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読んだり、書いたり、編んだり 

本を読むこと(II)

 あるファンサイトには、赤川次郎の「一冊の本との出会いは一人の人間との出会いに等しい価値をもっています」ということばが掲げられている。そのココロを『イマジネーション』で述べたあたり:

▽…とくに、若い頃に本をたくさん読みなさい、というのは、決して漢字をたくさん覚えるからとかそういう意味ではなくて、じぶんがこれから生きていくための体力づくりをする、というふうに考えればいいと思うんです。
 …皆さんが読んだ本をそのあとどうするかはわかりませんが、たとえ、本棚にそのまま入っているにしても、友達に貸してあげるにしても、その自分の読んだ本というのは、自分の足の下に積み重なっていく、というふうに私はよく言います。それにつれて、自分の目は少しずつ少しずつ高くなっていきます。自分の視点が高くなるということは、遠くが見えるようになる、ということです。遠くが見渡せる、ということは、自分から遠く離れた人間のことが身近な人間のように感じられるということでもあります。そのために、本を読み、いい映画を観るということが、大切なことになるわけですね。
 本を読んだり、ものを書いたりするということ、これを重ねていくことが、自分を外から眺める能力を身につけるための基礎的な栄養になっていきます。問題は、ただ数を重ねていくだけでは、それが自分の身につくわけではない、ということです。つまり、どういうふうな目で本を読むか、すぐれた映画を観るか、すぐれたドラマを観るかということ、たとえば、同じ数だけ本を読み、同じ数だけ映画を観ていても、それが自分の身につく人とつかない人がいる。(78-79ページ)

 「作家の立場」というテキストも、心にのこった。

▽…作家というのは、おそらく一番自由な立場にいる人間なんですね。仕事をするのに、ほとんどお金も必要ない。…そういう立場の人間は、いつも自由な身でいなければいけないと思うのです。その時その時の上に立つ人に対して、何かものを言いたい時に、言うことができなくなるからです。作家というものは一番誰にも遠慮せずにものが言える立場にいるのです。(277ページ)
 
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本を読むこと(I)

 日曜出勤にあたっているので、しゃーないから出勤。雪のようなものがハラハラ舞っていてけっこう寒い。昨晩から読みはじめた赤川次郎の『イマジネーション』を読みながら。赤川次郎自身が書いているように、“赤川次郎の小説”に対する偏見(とくに学校のセンセイや親たちの偏見)てあるよなあきっと、と思う。

 今日の受付当番はかなり忙しかった。4人だけでこなすにはキツかった。いっときシーンとした時間もあったが、午前中はずーっとバタバタしてたし、閉館前もぐちゃぐちゃになるほどだった。そのいっときしーんとしていた時間の前後で、職場へ寄贈した本の整理をちょっとすすめる。新しく運んだ本にシール貼ったりスタンプ押したり、線引きのある本に消しゴムかけたり。

 やっとすんで帰宅。帰りにちょっとだけ本屋をのぞく。難病で亡くなった亜矢さんの『1リットルの涙』と、そのお母さんの手記『いのちのハードル』がどちらも文庫になっていた。こんど映画になるらしい。亜矢さんが罹った難病は、母と同じ脊髄小脳変成症だった。

 帰ったら、シェフ同居人がきりたんぽ鍋を制作中だった。ほどなくご飯になる。ゴボウがうまい。鶏もやらかい。ぬくもるなー。サイドメニューがないのがさびしすぎるが。食べながら見た日曜美術館は「オタク」の世界の話で、“萌え”だの“やおい”だの、あっち系の用語が真面目にナレーションされていておかしかった。

 『イマジネーション』を読み終わる。『戦争の世紀を超えて』で森達也と姜尚中が対話していたのと似たような話を赤川次郎も書いていた。久々に赤川次郎の本を読もうと思う。が、この人すでに450冊も本があるらしい。すげー。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在91号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第65回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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