読んだり、書いたり、編んだり 

10月に読んだ本

10月に読んだ(読み終わった)本のリスト:
○青木るえか『主婦は踊る』角川文庫
○辺見じゅん『夢、未だ盡きず 平木信二と吉岡隆徳』文藝春秋
○青木るえか『青木るえかの女性自身』本の雑誌社
○中ザワヒデキ『西洋画人列伝』NTT出版
○山田詠美『ソウル・ミュージック・ラバーズ・オンリー』幻冬舎文庫
○山田詠美『ひざまずいて足をお舐め』新潮文庫
○山本厚生『ひと裁ち折り紙 折り目あそびの魅力』萌文社
○仲町啓子『琳派に夢見る 美術館へ行こう』新潮社
○辻惟雄『奇想の図譜 からくり・若冲・かざり』平凡社
○山田詠美『ぼくはビート』幻冬舎文庫
○谷間真『「非常識」な組織づくりが会社を強くする』実業之日本社
○中沢けい、近藤啓太郎、まきの・えり、岩橋邦枝、関川夏央、三枝和子『女が35歳で PART2』マガジンハウス
○森瑶子、倉橋由美子、吉田和子、山口洋子、村松友視、五木寛之『女が35歳で』マガジンハウス
○谷崎光『今ごろ結婚しているハズが…!?』角川文庫
○中沢けい『楽隊のうさぎ』新潮文庫
○篠田節子『ゴサインタン 神の座』双葉文庫
○小倉千加子『17歳。 モット自由ニナレルハズ』PHP
○島本慈子『ルポ解雇 この国でいま起きていること』岩波新書
○山田詠美『熱血ポンちゃんが来りて笛を吹く』講談社文庫
○山田詠美『熱血ポンちゃんは二度ベルを鳴らす』講談社文庫
○山田詠美『熱血ポンちゃんが行く!』角川文庫
○山田詠美『誰がために熱血ポンちゃんは行く!』講談社文庫
○大沢在昌『ダブル・トラップ』集英社文庫
○石井政之『顔面バカ一代 アザをもつジャーナリスト』講談社文庫

金沢は晴れ、大阪は雨(II)

 金沢へは何度か来ているが、東山は初めてだった。京都祇園のミニ版みたいなところ。小さいギャラリーをのぞいたりしてから、クルマで美術館へ行く。伝統工芸展は会期が短いせいもあるのかけっこうな人出だった。“手作り”も極めるとこうなるのか、と思うようなスッゲーのや、斬新なのや、かっちょいいのが並んでいる。どういう細工をしたらこうなるのかフシギなモノも多い。1時間ほど展示を見てまわる。このあと全国を巡回していくそうだが、百貨店などの会場では全部並べられないところもあるだろうと思いながら見る。
 
 時間はたっぷりあると思っていたが、帰りの特急の時間を考えるとあとはお茶して休憩かなと喫茶店へ移動。そこで半時間ほどおしゃべりして、金沢駅まで送ってもらう。日が暮れるのが早くなった。
 晩ご飯に駅弁でも…と思うが、たいしたモノがないので大阪で食べることにして、小松まで普通電車。そのあいだに『ダブル・トラップ』も読み終えてしまった。特急がくるまで10分ほどの間にダッシュでキオスクへ行き、本を1冊調達。ざざっと棚をみて、石井政之の『顔面バカ一代』にした。定価で文庫本を買うのは久々である。帰るまでもつかと思っていたが、結局この本も大阪へ着く前に読み終えてしまった。ああもう読むモノがない。

 途中から特急の窓を雨が濡らしていたが、大阪もやはり雨だった。しかも今日は冷え込んだのか、道ゆく人の服装を見るかぎり大阪はさむかったらしい。駅の近くで、ハンバーグやエビフライが乗った定食を食べて帰宅。
 昨日の朝出て、今日なのに、2日か3日も留守にしていたような気分で帰る。

 明日はもう11月である。ほんまか~

金沢は晴れ、大阪は雨(I)

