読んだり、書いたり、編んだり 

Zeit der Morgennrote(曙光の時代)

 結局同居人は3時だか4時だかに足音を忍ばせたつもりで帰ってきたようだが、私はそれで目が醒めてしまって、ヨッパライの鼻息といびきに囲まれて、しばらく寝付けなくなってしもた。くっそー、ネムイ。私は昨日の事務所引っ越しのせいであちこちが筋肉痛。イテテ

 朝イチで百貨店のスーツのセールへ行って、それから奈良の国博へ行くという計画が立ててあったが、セールはパスして奈良へ直行することに。もたもたしていて10時台のバスを逃し、洗濯して干してから出て、12時前のバスに乗る。近畿道はガラガラ、一般道に下りてから込むかと思ったが流れていて、ほぼ定刻で奈良到着。とりあえず腹ごしらえ。
 
 歩いてるとめちゃくちゃ暑い。バスの中は冷房されていてさむいくらいだったが、外は暑い。あつー。どこで何を食べるかとうろうろして、以前も入ったことのあるパン屋へ。入ったところから“ホール係急募”と貼ってあるだけあって、ホールに人が足りない。客はけっこう入っていて、数少ないホール係は小走りに行き来している。やっと注文できて、かなり待ってやっと料理が出てきて、それも食べ終わって食後のコーヒーを待つも、全然出てこん。小走りに移動する人を呼びとめてコーヒーをくださいと頼んで、それからも15分ほど待ち。(まわされへんのやったら、テーブルふさいどけ)と思うくらいの状態。出てくる料理がまずくないだけに、惜しまれる。

 やっとコーヒーにありついて、それから博物館へ向かう。暑い。めっちゃ暑い。羽織っていた長袖をぬいでも暑いくらいだ。奈良国博では、ドイツでひらいた「Zeit der Morgenrote(曙光の時代)」の、里帰り展をやっている。日本の掘り出し物大集結という感じのラインナップ。
 
 土偶というのはいくつも見てきたが、岩偶というのを初めて見た。それから土偶のなかでも、まるでいまどきのねーちゃんのようなのがおもしろかった。ヒップハンガーぽかった。鈴が今とまったく同じ形でつくられているのも印象にのこった。そりゃそうか。ウマは貴重品やったんやなあ、とかそういうのもよくわかった。充実した展示品に足がくたびれて、いつもはのぞいて帰る常設展示も今回はパス。
 
 帰ったら同居人がハヤシライスをつくるというので買い物して、バス停前でイチゴを箱買いして、バスでぐうぐう寝て帰る。帰りもバスはほぼ定刻運行で、快適であった。

 晩ご飯は同居人制作のハヤシライスと、私がつくったキノコのサラダ。食後にイチゴを1パックずつ食べた。明日は出勤日。

机とパソコン

 朝から校正。社会科学の原稿にもオッケーを出して、印刷してもらう。それから解答の校正。自然科学の解答はオッケーを出して、これも印刷してもらう。合間に相棒Kさんの判断推理の解答校正。…答え違ってるとこあるし…何を見てるのであろうか!ヤバイやんけ。日本語がうまく理解できないところもあって、「わからん」とKさんに伝える。がんばってくれい。

 3時から、事務所の一部の引っ越し作業。2階に借りていた小さい部屋を、隣の大きい部屋に替えることになり、荷物や棚やイロイロの移動。で、この新しく借りた大部屋のなかに、お古の机とパソコンを私が使うものとして与えられた。机の引き出しには誰のか分からん書類が入ってるし、パソコンはけっこうな旧型だが、ひとまず自分のスペースができたのはウレシイ。ずっとあっちの机、こっちの机とわたりあるき、パソコンを使うのもネット検索をするのも原稿執筆者にメールを書くのも人のを借りていたので、やりにくかった。これで、来月からはさくさくと仕事ができそう!

