読んだり、書いたり、編んだり 

魚住直子『リ・セット』講談社

魚住直子『リ・セット』講談社/2003年3月25日第一刷



▽三帆の晩がきた。「元気でね」とひとことだけ書き、分量をふやすためにバラの花束を描いたががうまくいかずにブロッコリーのようになってしまった。(109ページ)



描いたがが→描いたが (「が」を1つ削除)

徳永進『老いと死がやってくる』雲母書房

徳永進『老いと死がやってくる』雲母書房



▽若手スッタフの批判はいいところをついていました。(50ページ)



→スタッフ

島田玲子『伴走記 母をおくるその日まで』晶文社

島田玲子『伴走記 母をおくるその日まで』晶文社



▽私自身、母と暮らす課程でいつのまにかそうなってしまった部分もある。(113ページ)



→過程

三浦しをん『乙女なげやり』太田出版

三浦しをん『乙女なげやり』太田出版



▽「ねえ聞いて。私の友だちのOKちゃん(仮名)がね。むこうずねがベローンと向けて、血がだらだら出るような怪我をしたの。それで、『どうしてそんな怪我したの!』って驚いて聞いたら、彼女は言った。『歩道橋の階段から落ちたのよ! ガンタンクみたいに!』って」(191ページ)



 ベローンと向けて → 剥けて

堀江敏幸『雪沼とその周辺』新潮社

堀江敏幸『雪沼とその周辺』新潮社、2003年



▽「ログハウスの、山の斜面に向いている壁面に、赤くて細ながい木箱が置かれていて、遠くからだと文字は読めなかったんだけれども、小学校の廊下にあるのとおなじ、消火器の木箱だってことはすぐにわかった。一帯の景色のなかで赤い色はそこだけだったから、ずいぶん目立ってね。その赤い筒のあたりを目印に凧を飛ばしてたんだ」
「じゃあそのころから消化器と縁があったんですね」と大助くんが言う。(181ページ)



→消火器

平安寿子『素晴らしい一日』文藝春秋

平安寿子『素晴らしい一日』文藝春秋



▽会食は担々と進んだ。(256ページ)



→ 坦々と

柚原君子『がん患者が共に生きるガイド』緑風出版

柚原君子『がん患者が共に生きるガイド』緑風出版、2001年



▽手許に配られたパンフレットによると、『生きがい療法』とは、岡山県の伊丹仁郎医師が、がん患者の死の恐怖が脅迫神経症患者の恐怖に似ていることに着目して、神経症の治療法である既存の森田療法をがん患者の治療に取り入れたことに始まる、とある。(30ページ)



脅迫神経症 → 強迫神経症



▽会報発行は会の運営の中で一番手間とお金のかかる作業である。たとえばほぼ隔月に会報を出している会の平均値そ算出したところ、会員数四〇七名、運営費一三五万円、会費がおよそ三三〇〇円である。(119ページ)



平均値そ算出 → 平均値を算出



▽…がん発病から一年が経ち、副作用のきつかった化学療法も予定の一〇クールを終えた。以後は経過観察のみで、治療が無事に終わってとりあえずは命拾いをしたのだという思いでいっぱいだった。大声を出してどこまでも走っていきたいような、今までに味わったことのない解放感が心にあふれた。保育士に復職し、また日常が始まった。
 しかし、解放感を持ち続けられたのは短い間だった。病院から切り放されたことで不安感が襲ってきたのだ。予想しないことだった。吐くことを承知で打たれた抗がん剤治療は身の毛がよだつほど嫌いな治療であったが、治療中であるから再発不安も少なく、また医師の目が常に自分にそそがれていることで大きな安心感を得ていたのだった。治療が終わって病院から切り離され、「これからは一人で歩いて行きなさい、フツウの生活に戻って普通に暮らしていいですよ」と言われたことは、信頼してつないだ手を無理に振りきられたようで心細かった。(29ページ)



切り放され → 切り離され ?

岸本葉子『実用書の食べ方』晶文社

岸本葉子『実用書の食べ方』晶文社、2000年



▽「紙袋は結構です」
 と断って、バッグから風呂敷を取り出し、レジの前で広げる。縦長の箱を置いて、横の方をまず結んでから、縦方向の両はしを引っ張ると、
 「あらら」
 届かない。解いてやり直しいたら、六十過ぎとおぼしき、ころっとした感じの店のおばさんが見かねてか、
 「どれ、ちょっと貸してご覧なさい」
 縦の方にまず、かぶせる。
 「こういう箱の場合、長い方から先に結ぶのよ」難なく届く。
(204ページ)



 解いてやり直しいたら → やり直していたら ?

