていたテレビを消してしまったが、私はふつーのテレビのほうをうつらうつらと眺める。「鬼は易しいが犬は難しい」とよく短冊に書いたらしい、松田正平という画家のはなし。宇部出身の画家だそうだ。ぼわーーっとした色づかいの絵だ。(え、これ油?)と思う。クレヨンだかクレパスでかいたみたいな絵やし。色づかいは気持ちがいい。本物をいちど見てみたい。
 
 鳥取ではレンタカーを乗り回し、大阪との往復も高速バスだったので、うおお歩きたいぞという意欲がわいてくる。同居人もウチでぐうたらしてビールばかり飲む生活だったというので、うっしゃー歩こうと、散歩に出る。玄関開けたら、肌寒い。さむさむ、と長袖を着て出る。
 第一目的地はとりあえず伊丹の蕎麦屋。むかし誰かに教えてもらった蕎麦屋だが、誰に教えてもろたのかまったくもって思い出せない。同居人がとつぜん「前の前の職場あたりの人とちゃう?」と言うが、思い出せん。北伊丹の駅を横切って、おおむね西へ向かって歩く。大山や美保関と違って、大きな道路沿いなので空気がいいとは言えんが、歩いていると気持ちがよい。しかし、雲が多い。風が強い。台風の影響か、雲のほんのわずかな切れ間から青空が見える。その青い位置が、だんだんとうつっていく。降るかもなと言いながら歩く。

 蕎麦屋まで1時間くらい歩いた。店の前の駐車場にはでっかいクルマ(軽とかコンパクトというのではなくて、でっかいクルマ)が並んでいた。ちょっと偉そうな感じの店。入り口に張り紙がしてあって、「五名以上おことわり」「中学生未満の子連れおことわり」とある。満席だというので表の椅子でしばらく待つ。戸が開いたときに、ええにおいがする。腹減ったぞ。
 中へ入ると、すべって転びそうなスリッパを出される。板敷きのテーブルに通される。同居人が鴨せいろを頼み、私は玄蕎麦とかいう殻ごと挽いたやつを頼む。
 洋楽らしきものがかかっている。店主がそういう趣味なのだろう。向こうのテーブルに、どう見ても小学生(しかも低学年)の子連れがいる。(あの子どもは何なんやろ?表の貼り紙は有名無実なのか?それともひじょうに小柄な中学生か?)とあれこれ考えてみるが、そのテーブルの人が出るときに子どもの顔を見ても、やはり小学生にしか見えないのだった(私は大学生になっても小学生に間違われたことがあるが、やはりあの子どもは小学生にしか見えんかった)。

美保関・境港

 レンタカーを運転する。大山を下っていく。エンジンブレーキが必要な、けっこうな下り坂。雲は多いが、天気は昨日よりいい。晴れ間もみえる。

 弓ヶ浜というのは、千里が浜ほどではないにしても、もっと海沿いの道なのかと思っていたら、途中までは海は見えなかった(それで道が違うのかといったんクルマを停めたくらいだ)。海に近い道になっても、ぼうぼうと松林がたっぷりと生えていて、展望駐車場でようやくゆっくり海が見られた。風が強く、波がざぶんざぶんと打ち寄せる。残念ながら今日も大山のてっぺんは雲をかぶっていて、全貌は見えそうにない。

 美保関灯台。たどりつくまで、海沿いの道をくねくねとドライブ。広島の呉線沿いを走ってるのと似ている。竹原や三原のあたりみたいだ。ここは日本海やけど。灯台は眺めがたいへんよい。大山もあいかわらず雲がかかっているし、天気がよければ見えるという隠岐も見えないが、それでも大満足。絶景かな絶景かな。

 境港 水木しげるロード
 漁協のやってる店で昼ご飯

 今井書店 本の学校

大山寺・植田正治写真美術館

 妹1号と米子方面へ。移動は高速バス。連休初日とあってか、やはり中国道に入る前の中央環状から渋滞して、宝塚・西宮あたりまで渋滞して、でもそのあとの中国道・米子道は快調に飛ばして、約4時間で米子に着く。

 レンタカーを借りる。それからすぐ昼ご飯。こちらの出身・Ynさんの仰せにしたがい、駅前で「赤貝ごはん」を食べる。赤貝の出汁で、炊いたご飯をせいろ蒸しにしたのが出てくる。うまい。にぎり定食も頼んで2人でわけて食べる。このあたりはイカが有名らしい。イカの刺身がついてくる。

 まんぞくした昼ご飯のあと、大山方面へ向かう。

 大山寺

 植田正治写真美術館

 宿のマスターに送迎してもらって、近所の大山温泉につかりにいく。宿に戻って、ビールを飲んで、テレビを見たりして、ごろごろしながら就寝。

掃除機かけまくる

 ウチの中がなんだかカユイので、午前中はあちこち掃除機をかけまくる。布団のカバーもはずして、布団にも掃除機かけて、ついでに布団乾燥機にかける。外は曇っているし、洗濯もしたから、布団を干す場所がない。布団を途中でひっくりかえして、念入りに乾燥機にかける。今晩はふかふかじゃあ。

 昼ご飯を食べたら、さすがに眠くなってきて、しばらくうとうとする。あいまに角田光代の『キッドナップ・ツアー』と島本理生の『生まれる森』というのを読む。角田光代の本は、近所の図書館では子どもの本の棚に並んでいた。どっちの著者もこないだ読んだ『Teen age』というアンソロジーに入っていた。わりとどの著者のもよかったので、ちょっとずつ図書館へリクエストを出してみたやつ。

 晩は同居人が会社の人と飲み会だというので別メシ。ということで、またおかずをタッパに詰めて持参し、TKちゃんちで晩ご飯を一緒に食べた。途中図書館で本を返して借りる。なぜか未登録の(ブッカーもかかっておらず、図書館のスタンプさえ押してない)瀬尾まいこ『幸福な食卓』がまわってきた。こんな状態で貸して大丈夫か?

 すっかり日が暮れてTKちゃんちをおいとまし、ウチに帰って、明日・あさっての旅の支度。妹1号と鳥取へ行くのである。第一目標は植田正治写真美術館。数日前からの天気予報では金曜から土曜にかけて雨マークが出ていたので、気になって何度もネットで天気予報を見る。同居人の帰りが遅いと、パソコンを占有できるのう。
 私のパソコンは復旧せず。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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