 紙が多く、あっちへ運び、こっちへ移しとやっていると、そもそも夏日だというくらい暑かったこともあって、みんな汗だく。作業が一段落した頃に、ジュースを1本ずつもらえた。
 それからまた校正の続きをやって、社会科学の解答ゲラもあがってきたが、結局納品のための発送は土曜にするということになり(Kさんの進捗状況からして今日は無理やなと思っていたけど)、久々に身体を動かして汗をかいたせいか、くたびれたので、じゃあ残りは土曜にやりますのでと上司YさんにOKをもらって、定時すぎにあがる。

 ひさしぶりに帰り道、いくつか店をみてまわって、食べ物を少し買い、途中のS駅で降りて、イタリアンオムライスを食べにいく。今日は同居人は会社の飲み会でおらんのだ。いつもながらオムライスはトマトがきいててウマかった。満足して帰宅。くたびれたので、一風呂浴びて、11時過ぎにとっとと寝る。

新しい教科書

 JRの脱線事故で亡くなった方は100人を越えるのかもしれない。今朝の準急は、ふだん程度の混雑だった。昨日「遅れた」と電話をかけていた人たちは少し早い電車に乗られたのだろう。まだ車内に残されている人がいるという。レスキューの人たちも本当に過酷だと思うが、早く出したってほしい。

 朝からほぼずっと校正。紙面の全方位に注意を配るのはやはり難しく、文字校をずーっとやったあとで、気合いを入れて見なおすと、図表のミスが発見されたり、穴埋め文のところへ答えを書き込んでから見なおすと、ぎょっとするようなミスがみつかったり。今日は冷や汗の出るミスを2つ発見。1つは原稿段階からのミスで、原稿と引き比べて見ているだけではとても見つけられなかった。手元の資料などとつきあわせて確認している途中で、「は?食糧庁?」と気づく。食糧庁はもうないっちゅーね~ん。もう1つは、原稿では「否決」となっていたところ、何かのはずみで「可決」となったまま、私も何度かみて、相棒Kさんも見て、それでも見落としていた。ああ見つけてよかった。はぁーーーーーと息を吐いて、明日は朝からもう一度確認しようと決める。

 理科の「本文」は、ドキドキしながら印刷してもらった。それを封筒に仕分けするところまでやって、今日は帰る。図書館へは間に合わない時間になったのであきらめたが、1時間遅れで手話には参加。

 一昨日受け取りそこねた郵便を職場へ転送してもらって受け取った。高校時代の生物の先生が送ってくださった新しい教科書と資料集。私が習った頃と変わったところもずいぶんありそうだ。新しい教科書をもらってウキウキするキモチってのは、久々の感触。

 明日がんばれば、明後日は休日。その次の土曜出勤がちとブルーだが、まあがんばるか。明日には、ようやく私にも机とパソコンがあたる予定。机放浪の日々もそろそろ終わりか!

満員電車

 朝起きてニュースをみたら、JRの脱線事故で亡くなった方はすでに60人をこえていて、出勤するまでの1時間ほどの間に3人増えた。はやく助けたってや、はやく出したってや、というキモチになる。

 今日はいつも乗る急行の次の準急に乗った。ラッシュのピークもすぎた時間で、いつもはほどほど空いてる電車が、JRからの振替のお客さんが多いのだろう、ぎゅうぎゅうの満員。終点でどっと降りた人のなかには携帯電話で「いまやっと着きました、今日は遅刻ですね、伝えておいてください」などと勤め先へかけている人が何人もいた。

 今日は朝からずっと校正。外部の方に私が書いた理科の原稿チェックを頼んでいた返事も届き、2校へ反映させていく。どうしようかと迷っていたところに的確なアドバイスもいただけて、ほっとする。順に2校を制作部のMさんへかえしていく。Mさんのスピードも上がってきて、仕事はさくさく進む。昼すぎに自分の担当分の原稿が一段落したところで、相棒Kさんの原稿チェックをする。すでに3校に入ってる原稿もあるのに、まだまだ修正するつもりのようで、いったいKさんは何校で校了にするつもりなんやろ?と気がかり。

 Kさんの原稿チェックをすませて、担当分の戻ってきた3校を再度チェック。数カ所の修正をMさんに頼み、本文はほぼこれで校了予定。あとは解答作成。木曜の発送に私の担当分はなんとか間に合いそうだが、Kさんの担当分が間に合うのかビミョウな感じ。といっても一緒に送るのだから、やはり救援が必要か…

 明日の作業を確認して6時半にあがる。昨日は私より先に帰った上司Yさんに「今日は負けた!」と言われる。みんな忙しいなあ…

 帰りの電車もまたまた満員。電車を待つホームは人があふれて、危ないくらい。急行はめちゃくちゃに込みそうなので、普通で座って帰る。買い物して帰ったら、同居人から「遅くなる」メール、追って「いつ終わるか分からない」メールが届く。ご飯は食べて帰るから、先に食べといてくださいということなので、メニューを変更して、1人ごはんはフォーにする。
 