 昨晩の能美小松方面はけっこうな雨降りだったので、今日も曇りだろうと思っていたら、起きてみると陽が射している。晴れ。
 同居人の実家はだんだん陽が入ってきて、「あついなあ」と言うくらい暖かくなってきた。朝ご飯を食べながらテレビを見ると、金沢の県立美術館でやっている伝統工芸展についての番組だった。これは見にいきたい。同居人の父上も行きたいなあと言っている。そのあと9時から日曜美術館をみる。今日は「革新と破壊の日本画・孤高の天才画家・速水御舟」。アートシーンでは千葉でやってる「岩佐又兵衛展」が紹介されていて、ああ見にいってみたいけど、千葉は遠いなと思う。

 今日は12時半に金沢で後輩(といっても同い年)Sと会うことになっている。ぽかぽかと暖かい部屋のなかで、昨晩からの『ダブル・トラップ』の続きを読む。手持ちの読み物が尽きたこういう時でなければ、ふだんは読まないような小説。消音器をつけた拳銃などが出てくる(そこはゴルゴ13みたいでもある)。

 ちょっとウトウトしていたらもう11時をすぎて、帰り支度をする。Sと落ち合ったあとは、夕方までうだうだしてそのまま帰阪予定。いつもは見送る側なのに、今日は同居人の弟たちに見送られ、父上に駅まで送ってもらう。どうも喉が怪しいので、のど飴をなめる。

 金沢もいい天気だった。駅の待ち合わせ場所のベンチでしばらくSを待つ。背中に陽があたると、あついくらいだ。待っていた5分ほどの間に新聞社が「号外、号外」と配りはじめたので、もらってきて読む。イラク見物に行った若人が殺された。

 12時半にSと落ち合って、さてどこで昼ご飯を食べようかとクルマに乗せてもらって走る。考えてくれていた店が休みだったり、駐車場が満車だったり、店が満員だったり…うろうろと1時間ほどドライブしてから、東山の落ち着いた店に入る。茄子カレーについてきた野菜のピクルスがひじょうにウマかった。

さむい、ねむい

 昨晩は布団をかぶってもうすらさむくて、なかなか寝付けなかった。同居人は夜介護に出かけたし、風呂をわかすのもめんどくさくて、風呂パスで寝ようとしたら、からだが冷えてしまっているのかさむい。
 ごーろごろしながら、自分の布団のうえに同居人の羽毛布団をずるずるひっぱりだして掛けて、それでようやくさむさがやわらいで寝る。
 しかし今朝はねむかった。いつものことだが、一日中ねむかった。日曜はじまりで6日連続でハタラクとつかれるのう。朝は早めに出て、猫の世話。天気は下り坂と予報は言っていたが、よい天気。

 定時で帰ってきたが、帰りの電車では、くぅぅと折れて寝ていた。ねむい。帰りもまた猫の世話。昼過ぎからだんだん曇ってきた。
 帰り着いたら同居人から電話。「まだ会社で仕事中です」という。いつ終わるか、戻ってくる人待ちなので分からんから、先にご飯食べといてーと言われ、とりあえず豆サラダをつつき、餃子を焼いて食べる。同居人から電話がまたかかってきて、会社を出てもう梅田という。思ったより早くすんだらしい。
 同居人が帰ってきてから、餃子の第二弾を焼いて、豆サラダと、味噌汁とご飯。すげーねむい。
 
 明日は同居人の里へ行くのでちょっと早起きしなければならない。8時発の高速バスに乗ってみるのだ。私はさらに猫の世話があるので、もうちょっと早起きせんならん。バスで寝るか。

手話しゅわ手話

 先週が台風で流れ、2週間ぶりの手話講習会と手話サークル。数字がらみの表現がいっぺんに出てくると、これまで多少はおぼえている私にもかなりヘビー。むむむ。

 手話サークルも2週間ぶり。「手話うた」で出場するというなんとかカーニバルはもう来週の水曜。前回は促成栽培で「ド演歌の手話通訳もどき」の仕込みをされていたので、他の人がやっていた「輪になって踊ろう」はまだまったく分からない。
 講習がすんで、サークルへ顔をだすと、他の人は音楽をかけて踊っていた。むむむー。15分ほどでコドモ用の「歩こう」とオトナ用の「輪になって踊ろう」を数回、うー、数字表現とまじって、頭がパンクしそう。あと当日まで練習なし。だいじょうぶか。

