ブックマーク55号(II)
ワープロを打ちながら、母ちゃんはこんなことを思っていたのかと思ったりする。断片的な出来事は憶えていても、日々の生活がどんなだったかはほとんどといっていいほど記憶にない。あの頃、父ちゃんがどんなだったかも母ちゃんがどんなだったかも具体的にはほとんど浮かばないのだ。
Pさんの古文書入力がすんだあたりで、またコーヒーを入れて休憩し、酒井順子の『トイレは小説より奇なり』(集英社文庫、1997年)に手をのばす。トイレネタは私のツボである。私にも書けるかしら。「トイレは小説より奇なり」の表題作数編の次は、「青年の単語帳」という文章群。これもヒット、、、と休憩が長くなりすぎ、いかんいかんブックマークだ。その前に小腹が空いて、冷凍庫から焼き飯をとりだして炒めなおし、それだけでは足りないのでワンタン麺をゆでる。今日は同居人ともども堕落モードで朝起きたままである。雨も降っているから外出もしない可能性かぎりなく大である。
さて、ブックマーク用の自分の原稿を書かなければならない。しかし何を書いたものか浮かばない。季節柄、母ちゃんの命日にかこつけて、その方面のネタというのも考える。しかし思い出話も書き出すと際限がなく、1ページにおさめるのは難しい。身内ネタなら、もっともおもしろいのは父ちゃんだが、本人が明らかに読むであろう箇所にそれを書くのは少々気が引ける。ならば季節の話題か?最近の出来事か?他が埋まってきたので、ページ割りからすると私の原稿は1ページ分、はみ出すなら5ページになってしまう(4の倍数でページを組んでいるため)。となると、やはり1ページだ。何を書こう何を書こう何を書こう。
そこで同居人に哀願する。「なんかお題ちょうだい。それで書くから、お題ちょうだい。」同居人はすこし考えて「○○○」と言った。それから1ページに収まる原稿を書いた。
最終ページをつくり、字体や字の大きさを確認し、試しに出力する。誤字をチェックして修正し、いよいよあとは表紙の絵だけ--というところまでやって、また一休み。おなかもへってくるし、頭もカユイ。一風呂浴びてから、小腹をみたし、表紙の絵にとりかかる。今晩版下を仕上げて、明日印刷だけでもしてしまおう、と思っていたが、表紙の絵のもとになる栞のデザインが思っていたより込み入っていて、途中で投げ出した。やはり明日仕上げて、土曜に印刷しよう。
Pさんの古文書入力がすんだあたりで、またコーヒーを入れて休憩し、酒井順子の『トイレは小説より奇なり』(集英社文庫、1997年)に手をのばす。トイレネタは私のツボである。私にも書けるかしら。「トイレは小説より奇なり」の表題作数編の次は、「青年の単語帳」という文章群。これもヒット、、、と休憩が長くなりすぎ、いかんいかんブックマークだ。その前に小腹が空いて、冷凍庫から焼き飯をとりだして炒めなおし、それだけでは足りないのでワンタン麺をゆでる。今日は同居人ともども堕落モードで朝起きたままである。雨も降っているから外出もしない可能性かぎりなく大である。
さて、ブックマーク用の自分の原稿を書かなければならない。しかし何を書いたものか浮かばない。季節柄、母ちゃんの命日にかこつけて、その方面のネタというのも考える。しかし思い出話も書き出すと際限がなく、1ページにおさめるのは難しい。身内ネタなら、もっともおもしろいのは父ちゃんだが、本人が明らかに読むであろう箇所にそれを書くのは少々気が引ける。ならば季節の話題か?最近の出来事か?他が埋まってきたので、ページ割りからすると私の原稿は1ページ分、はみ出すなら5ページになってしまう(4の倍数でページを組んでいるため)。となると、やはり1ページだ。何を書こう何を書こう何を書こう。
そこで同居人に哀願する。「なんかお題ちょうだい。それで書くから、お題ちょうだい。」同居人はすこし考えて「○○○」と言った。それから1ページに収まる原稿を書いた。
最終ページをつくり、字体や字の大きさを確認し、試しに出力する。誤字をチェックして修正し、いよいよあとは表紙の絵だけ--というところまでやって、また一休み。おなかもへってくるし、頭もカユイ。一風呂浴びてから、小腹をみたし、表紙の絵にとりかかる。今晩版下を仕上げて、明日印刷だけでもしてしまおう、と思っていたが、表紙の絵のもとになる栞のデザインが思っていたより込み入っていて、途中で投げ出した。やはり明日仕上げて、土曜に印刷しよう。