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マリネ・焼き肉・連休前半(III)

 帰ってから、『たのしい不便』の続きを読み、前半の「一年間の実体験ルポ」のところを読んでしまう。自転車通勤か~、それもいいかな、でも坂道多いしな、などと思う。クルマはやはり今のが本格的にあかんようになるまで乗って、あとはそのときの状況にもよるが、クルマ無し生活になってもいいなと考える。

 筆者の福岡賢正さんは、アイガモ農法をやってみたろと思い、教えを請いに人に会いにゆく。そこからつるつると人とのつながりが伸びてゆくことをうれしそうに書いている。
▽畑での野菜づくりの時も感じたことだが、金銭や欲得がからまないこういうふれあいこそ、実は人に満足感をもたらす最大の要素なのではないか。世の中が便利になり、相互扶助が金銭を介するサービスに取って代わられるにつれ、そうした付き合いは急速になくなっていった。そのためにポッカリと空いた心の隙間を埋めようと、さして必要でもないモノや刺激を求めるというのが、現代の消費の一つの側面なのかもしれない。
 「環境にやさしいとか、安全な食べ物ができるとか言うけど、そんなんで有機農業をやってるわけじゃないんです。単純に楽しいからやるんですよ。意義がどうこうじゃなくて、本来農業は楽しいんです。今、ガーデニングがブームになっていますが、ガーデニングの次にくるのはきっとファーミングですよ」
 自信たっぷりに古野さん[筆者のアイガモ農法の師匠]はそう言った。
 社会が消費化するというのは、こんなふうに楽しいから働いている人が減り、金銭を得るために働き、そのお金で安楽や快楽を買う人が増えることでもある。(62-63ページ)

 福岡さんはきっと「環境にやさしいとか安全な食べ物とか」の理屈のほうから入っていったくちなのだが、畑を耕し田んぼをつくりながら楽しさのほうを感じていっている。あーーキモチよさそうだあ

 晩ご飯にもまたマリネを堪能して、阪神戦を見届けて(勝った)、「私の青空2002」を見て、「紙切れ一枚(婚姻届)ってもんなのかねえ」と思う。子どもをもつかもたないか、もあるのだろうが。
 本読み風呂で清水ちなみ『OL委員会 おしりの秘密』(文春文庫、1999年)を途中まで読む。笑ってはいかんが、笑ってしまう。それにしても痔主のみなみな様の苦労がしのばれる。たいへんだ。
 そして原稿に意識は向かいつつ、ひとつも手をつけずに連休前半が終わる。

マリネ・焼き肉・連休前半(II)

 日が暮れ始めた頃、モノレールで7駅向こうの焼き肉屋へ遠征。今にも降りそうな空で、折り畳み傘を2本背負っていったら、向こうの駅ではすでに一雨降ったあとだった。「肉との対話」をテーマにした5名の集い。目的地の焼き肉屋は人気店のようで、半時間ほど待つ。空腹は最高の調味料だ、うまかった。とくにホルモンのおいしさにはうなった。うちの近所にもおいしい店はあるが、ホルモンのおいしさではここに負ける。キムチもうまかった。久々に「とらじの唄」(中埜酒店が製造しているマッコリの商品名)を飲んだ。広島でよく通った韓国料理屋にも常備されていて(そこでは「初恋の味」とメニューに書かれていた)、すきでよく飲んだやつ。昨日の焼き肉屋のメニューには「焼き肉専用酒」と書かれていた。合うとは思うけど、専用酒かなー
 帰りには、同居人がモノレールの駅の自販機であんパンを買って食べ(ひとつめ)、うちの最寄り駅まで帰ってきたところでコンビニに寄ってまたあんパンを買って食べ(ふたつめ)、「甘いものは別腹」とぬかすので、「別腹大きすぎじゃ」と思う。

 ***

 朝から曇り空。昨日よりは天気わるし。朝ご飯のあと、『身体感覚を取り戻す』 を読んでしまい、眠気におそわれてしばらく昼寝。明日が締め切りの原稿が1本あるのだが、チラチラとこないだ買った『たのしい不便』(南方新社、2000年)をめくる。福岡賢正という新聞記者が、時計の針をちょっとばかり戻して、自給自足風のことをやってみたり、自転車通勤をしてみたり、生活実験をしたことの記録。先日、在九州の元同級生が読んだと聞き、おもしろそうなので買ってみたやつである。
 天気がいまいちなせいか、散歩行ことさわいでいた同居人も「ごろごろ」と言うなり昼寝にはいってしまった。しかし、連休に入って2日続けて歩いたキモチよさと、隣駅の古本屋へ行きたい欲が勝って、キムチ炒飯を昼ご飯に食べたあと散歩に出る。一人で歩くのも久しぶりである。同居人のリュックを背負って、さくさく歩く。昨日より風が涼しい。
 ときどき同居人と散歩に出たときにも本屋や古本屋へ行くが、私より本買い欲が小さいのであろう、とくに古本屋では「まだー」と言われてしまうので、未練が残ることが多かった。今日は一人だ。ふだんは見ないような棚までじっくりと眺めてまわる。欲しかった絶版本があったのをゲットしたほか、文庫本など数冊を買った。

マリネ・焼き肉・連休前半(I)

 昨日は、豪華朝飯で、前日から仕込んでおいた野菜マリネを朝からばくばく食べた。ほかにチーズトーストと、牛乳と、ヨーグルト、それからコーヒー。野菜マリネは、酸っぱいもの苦手の同居人に配慮してマイルドな酸っぱさでつくったつもりだったが、それでもかなり酸っぱかったらしく「ぜんぶ食べていいよ」と言われる。オリーブオイルと酢とバジル塩、粗挽き胡椒、大きく切ったニンニクをまぜたところへ、今回は「グリル焼き野菜」をせっせと漬けた。焼いたのは、パプリカ(黄)、赤ピーマン、茄子、エノキ。それから人参とキャベツは軽く茹でて漬けた。前日の仕込みのときから、食いてぇーと思うニオイがしていたが、ぐっとこらえて、一晩漬けた。同居人が遠慮するので、たくさん食べた。

 曇りだが雨は降りそうにないというくらいの天気で、朝ご飯のあと、同居人が散歩行こ行こというのについて出かける。引っ越してからまる2年のあいだ蛍光灯を交換していないので、M電化の売り出し広告をチェックして蛍光灯を買う目的をつくり、歩いていった。曇っていると思ったら途中で晴れて陽が射し、かなり暑い。店先でソフトクリームを食べ、蛍光灯を背負って帰る。
 往復で2時間半くらいの散歩がおわるころには、空はかなり暗くなり、雨が降りそうな雲が出てきた。遅い昼ご飯を食べ、斎藤孝の『身体感覚を取り戻す』(NHKブックス、2000年)を読みつつ、阪神戦をちらちら見る。この人は『声に出して読みたい日本語』を出した人で、この『身体感覚を取り戻す』もかなり売れているらしく、私が買った本は1年半ほどの間にすでに15刷になっていた。阪神は負けた。
 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在92号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第69回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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