 こんど手話サークルに入りたいという人が来ていた。住所の丁目まで一緒だと知り、買い物してから一緒に帰る。な、なんと高校出たとこ、3月生まれなので「まだ18歳」というHさん。ほとんど私の半分。
 「え、倍くらいあるって…」とHさんに驚かれ、「20代後半と思ってました」と言われる。若い、若いなー。

 空港で保安検査をやっているのだそうだ。「人工関節いれてるという人に当たったことありますよ」と言っていた。それはウチの同居人だったかもしれない。

受付応援

 同僚iが高熱を出して休み。で、代打で午後の受付当番。

 先週延期してしまったDちゃんとの逢瀬実現。作文をみてほしいということで会ったのだが、私のコメントがホンマに的を射たものなのかあまり自信がない。
 
 近所のOさんが旅行に出たので、今週も帰りに猫の世話。
 昼間はそれなりに気温もあがったが、朝晩はほんとうに冷える。

 同僚iちゃんに借りた『熱血ポンちゃん』シリーズの第1作を読む。

健康診断(II)

 が、電車に乗っていたら(ト、トイレー)欲求が発生。途中で降りてトイレへ入る。ふらふらと改札を出て、古本屋へ入ってしまう。借りて読んでいた『熱血ポンちゃんが来りて笛を吹く』がすんでしまってまだ読みたいので、図書館も今日は間に合わないしと100円で売ってたエイミーの文庫本を2冊と『てではなそう』という手話方面の文庫を買う。山田詠美はこれまで小説しか読んだことがなかったが、ポンちゃんシリーズもちょっとハマりそう。

 買い物して帰宅。疲れと眠気で、とりあえずしばらく寝る。ニュースを見てからご飯を炊いて、豚汁とモヤシの胡麻和えをつくり、いただきものの蒲鉾を切って、これもいただきもののムツの味噌煮を焼く。

 通話専用の携帯電話(液晶なし→つまりメールなし、着信履歴なし、住所録なし)が近々売り出されるそうで、同居人が「買おうかな~」と数日前から考えているらしい。留守電もなし、マナーモードもなし。まあでも着信履歴も残らないのだから、マナーモードにしても意味なし、電源を切ることになるのだろう。仮に同居人がこれを持ったとして、必要なときに連絡がとれるであろうか?私の職場の電話番号さえ控えてないヤツが、どこへ電話をかけるのであろうか?
 待ち受けだけなら1度の充電で840時間オッケーというのはかなりスゴイらしいが、はたして売り出されたらどういう人が買うのだろうなア。健聴者であることは確かだろうが。

健康診断(I)

 健康にダメージを与える“昼抜き”の健康診断を受ける日。昨夜から「朝をしっかり食べとかんと!!」と気合いを入れて、具だくさんのスープを仕込む。朝はそれをずるずるおかわりして食べて、パンにはチーズのっけて焼いて、ヨーグルトにモモ缶、バナナ。もりもり食べる。

 夜中から雨が降り出した。気温は昨日より下がっていて、冷える。新潟はほんとうに大変やろうと思う。私はなぜか寝付きがわるく(安眠妨害しがちな同居人もおらんかったのに)夜中に何度か起きてはウトウトし、起きてはハラヘッタと思い、またウトウトしかけたところで目覚ましが鳴った。

 今日も図書の整理を続ける。職場へ寄贈する本のうち、私が読んだときに線を引いたりページを折ったりしてしまってるのがある。線引き本を選り分けて、消しゴムをかけなければならない山をつくる。これがけっこうある。それ以外は、シールを貼って、スタンプを押して、図書リストに入力して、配架していく。まだ段ボールから出してない本もあるので、はやいところ集中して作業をやってしまいたい。

