読んだり、書いたり、編んだり 

2月に読んだ本

2月に読み終わった本のリスト:
○姫野カオルコ『終業式』新潮文庫
○井上きみどり『子供なんか大キライ! 8』集英社
○西原理恵子『できるかな V3』扶桑社
○三好春樹『痴呆論 介護からの見方と関わり学』雲母書房
○井上きみどり『子供なんか大キライ! 5』集英社
○姫野カオルコ『サイケ』集英社文庫
○姫野カオルコ『バカさゆえ・・・。』角川文庫
○井上雄彦『リアル』(1~3)集英社
○斉藤美奈子『男性誌探訪 雑誌で読みとく日本男児の麗しき生態』朝日新聞社
○姫野カオルコ『よるねこ』集英社
○姫野カオルコ『愛は勝つ、もんか』角川文庫
○森絵都『宇宙のみなしご』講談社
○姫野カオルコ『蕎麦屋の恋』イースト・プレス
○中原アヤ『ラブ★コン』(1~6)集英社
○養老孟司、甲野善紀『古武術の発見 日本人にとって「身体」とは何か』知恵の森文庫
○江川晴『看とる』風濤社
○浅草キッド『お笑い男の星座2 私情最強編』文藝春秋
○佐藤雅彦『ねっとのおやつ』マガジンハウス
○日本ボランティアコーディネーター協会編『ボランティアコーディネーター』筒井書房
○Vnet社会教育施設ボランティア交流会事務局編『「組織」と個人はどう向き合うか 社会教育施設とボランティアのコラボレーション(第八回Vnetセミナーレポート)』Vnet事務局
○森絵都(いせひでこ絵)『アーモンド入りチョコレートのワルツ』講談社
○志水宏吉『公立小学校の挑戦 「力」のある学校とは何か』岩波ブックレット
○姫野カオルコ・文、木村タカヒロ・絵『ボヴァリー夫人 フローベール』角川書店
○鍋島祥郎『高校生のこころとジェンダー ハイスクールウォーズI』解放出版社
○石川准『見えないものと見えるもの 社交とアシストの障害学』医学書院
○藤沢周平『周平独言』中公文庫
○藤沢周平『一茶』文春文庫
○中村和恵『降ります さよならオンナの宿題』平凡社
○ヴァン・マーネン『教育のトーン』ゆみる出版

青い鳥

 空腹感におそわれつつも、ちょっとゆっくり起きる日曜日。「日曜美術館」をちらちらながめながら、朝ご飯。コーヒーを飲みのみ、本の紹介原稿を半分ほど書く。どの本のことを書こうかと迷ったあげく、やはり中村和恵にする。それで久々に『降ります』を読む。

 はやめに昼ご飯をたべて、芝居見物にでかける。同僚iと劇団青い鳥の「ポロロッカ」というのをみにいくのである。青い鳥の名は知ってはいたが、芝居をみるのは初めてである。客層は、なんとなーくフェミちゃん系で、かつかなりコアなファンもいるらしい。芝居そのものも、劇団30周年の企画であるためか、そうした"常連さん"向けの"なつかしい思い出"が散らしてあるようで、初めて見る者にはちょっと分からないところがあった。
 全体に笑える内容だったし、もうひとつくらい別の芝居をみてみたいとは思った。やや頭でっかちな印象も受けた。コトバによって説明し、構成しているところが多くあるように感じられた。脚本を読むと、じつはけっこう楽しめるのかもしれない。

 芝居がすんで、同僚iと駅地下の喫茶店でパフェをつつき、ミックスジュースを飲みながら1時間余りしゃべってから帰った。去年の4月に一緒に働くようになって、はやいものでもうすぐ1年である。

 今日もねむく、帰りの電車で本を読みながらまた居眠りする。今日のシェフご飯は、葱と牛肉炒め、それと生姜をまぜたサラダ(テキトーにつくったものらしい)にご飯。生姜と豚肉炒めにおとらず、葱と牛肉炒めもウマかった。