 1人でまったりしてると同居人の母上から電話。JRの事故は近いのかどうかと訊かれ、けっこう近いけど通勤に使っているわけではないと話す。それからしばらく残業続きで、帰りが遅くて、ビールをアホほど飲んでる「困ったお兄さん」について母上と話す。「大丈夫」「分かってる」と同居人はいつも言うけど、繰り返されるとこっちもキツい。

納品が近づき…

 朝からOさんちのネコの世話のため、いつもより早く出る。ネコにエサやって、水かえてやって、トイレ掃除して、出勤。

 午前中は届いた原稿を編集するために、Gさんの机のパソコンを借りていたら、フリーズしてしまい、再起動するもハードディスクをマウントせず…。ひぇぇ。先週何度か使わせてもらったときにも調子がよくなかったが、ハードディスクをマウントしなくなるとは…。

 Uさんが何とか起動してくださったが、もうあかんかもなあ、ずっと調子わるいしなあと言われる。あまりにも不安定なので、相棒Kさんのパソコンを午前中借りることにして、そっちで編集にかかる。1枚はすぐできたが、もう1枚が原稿あふれ。どうやって1枚におさめるか、工夫が必要。思案しながら、昼ご飯。

 「JRでえらい大きい事故があったらしい」と、ネットでニュースをいくつか読む。JR宝塚線の尼崎で快速が脱線転覆したという。ものすごそうな事故だ。YKさんが「私、もし遅刻してたら、この電車に乗ってました」と言う。9時過ぎとはいえ、まだ電車には人が多い時間のはず。

 午後も相棒Kさんのパソコンを借りて、なんとか1枚におさめ、制作部へ原稿を渡す。午前中にここまでやってしまうつもりだったのに、机もまだ決まらんし、パソコンも借りながらやし、思ったより時間がかかってしまった。それから、相棒Kさんのゲラをチェックする。数的推理でいくつかのミス発見。そこまでやったらもう夕方。うがが、今日は図書館へ行けそうにないのう。続けて判断推理のゲラをチェック。リーグ戦とトーナメント戦の問題を解いていたら、頭がコネコネになってきた。うがーブドウ糖が足りん。

 6時半頃までリーグ戦とトーナメント戦の問題を解いてから、相棒Kさんにチェック事項を伝える。例題を順に解いていってみるも、なんかすっきり理解できないところがあり、2人してもう一度問題を解いてみる…むずかしい。

 チェックをやったら、もう限界だーと、仕舞い支度をして帰る。明日また念入りに見なおそう。

 JRの振替輸送のためもあって、帰りの電車は満員。買い物して帰宅。私が帰って間もなく、同居人も帰宅。昨日の残りのイワシと小松菜と油揚げとシメジの炒め煮、それと胡麻豆腐、同居人の里から届いた舞茸と椎茸をチンしてポン酢をかけたやつ、ご飯。
 ご飯のあと、今日も最中を食べる。頭が糖分を欲しているのう。

 ニュースはずっとJRの脱線事故を扱っている。50人余りが亡くなられたという。気の毒というほかない。通勤途上で事故にあうなど、思ってないし。

蕭白(II)

 しばらく休息してから歩いて駅へもどる。私はズボンがほしかったので、駅の近くでいくつか試着してみたが、どうもぴったりこないので止めて、結局同居人が「初夏モノを買う」とまたいくつか服を買った。私も買うはずやったのに、なんかくやしい。

 空港バスで帰宅。間に合うのでそのまま図書館へ。返して借りて、それからOさんちへネコの世話をしにいく。Oさんが今日・明日と小旅行のため、ネコ3匹のエサやりとトイレ掃除なのだ。

 晩ご飯は昨日の晩イワシを炊いた同居人が、久しぶりに「小松菜と油揚げとシメジの炒め煮」をつくる。あと納豆に葱を刻み入れて出し、スープ春雨にも葱を刻み入れて出し、晩ご飯。イワシがウマい。

 食後はお茶をいれてOさんからいただいた最中を食べる。今日の日曜美術館は三岸節子。アートシーンでは今日見てきたばっかりの蕭白展のことをとりあげていた。蕭白には「描くときにはいつも飲んでた」という噂もあるらしい。

 『三姉妹探偵団18』を読んでしまい、森達也の『下山事件』をまた読みはじめる。どうしても通勤の供は文庫や新書になるので、借りた単行本を読むのがついつい遅くなる。

蕭白(I)

 今日は朝から京博の「曾我蕭白展」へ行く。キャッチコピーが“丸山応挙がなんぼのもんぢゃ!”