 昼前からだんだん空腹感がつのってきて、はらへった~と思いながら、図書整理をする。昼休みも引き続き作業。弁当のニオイがたまらん。2時過ぎに、今日健診を受ける数人と職場を出る。あーはやいとこ健診すませて昼飯にありつきたい。
 健診メニューは去年と同じ。裸眼視力はちょっと改善されたのかもしれない。握力は右29kg、左24kg(平均的な数値らしい)。採血してくれた人がめっちゃうまかった。すっと針が入って、まったく痛くなかった。「上手ですねえ!!」と思わず言うてしまった。血管が細いとかよく見えないと言って、ぐにぐにと刺してから血管をさがす人やら何度も刺しなおす人やらを経験してると「うまい!!」と思った。
 ようやく胸のレントゲンもすんで、昼飯。15時半頃でもランチが食べられる店を探してあった。そこへ行く。去年は数人でさまよった挙げ句に激辛というべきカレー屋に迷い込んでしまってエライ目にあったが、今日のランチはウマかった。チキンカツのトマトソースというやつをご飯をお代わりして食べた。ついでにケーキも食べて、一服してから帰る。昼休みも働いたし、今日はもう直帰である。時計をみるといつもより30分くらい早く帰れる計算。

謎のプロジェクト(II)

 研修のあと、プロジェクト報告というのがあった。これが謎だらけ。指定管理者制度の導入をにらんで、プロパー職員だけが数人集まって「生涯学習センターのあり方」とか何とかを考えたらしいが、そんなプロジェクトが発足していることも、誰がメンバーとして選ばれているかということも、今日の今日聞かされるまで、同じ職場の嘱託職員や契約職員はまったく知らなかった。おまけに、何のためにここで報告しているのかも全く謎。内容もぬるくて甘くて、アホカーと思う。「これまでどおり外郭団体の組織が管理運営を(指定管理者として)受けられるように」と考えているらしいが、その前に「なぜ直営ではないのか」という議論が要るんとちゃうんかい。だいたい、有期雇用職員よりもプロパーのほうがシゴトがぬるいとかちゃんとやってないと言われているのに、そのプロパーだけでエエこと考えられると思っているところが笑わせる。

 終わったあと、OさんとKさんとiちゃんと、研修についての反省会をする。ここが分かりづらかった、ここはこういう説明のほうがいいのでは、ペーパーは後から配ったほうがいいと思う…などと出し合って、ついでにプロジェクトの謎についてもしゃべる。ホンマに謎や。

 いったん職場へ戻り、片づけをしてから帰宅。iちゃんとパソコンソフトをのぞきにいく。長いことソフトも買ってないなーと思う。

 晩ご飯はキムチ鍋。同居人がまずいという態度を示すのがムカつく。好みの味にしたいんやったら、もっと早く帰ってきて自分でつくれっちゅーねん。ムカつくぅー

またまた図書整理

 金曜にひきつづき情報処理室にこもって本の整理をする。集中してシゴトがはかどるのはいいが、ついつい集中しすぎでつかれる。今日は100冊ほどをロビーへ配架した。
 あーちょっと休憩しようと事務所へもどって、チラシを置いてしまおうとロビー方面へ向かったところで、受付が一時的に込んでいて、しばらく応援に入る。あっという間に予約メモがたまって、頭が混乱しそうになる。

 月曜なので帰りに図書館へ行く。先週、台風の日に本を貸してもらったお礼を伝えたときに、「今後、臨時閉館になったときには、図書館のホームページにも掲載するということになりました」と聞く。そうしてもらえると、ありがたい。

 猫の世話をした間のお土産があるよと電話がかかっていたので、買い物したあとOさんちへ寄る。Oさんは亡くなって2年になる弟さんのお参りに行ってきたのだ。「向こうで野菜が安かったから、クルマやったし買ってきた、半分こしよう」と、白菜、キャベツをそれぞれ半玉もらう。ヨーグルト飲料とヨーグルトケーキと、さらにムツの味噌漬けもいただいて、コーヒー飲んで、ちょっとしゃべってから帰る。

 同居人は夜介護。私は熱血ポンちゃんを読む。

急遽シフト交代

 「急用ができて、他に代わってもらえる人がみつからなくて」という同僚Iさんの頼みで、急遽シフトを代わる。2週続けて土日に出るのはかなりキツいが、どうしてもだめかというとダメでもないので代わることにしてしまった。
 介護調整のあと徹マンして明け方に同居人が帰ってきたので起こされ、ちょっとテレビを見て、またウトウトしかけたところで同居人がシッコに起きてまた起こされ、ウトウト寝入りかけたところで、またシッコに行く奴。めっちゃ安眠妨害されて、朝めっちゃ眠い。とちゅうでやたら登場人物の多い夢を見た。新潟では相当大きい揺れが頻発しているらしい。こわいやろうなー