シェフご飯

 土曜出勤である。もうほんまにねむい。帰りの電車でツイ傾いて居眠り。

 藤沢周平の『一茶』を読んでしまう。藤田昌司という人が解説にこう書いている。
▽…藤沢氏と一茶の出会いは、闘病生活中のことである。病院の中の句会に入り、静岡の俳誌「海坂」に作品を送り、指導を受けた。一度、作品が巻頭を飾ったことがあるというが、次第に熱が冷め、句作から遠ざかった。しかしそれが機縁で、俳句に関する書物を読むようになり、小林一茶と出会ったというわけだ。
 それまでの藤沢氏には、
  痩蛙まけるな一茶是にあり
  やれ打つな蠅が手を摺り足をする
 といった句で知られる、善良な眼をもち、小動物にもやさしい心配りを忘れない、多少こっけいな句を作る俳諧師の姿があるだけだった、という。
 「そういう一茶像をみじんにくだくようなことが、私の読んだ文章には記されていた。それによれば、一茶は義弟との遺産争いにしのぎをけずり、悪どいと思われるような手段まで使って、ついに財産をきっちり半分とりあげた人物だった。また五十を過ぎてもらった若妻と、荒淫ともいえる夜々をすごす老人であり、句の中に悪態と自嘲を交互に吐き出さずにはいられない、拗ね者の俳人だった」(エッセイ「一茶という人」)…(330-331ページ)

 たしかに、私が読んだことのある「一茶」も、まず出てくるのは教科書に載っていた「痩蛙…」である。そして藤沢周平もそう思っていたような一茶像が私のなかにもあった。藤沢のえがいた一茶は、義母との折り合いの悪さから郷里を追われたというひっかかりを心の底に持ち、功名心もありながら、自分はものになるのかという焦り、四十になっても生きていくみちの定まらない心細さ、それらを絶えず感じて暮らしていた。遺産分けにようやくかたがつき、住処を定め、五十をすぎて嫁をむかえた「人なみ」を喜ぶ一茶の姿は新鮮だった。

 土日の出勤はちょっとキツいが、帰るとシェフご飯が待っているのがウレシイ。今晩は焼いたサンマに大根おろし、小松菜と油揚げとシメジの煮浸し(シェフ定番)、豆腐と油揚げと白菜の味噌汁、ご飯。

 NHKスペシャル「よみがえる教室~ある校長と教師たちの挑戦~」をみた。この校長、大瀬先生は、余命3カ月と告げられてなお、おとろえてゆく自分の姿を子どもたちに見せながら「いのちの授業」を続け、二学期がすんで容態急変、この年明けに亡くなった人である。

タイ麺

 なんやかやと1時間ほどザンギョーして、さらに半時間ほど同僚としゃべってから帰宅したら、先に同居人が帰っていた。今日もえらいことねむい。帰りの電車で寝てしまうくらいのくたびれ状態なので、外食にするかと思うものの、食べに出るのもダルいので、ウチご飯。鶏とモヤシとニラで、タイ風ヌードルをつくる。ちょっと足りない気がするが、ウマかったので満足。

 藤沢周平の『一茶』を読み始める。教科書でよんだことのある「痩蛙負けるな一茶是にあり」くらいしか思い出せない一茶。それがこの小説では…

 気温は水曜とあまり変わらないくらいだったはずだが、風が強く、帰りには飛ばされるかと思うほどであった。とにかく毎日ねむい。先週土日の出張も効いている。連ちゃんの外食も効いている。ねむい。
 帰りに、注文していた本を引き取って帰る。マックス・ヴァン・マーネンの『教育のトーン』(ゆみる出版)という本。ゆみるの本を久しぶりに検索していて見つけて、図書館にも入っていなかったので、ツイ注文してしまったのである。思っていたより字が大きい。こんな"教育学"風の本を読むのは久々。

 それからホウレン草と豚ロースを買って、晩は常夜鍋にする。昆布だしをとって、ホウレン草を洗って、大根をごしごしおろして、柚子ポン酢で食べる。多いかなと思った肉も全部食べてしまった。けっこう満足。

 藤沢周平の『周平独言』を読んでしまう。

相談多し

 国公立大学の二次試験が始まるとニュースで耳にする。出勤途中で、これは受験生とその親御さんであろうなアという人たちを見かける。私は学校へ行くような気軽さで受験会場へ行ったが、石川県から大阪へ受験しにきたという同居人は母上同伴だったそうである。

 今日も昼間の気温はずいぶんあがり、事務所内では少々汗ばむほどであった。昨日も相談は多かったが、今日も朝から電話や来館で相談が多くあり、昼ご飯の途中でも電話対応に出て、あれこれと今日だけで10件近く応対して、かなりくたびれた。そうした経験は私のウチにたまっていくのだが、他の人も使えるツールとして外へ出すのはなかなか難しい。いずれ他の人に仕事を引き継ぐときに、どのようなかたちで残せるのだろうか…と考える。が、結局は慣れと経験かもしれないという気はする。
 