 込んでるものなのか、案外空いているのか、予想ができず、朝イチで行くか!と言っていたものの、起きたのは8時。空港バスの始発は8時5分なので当然パス。洗濯機まわして、朝ご飯食べて、洗濯物を干して、9時半発の空港バスに乗る。京都で市バスに乗り換え、博物館へ着く。全く行列なし。こりゃ大丈夫か。数年前の雪舟のときの長蛇の列、第一展示室の人の頭しか見えないような混雑ぶりを思い出すだにぞっとする。まあ雪舟や応挙に比べれば知名度はどうしても下がるし、奇人変人の類やしなあと思いつつ入る。同居人のお供で入館料がタダになる。

 入ってみると、昨日の北斎展よりやや空いてるかなというくらいの人出。のんびり見て歩けるくらいの込みようで、安心する。蕭白というのは江戸時代からすでに変人扱いされていて、描いた絵も「キモイ」と言われていたらしい。いろんな線を描いてるなあと思いながら見物。
 さっさっさーーと白隠か耳鳥斎かというような線で描いた絵がある一方で、画面全域にピントが合ったような、みっちり詰まった絵もたくさんある。部分を取りだせば、キレイな花が描かれていたり、リアルな鷹が描かれていたりするのだが、それがぐちゃっと寄せ集めになると、どうしてこういうグロテスクな風情になるのだろうかとフシギ。群仙図屏風の現物も初めて見た。なんじゃこりゃあと言うしかない、不気味というか何というか、キモイ。
 でもカワイイのもある。つぶらな瞳の牛の絵は、まるでディズニーのキャラクターのようだった。テンで眼を描いた虎の絵もあるのに、牛の眼は虹彩まで描いてあって、くっきりパッチリだった。
 あと餅つきをする大黒さんと鷹をいくつも描いた屏風がよかった。

 昨日も図録を買ったが、今日も蕭白の図録を買う。ずっしりとクソ重い。くたびれたのとお腹がへったのとで常設展はパスして、テイクアウトの寿司と柏餅を買って、鴨川べりで食べる。今日もじつに天気がよい。あ~キモチいい。このまま昼寝したいなあと思うくらい。

北斎

 ちょっと遠いしなーと思っていたが、天気もよいし、姫路市立美術館の「天才絵師 葛飾北斎展」を見に行くことにする。
 12時の空港バスに乗ることにして、私はその前に図書館へ行って返して借りて、同居人はお洗濯。

 空港バスで久々に中国道をみる。バスの中で『三姉妹探偵団16』を読んでしまい、それからウトウトしたら姫路到着。お昼は何か買って公園で食べようと駅前の百貨店で昼ご飯を物色。ちょうど物産展をやっていたので、東京のメンチカツサンドとあんみつを買い、さらに地下で生春巻きを買って、城方面へ向かう。ちょうどベンチがあったので、そこでお昼を食べる。メンチカツサンドはウマかった。メンチカツももちろんウマいのだが、ソースが絶妙。

 それから美術館へ行く。外から見た美術館は、雪のなか入ったらガラガラだった石川の歴博のようだったが、入ってみるとさすが北斎というべきか、企画展はけっこうな人だった。ガラスケースに沿って、ぞろぞろ並んで見る。

 北斎といえば富岳三十六景をはじめどうしても刷りものという印象が強いが、肉筆画もずいぶんあった。肉筆の美人画など(うまいな、やはり)と思う。春信くらいになると美人もえらくデフォルメされているが、北斎の肉筆画をみると、(こういう顔してたんやろうな)と思える。
 神坂雪佳を思わせるデザイン性の高い絵もあったし、鬼の絵はこないだ見た耳鳥斎と似ていたし、とにかく描いて描いて描きまくっている。北斎漫画とよばれる図帳などは、(ホンマ、この人は絵を描くのがすきやったんやなあ)と思わせる。安野光雅みたいやなと思った。どういうペースで描いていたのか、享年90というのは当時としては相当な長生きやし、晩年まで元気やったというし、スゴイ生産量やったにちがいない。