 今朝も猫の世話に寄ってから出勤。猫が1匹昨日から外へ出てしまい、玄関先まで戻ってくるのだがウチの中にいるのが慣れない私だからか、そこから中へ入ってこない。しばらく猫の名をよんで、餌入れをずるずる引っぱってみるが、やはり入ってこない。出勤時間も迫るので、中へ入れるのはあきらめた。

 夜中晴れていたからだろう、かなり冷え込む。さむいなと思うくらい。しかし、はめ殺し窓の職場はもわぁっと暑いくらいで、よく晴れたおかげでちょっとだけ冷房を入れた。忙しさはマシだったが、やはり疲れた。
 帰りに同居人と駅で落ち合って、買い物して帰宅。今晩はシェフの水炊き鍋。

 島本慈子の『ルポ解雇』を読んでしまう。
▽…解雇には正当な理由がなければならないというルールを作ったとすれば、有期雇用を無制限に拡大することはできない。解雇に理由が要るということになれば、必然的にどうして雇用が三年で終わるのかということが問われますから。だから、解雇制限法を持つ国は、原則として有期契約を認めない。有期契約が認められる野は、合理的な理由がある場合に限られます。たとえば誰かの代替要員とか、三ヶ月の試用であるとか、失業者に一時的な雇用の場を与えるためとか。ところが今回、なぜ有期雇用にするのかということは議論になっていない。これは解雇規制とは論理的に合わないんですよね。(127-128ページ)

 なんで有期雇用なのか、示してほしいものである。

謎のプロジェクト(I)

 12時間労働の翌日、週末ということもあって、眠くてダルイ。午前中は情報処理室で本の整理を続ける。昼から研修にでかける。「さまざまな来館者への対応」というようなテーマで、今回は「聴覚障害者の理解」。講師は、同僚Oさんである。Oさんが聾者の代表というわけではないにせよ、同じように職場で過ごしているつもりでいて、おそらくハッキリと違うことがあるのだろうと思いながら話を聞く。というより、手話を見る(手話通訳の片が同時通訳をしてくださるのをもちろん聞きながら)。
 Oさんは声を出して話をすることができるし、口の読みとりもできるから、ついそれに頼ってしまって、Oさんと“話す”といってもなかなか単語レベルしか使えずにいる。
 今日のOさんはふだん見たことがないようなスピードで、手話で話し続ける。(これが“ネイティブ”の速さかー)と思いながら、見る。

 「なぜ笑ってるのか分からない」「電話なら5分ですむことが、FAXでのやりとりだと時間がひじょうにかかることが多い」「子どもが泣いているかどうか、そのことがわからない」などの、“聞こえないことで困るだろうと思うこと”のリストアップで、Oさんは“情報があるかないか、そのことが分からない”と言った。

 また、「口話」の苦労も大きいと思った。Oさんと話すときに、顔を見てなるべく大きく口を動かしてゆっくりしゃべる、ということに頼ることが多いが、情報源が“口の形”である以上、口の形が同じになるコトバは「その次にどんなコトバがくるか」を待ちながら、読みとっていくことになる。
例えば
  たばこ
  たまご
  なまこ
は、口の形が同じ。「すう」ときたら「たばこ」かな、「おいしい」ときたら「たまご」か「なまこ」かなと思案する。けれど「たばこがおいしい」とか「たまごをすう」という表現も実際にあるわけで、読みとりには相当のエネルギーが要るのだとあらためて思う。

 筆談をすればいい、という発想も注意を促された。「聞こえる人の場合を考えると、まず聞いて、話して、それから書くことをおぼえる」のだから、「話せても、書けないという識字の問題があるわけで、書くことはひとつ高い段階で難しいことなのだ」という説明に、そういわれたらそうやと思う。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第41回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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