 18時に待ち合わせの約束をしていたところ、18時ギリギリまで30分のザンギョーをして(というのも出ようとしていたら、また相談電話がかかってきた)、10分遅れてiさんと会う。

 つづく

異様な熱気

 ボランティアコーディネーター研究集会の2日目。土曜よりさらに始まりが早い。かなり眠い。
 午前中の分科会も各地の人と知り合えて、「ボランティア導入当時はやはり、金もない、場所もない、何を考えて集めたんやと言われていたという博物館」の話を聞いて、何が欠けているといって、たとえ消極的な選択として集めたにせよ、「ボランティアを受け入れることの意味」についての議論が私のいまの職場にはほとんどなかったし、今もないままなのだなあとシミジミ思った。

 午後のクロージング全体会は、ボランティアコーディネーターとは何だ、といったことを考えるものだった。これが異様な熱気で終盤を迎え、正直なところ引いてしまった。まるで悪質商法の会場のようであった…
 やはり欲しくて医学書院の石川准の新刊『見えないものと見えるもの』を買い、帰宅。すんで気が抜けたのか、帰りの電車では疲労感がおそってきて、へなへなになってしまった。はぁぁぁぁぁ。とりあえず帰って布団にもぐる。泥のような疲労感。

 京都でも昼間雨が降りだしていたが、夜になってたたきつけるような雨と強い風。夜介護にいく同居人がちょっとキツそうであった。

昼寝しそこねる

 朝とりあえず起きて朝ご飯。土日の疲労はこたえて、代休をとる。昼寝する気まんまん。同居人が出勤したあと、洗濯しつつ、久々にトイレ掃除。洗濯物を干してから、確定申告のための書類整理と、原稿の修正と、それからいくつかハガキを書いたりしていたら昼になる。

 図書館へ行きたいが、先に原稿の修正(あまりにも字が詰まっているので、10行ほど削る)をやってしまおうと、字数を数えながら切ったり、入れ替えたり、表現をかえたりしていたら、3時頃になり、そこでいったん止めて、図書館へゆく。銀行と郵便局で振込などいくつか用足しをしてから図書館で本を返して借りる。リクエスト本がひしめいていたので、そのまま図書館で2冊読んでしまって、また返して借りる。そうしたらもう閉館時刻で、暗くなってきた。
 
 買い物をして帰ったら6時頃。昼寝をしそびれたまま、原稿の修正をしあげてファックスを送り、本を読みつつ晩ご飯の支度をする。
 豚肉と生姜炒め、ほうれん草の胡麻和え、大根と白菜とシメジと生姜の味噌汁、ご飯、それと京都でもらったしば漬け。

 NHKの「地球ふしぎ大自然」は、パプアニューギニアの蛍の話。数万匹の蛍が集まる世界最大の"ホタルの木"があるのだ。なぜ蛍は集まって一斉に光るのか、という謎解きもおもしろかったが、蛍には発光しないもののほうが多いということにも驚く。光らない蛍?

サービス

 日曜に京都で買った石川准の本を読み終える。印象に残ったところはいろいろあるが、田崎真也を引いてサービスについて書いてあるところはその一つ。引かれているのは、『田崎真也のサービスの極意』である。

▽「サービス業に大切な気づかいも一歩超えるとおせっかいになってしまう」。アシストは気配りではない。「気配りは、意外に自分本位である場合も少なくない。相手の思いや願いを察するよりも、自分がしたいように、自分の都合に合わせて相手の世話をしてしまう」。「サービスとは気配りではなくアシストであり、アシストとはお客様の思いや望みを実現する手助けのことだと考えている。そこに過剰な気配りがあれば、押しつけの"サービス"になってしまう」。
 アシストは、まず、客について多く知ることから始まる。サービススタッフは「お客様の情報をいただくこと」でより良いサービスを提供できる。サービススタッフは客の率直な要求に無関心であってはならない。客と直接触れ合いながら、客のニーズに柔軟に対応していくことこそが大切である。(98ページ)