 200点も並んでるのをみるとさすがにくたびれて、常設はパス。北斎図録と絵はがきを数枚買って出る。駅へ向かう途中で商店街を歩いてみると、これがにぎやかで繁盛している。松山の商店街の雰囲気に似ていて、城下町だからか?と思う。途中の喫茶店でコーヒーを飲み、晩ご飯用にとちょっと買い物をして駅へ。空港バスの乗り場をたずねると「もう今日は終わりましたよ」と言われる。ガーン。時間をまちがえた。

 しゃーないので山陽電鉄の直通特急に乗る。バス1本で帰るほうが安くて早いのだが仕方ない。1時間半余りかかって梅田へ着き、私はその間に『三姉妹探偵団17』も読み終わってしまう。帰って晩ご飯をつくるものダルイなという話になり、途中で降りて駅前の生麺スパゲティ屋で食べて帰る。

川べりの公園で昼ご飯

 今日は掃除当番なのでいつもより10分ほど早く出る。普通に乗るつもりが乗り過ごして次の準急に乗ったら、追いこさないので会社へ9時前につく。ちょっと早すぎた…と思ったが、総務の人がもう来られていたので、入ってゴミ集めから始める。

 午前中はドカッと戻ってきたゲラの校正。私が使える机は月曜に入るということで、今日も机を放浪。

 さあ昼だとお弁当をひろげようとしたところで、公園でお昼を食べるんですけど一緒に行きますか~と誘われ、行きます行きますとお供。
 会社から5分ほど歩いたら川べりに出る。そこの公園のベンチでお弁当を食べた。風が少し冷たいが、天気もよく、目に青葉できもちがいい。

 来週の段取りも考えると定時であがるにはちょっときびしく、担当部分の校正だけでも終わらせてからと思って、こりこりと校正にいそしむ。8時すぎに、ああもう今日は限界、ブドウ糖売り切れと退社。

 同居人は会社の人と飲みにいくと言っていたので、私もなんか食べて帰ろうと思い、1駅乗って"アジアのおばんざい"の店へいく。店主のSさんとしゃべりながらご飯を食べる。

 最近の"中国の反日デモ"を見ていると、20年余り前の"侵略を進出と表記した"ときのことを思い出す。私が中学1年のとき、歴史教科書に「中国への侵略を進出と書いてある」ことが大きな問題となった。夏休みのあいだに新聞をにぎわせる状態になっていたせいもあるが、このことを特におぼえているのは、夏休み明けの社会の授業のときに「きみたちが使っている教科書も侵略ではなく進出と書いてあるのです」と社会担当のA先生に示されたからだ。今でもそのときの教科書はとってある。
 (ああ繰り返してる)と、最近の"反日デモ"報道をみていると思うんですとSさんと話す。

 帰って、くたびれたので布団にもぐって本を読み出したら、こてんと寝てしまっていた。夜中すぎに電話で起こされる。電車のあるうちに帰りますとメールをよこしていた同居人から「タクシーで帰ります」と電話。バカタレ。

 数日前からの口内炎が治らず、ちょっと辛い。

研修と会議

 昨日にひきつづき『デモクラシーの冒険』を読み読み出勤。

 タイムカードを押したところで上司Yさんと一緒になり、「まおさんはマイペースやねえ、オモシロイわ~」と笑いながら言われる。「そ、そうですか、オモシロイですか」(笑われるほどオモロイか?)

 できれば今日か明日にはなるべくゲラをいただきたいんですがと制作部のMさんへお願いすると、今日中にやってしまうから明日にはとの返事。なので今日は相棒Kさんのゲラのチェックをする。

 午前中は2時間の研修。顧問のオッサンの"私の履歴書"を聞く。その後、20人ほどの参加者それぞれから「こんな研修を受けたい」という話を出しあい、このあと4カ月のカリキュラムが決まる。

 それがすんだら、昼からの会議にも出るようにということなので、昼をはやめに食べる。昼から1時間予定の会議が2時間以上になる。私には分からない単語が多く、とりあえず聞く。
 同僚Hさんのものすごいミスが発覚して、ひとしきりそのミスの重大性についてHさんが叱責された(人がののしられるのを聞いているのも、ちょっとキツいものがある)。それから社長や顧問とともにどうしたものかと頭をひねる。

 会議のあと、ひとやすみして相互にゲラをチェックしたのをKさんと伝えあう。やはり眼をかえてチェックしなければ…と思う。

 定時に帰ろうと思っていたが、会議で時間をとられたこともあり、新たに社会科学のゲラもあがってきたので、1時間みてから、帰る。明日はひたすら校正か。

 帰りに、仕事用に新しい「政治経済」の参考書と資料集を買う。ここまで自分がむかしむかし使っていた高校時代の「政治経済」教科書や資料集をひっぱりだしてやっていたが、法律がずいぶん変わっていることもあり、やはり新しいのを買わなければと思っていた。