小倉千加子『シュレーディンガーの猫 パラドックスを生きる』いそっぷ社

小倉千加子『シュレーディンガーの猫 パラドックスを生きる』いそっぷ社、2005年



 山本文緒との対談「なぜ日本は晩婚化したのか」の部分



▽小倉 ということは、山本さんはそういう条件で選んだわけじゃないんですね。最初の結婚はいくつの時でした?
 山本 二十五歳の時で、相手は同い年でしたしお高いに貧乏でした。(227ページ)



 お高いに → お互いに

斎藤美奈子『文壇アイドル論』岩波書店

斎藤美奈子『文壇アイドル論』岩波書店、2002年
▽…文芸批評というと、小むずかしいことを込み入った表現で提示しなければ申しわけが立たない、ややこしいほうがエライ、という脅迫観念がそれまではありました。(8ページ)



 → 強迫観念



▽…ハルキランドの全盛期、街中のカフェバーに人が群がり「ドラゴン・クエスト」の新作が出るたびに電気屋に行列ができたのといっしょ。(29ページ)



 →電器屋



▽ ★3 多国籍的な点は似ていても、「わき毛女優」として有名になった黒木香も、黒人兵とのつかの間の恋を描いた「ベッド タイム アイズ」でデビューした山田詠美も、当時はむしろセクシーで反優等生的なキャラクターで知られていた。ちなみにそのころ女子校生だった女性によると。当時クラスの中には「anan」派と「non-no」派がいて、「anan」派は山田詠美を、「non-no」派は俵万智を読んでいたそうだ。(58ページ)



 女子校生 → (たぶん)女子高生



▽ ★6 『ミカドの淑女』の反響について、林自身は次のように語っている。<それまで、ミーハーな若い女性向きと思われてたのが、この作品によってぐっと評価が変わりました。ずっと無視されてたお固い雑誌の書評でもすごく褒められて、私に対する風向きが変わってきた。そういう意味では、転機となった作品の一つですね>(「1990年以降の全作品解説」/「月刊カドカワ」一九九七年七月号)。しかし、歴史小説を書くと、とんたに「格」が上がるという文壇の習慣はいかがなものだろう。一定の年齢に達した作家が歴史小説に走るのは資料頼みの延命策、現代を舞台にした恋愛小説のほうがじつは知力体力がいるという説もあるのだ。(123ページ)



とんたに → とたんに



▽…雑誌のコラムに<「この人と終生そいとげますか」「ハイ」と答えて、男は一穴主義者、女は一生一本主義者(て言うんだろうか)をめざすんだろうか>(「AERA」一九九〇年一月一六日号)と書いた上野千鶴子を、かつて上野との対談本(『多型倒錯 つるつる対談』)出したとこもある宮迫千鶴が<上野さんにはあきれ返る>(「東京新聞」同年一月二〇日)と批判したというのです。(133ページ)



 出したとこもある → 出したこともある



▽…『なんとなく、クリスタル』が出た当時、まともにこれを評価できる人がほとんどいなかった中で、例外的に的を射た記事がありました。新聞に載った小さな匿名コラムです。
 [略]…いわば本編と注からなる二部構成の小説であり、第一部を見たままの"画"とするなら、第二部はカリカチュア精神に富んだ"ふきだし"という、しゃれた体裁。若者のカタカナ・カタログ文化に疎いと、それだけで目を欺かれ、透けてみえてはずのものも見えてこない。(床「醒めた目に大人の知性」/「朝日新聞」一九八一年一月一〇日) (229ページ)



 透けてみえてはずの → (たぶん)透けてみえたはずの



 ※この部分は引用なので、原文のママという可能性もあるが、「た」を「て」と入力ミスしたものと思われる。カナ入力の場合、キーボードで「た」と「て」は隣のキーである。



▽…二人の相同性について、社会教育学者の竹内洋がおもしろい考察をしています。(244ページ)



 社会教育学者 → (たぶん)教育社会学者



 ※竹内洋を社会教育学の学者とよべなくはないかもしれないが、おそらく本人のアイデンティティとしては教育社会学、広くいえば社会学の学者だろう。竹内の編著書にも『教育社会学』『教育現象の社会学』『競争の社会学』など、教育社会学方面はあるが、社会教育方面はみあたらない。

 
 
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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第41回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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