 仕事のなかで、気配りではなく、アシストとしてのサービスができているだろうか、と考える。考えながら仕事をしたいと思った。

 今日もあれこれと相談対応は多く、かなり疲れた。晩ご飯は、同僚と「中華の食べ放題・飲み放題」へゆく。腹イッパイ食って帰宅。ちょっとくるしい。

おベンキョウ

 朝から出張で、全国ボランティアコーディネーター研究集会へ出かける。開催地は京都丸太町。いつもの出勤より早めに出て、電車を乗り継いで行く。今日もちょっとお腹が痛い。

 午前中の全体会は、法然院の梶田貫首としば漬け屋の土井さんと有田さんというむかし新聞記者だった人との鼎談。3人は今日初めて会った、と言っていたが、これがなかなかおもしろかった。法然院はたしかWeのフォーラムで3年前か4年前かに行ったことがある。そのとき梶田貫首の話も聞いたかもしれない。
 「コーディネーター」という語を来る前に広辞苑で引いてきたという梶田貫首は、こんな無粋な定義でいいのか、もっといいのに変えていかなければというようなことを言って、「コーディネーターは、よき縁を結ぶ人、よき縁をつくっていく人」という案を出していた。また「ボランティアとは布施の精神、菩薩の精神だ」とも言っていた。

 ゆっくりめの昼ご飯を食べたあとは、午後の分科会。これが2時から定刻をすぎて6時半まで、みっちりとあった。私が出たのはリスクマネジメントについての分科会で、講師をつとめた弁護士さんから「法的責任」についての話を聞き、そのあと具体的な事例について、法的責任がどう考えられるかというQ&Aをたくさん聞いた。
 ビビっていては何もできないが、ボランティアならではの良さをどういかしていけるのだろうか、と考えた。

 セイリ痛もびみょーに抜けず、めちゃくちゃくたびれたので懇親会もパスして直帰。晩ご飯はシェフ同居人によるキムチ入り野菜炒め。今日会場で買ってきた『「組織」と個人はどう向き合うか 社会教育施設とボランティアのコラボレーション』(第八回Vnetセミナーレポート)を読む。

なかなか痛み止めが効かず

 午前中は、人権研修を受けにいく。教材は「動詞からひろがる人権学習」のうち「伝える」。
 エピソードにはエピソードで返す、ということと、部落史研究の進展によって近世の身分制度についての教科書記述がずいぶん変わったということが印象にのこった。

 くるかなと思っていたら、やはりセイリがやってきた。昼ご飯(ボルシチのランチを食べた)のあとに痛み止めをのんだが、なかなか効かず、痛いので更衣室の椅子で2時間くらい寝ていた。痛みはおさまったが、クスリのせいかボーーーーッとして、でもチラシが山になっていたので、なんとかそれを設置して、ポスター貼って、受付の手伝いをちょっとしたりしていたら、寝ていた時間分くらいのザンギョーになった。くたびれた。しかし明日と明後日は京都出張。いつもより早く出なあかん。体力に不安がのこるしセイリと重なっているのがちょっとしんどい。

 出張の予習に、日本ボランティアコーディネーター協会編の『ボランティアコーディネーター』を読んでみる。

 同居人は夜介護でいないし、食べて帰る元気もなく。晩ご飯はできあいのお寿司を買ってきて食べた。

再会

 大学の同期の友と再会。1人は前の職場の同僚なので、ちょくちょく顔をあわせているのだが、あと2人は卒業以来初めて会う。つまり12年ぶり。
 昼ご飯を一緒に食べて、梅林公園へ梅をみにゆく。それから近くのKさんちへ行って、お茶をのみのみ日が暮れる頃までしゃべった。
 子供がいたり、結婚していたり、多少の変化はあるものの、ご飯を食べながら話していると、話し方のテンポやツッコミ方など、大学の頃とほとんど変わらない。
 梅林公園の梅は咲いているものも多く、桜でいうと造幣局のように、知らない品種の梅が多くあった。紅梅でも色はさまざま、白梅のなかには黄桜のような緑がかったものもある。天気もよく、おだやかな散歩びよりであった。

 去年の今頃は高校の同期の友と久々の再会をした。10年以上たつから楽な部分もあるのだろうが、かつて数年間を親しく過ごした関係が、またゆるやかに流れだすような気がする。

 あそんで帰ったあとの晩ご飯は、シェフ同居人作の鶏野菜味噌鍋。ちょっとからくてあとで喉がかわき、みかんジュースを飲んで、さらにぐびぐび水を飲む。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第39回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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