 帰り道で『デモクラシーの冒険』を読み終わる。帰ってきて、しばらくしたら、鍵がないという同居人がピンポン鳴らして帰ってきた。今日も早かったのに、鍵の片方がキーホルダーから落ちたらしく、玄関を開けられずに、近所のコンビニで立ち読みしていたのだという。片方の鍵はウチのなかにあって一安心。

 ビールを買ってきたというので、豚キムチ炒めをつくって、ビールをのむ。豚まん食べて、チーズ食べて、お茶漬けでしめ。

 同居人の散髪をする。
 テレビでしゃべる山田ズーニーを見る。しゃべるのを聞くとヘボかった。活字でオモシロかったけどなぁ。同居人に至っては、「新手のお笑いか」と。

4つの机

 雨降りの朝。といっても、出勤するときも、帰りも、傘はいらないくらいだった。今日はテッサ・モーリス‐スズキと姜尚中の『デモクラシーの冒険』を読み読み出勤。

 まだ机が定まらない。今日は朝から4つの机を放浪。Gさんの机、それからYKさんの向かいの補助机、上司Yさんが会議のあいだはその机でパソコンを使わせてもらい、そのあと早退して空いたからとTさんの机でパソコンを使わせてもらう。仕事ができる環境があればいいのだが、あまりしょっちゅう机を替わらなければならないというのも、仕事をすすめにくい。

 昼から全社員集会が15分。業務の効率化ということや、体調管理に気をつけるようにという社長の話を聞いて終わる。

 図書館へも行きたいので、今日は定時であがる。図書館で返して借りて、手話サークルへ行く。ちょっとくたびれ気味。サークルがすんで帰って、晩ご飯はピリ辛の汁ビーフンをつくってたべる。

 借りてきた花田紀凱の『編集者!』を読んでしまう。自分より若い男性のことを「○○クン」と書くところがおっさんくさい。へんな誤字もある。けど、わりとおもしろかった。

福岡伸一『もう牛を食べても安心か』文春新書、2004年

<消化の生物学的意義>
 …タンパク質の機能は、そのアミノ酸配列によって決定される。つまり、アミノ酸配列は情報を担っている。しかし、他の生物のタンパク質情報は、捕食者にとっては必要がないばかりか、有害ですらある。なぜなら、外部から入ってくる情報はノイズとして、自らの情報系に不必要な影響をもたらすからである。したがって、消化とは、食べ物を吸収しやすくするため細かくする、という機械的な作用よりも、もとの生物がもっていたタンパク質の情報をいったん解体して、自分の体内で自分に適合した形で情報を再構成するための出発点を作る、という重要な意味をもっているわけである。これが消化の生物学的意義である。

 この情報解体のプロセスが十分でないと、本来、別の生物がもっていた情報が自分の身体に干渉することになる。そのため、動物の消化システムは、非常に多種類の消化酵素を用意して臨戦態勢を敷いている。特に、タンパク質の構造には最も多くの情報が含まれるので、これを速やかに解体するために、特異性の異なる消化酵素、つまり違う攻撃部位をもつタンパク質分解酵素が準備されている。…

 タンパク質のもっている情報は、そのアミノ酸配列である。これは言語における文章にたとえられる。消化酵素は、文章を切断して文脈を壊し、単語に切り分け、最終的には単音節(単一のアミノ酸)にまで分解して、情報を解体する。

 タンパク質を言語にたとえるアナロジーは興味深いことを示唆してくれる。つまり、自分と近い種、あるいは同種の動物がもっていた情報というのは、それだけ近接した言語であるからそれがそのまま体内に取り込まれればそれだけ干渉が起こる可能性が高い、ということである。基本的にすべての生物は単音節(アミノ酸)のレベルでは同じ言語を使っている。だからこそ情報の再構成が可能となるわけだが、種が遠ければ遠いほど、構成のための文法や語法が違う、というふうに捉えることができる。フランス語しか読めない人が日本語で落書きされても何も感じないが、同じロマン語圏のスペイン語なら相手が悪意をもっていることが感じ取れる。そのような構造が異種間のタンパク質にもある。

→「遠いところのものを食べよ」

(99-101ページ)
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第42回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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