読んだり、書いたり、編んだり 

6月に読みおわった本

6月に、てっぺんから最後まで読んだ本のリスト。「病院にいると病人になってしまう」とつくづく思うほど、父の状態が変わっていく。父の言動にイラっとすることもたびたびあって、他の本の合間に「入院」「介護」「認知症」「親」などの文字がタイトルに入っている本をあれこれと読んでみる。

父はこれから、どうやって人生の仕舞いを生きていくのかなあと思いながら、そして私や妹はどういう"選択"をしていくのかなあと考えながら読む。こういう本はこれまでにも(ここまで身に迫った状態ではないときに)結構読んできたが、実際に親が入院し、介護を要する状態となり、認知が衰えてきてかみあわないやりとりをすることになってみると、似たような本を読んでも刺さり方がちがう。

"差別する理由は差別される側ではなく差別する側にある"

ブログ星野智幸 言ってしまえばよかったのに日記より、「私たちの部落問題」

"差別する理由は差別される側ではなく差別する側にある"

"この「私たち」には、私も入る。当事者にも非当事者にも、一緒の社会を作っている以上、自分たちの問題なのだ。当事者が生きやすい社会は、非当事者も生きやすい。そして、誰もが何らかの当事者性を持っている。"
Genre : 日記 日記

5月に読みおわった本

5月に、てっぺんから最後まで読んだ本のリスト。今月は「本を読む時間」に救われた。遠い通勤がいつも以上につらかったが、長時間の電車通勤のおかげで「本を読む時間」があって、それで「日常」にしがみついていた気がする。

くたびれすぎて、読めずに返してしまった本もあるが、本があってよかったとつくづく思った。

4月に読みおわった本

4月に、てっぺんから最後まで読んだ本のリスト。今月は、上旬はジャック・ロンドンを読み、中旬は金井真紀さんを読み、先月に引き続き獅子文六を読みふけった合間に、他のいろいろを読んだ。

ジャック・ロンドンは、2月に読んだ『許されざる者』(辻原登)のなかで登場したばかりか、書いた小説『荒野の呼声』も出てきたのだった。その名が、3月に読んだ『言葉はこうして生き残った』(河野通和)で紹介されていた『パンとペン』(黒岩比佐子)の話のなかでふたたび現れた。そこでは堺利彦のことが「エミール・ゾラからジャック・ロンドンまで海外文学の優れた紹介者であり、翻訳の名手」云々と書いてあって、これは読んでみたい、しかも堺利彦訳で!と図書館にレファレンスを頼んだら、昭和七年に春陽堂から出た本を写真製版で復刻したのが届く。

むかしの印刷のわるい本を、写真製版でちょっと拡大して印刷しただけの、旧字旧仮名遣いの本で、(読めるかなあ)と思ったが、これが読み始めたらおもしろくて、電車で居眠りもせずに読む。タイトルは『野生の呼聲』(ページの柱も奥付もこのタイトルなのに、なぜかこの春陽堂版の表紙タイトルは「野生の叫聲」になっていた)。

ジャック・ロンドンのこの小説は、他にいくつも訳が出ていて、岩波文庫の『荒野の呼び声』も読んでみた。光文社文庫の訳本『野生の呼び声』も途中まで読んでみた。訳者の解説などに、ジャック・ロンドンの生涯が語られてもいて、それを読んだら、あの『許されざる者』をもう一度読みたくなった。

はたらく動物と(金井真紀・文と絵)

はたらく動物と(金井真紀・文と絵)ころから<br />

自分の持ち場でがんばる動物たちは、のびのびうれしそうで
 余計なことを思いわずらわない。
 いやなことを我慢してやらない。
 もっている力を出し惜しみしない。

…云々と、あとがきに書いてあって、ほんまにそうやな~と思う。(このあとがきは、かなり笑えもする。)

3月に読みおわった本

3月に、てっぺんから最後まで読んだ本のリスト。「ブックマーク」の読者さんから紹介されて読んだ本が約3分の1で、ほかは図書館でぶらぶらと書架をみて手にとった本や、本を読んでそこから芋づるで手にとった本など。前から気になっていたのを初めて読んだのが獅子文六と辻村深月で、この2人はしばらくはまりそう。獅子の作は、古さを感じさせず…とはいえ「国電」などという言葉が出てくると、もう国鉄がJRになって30年ということは、若い人は小説に「国電」とあっても分からないのかもと思う。

ここまで読んだ獅子の3作『自由学校』『青春怪談』『てんやわんや』はいずれも新聞小説だったもので、そういえば沢木耕太郎の『春に散る』も新聞小説だった。毎日の新聞にコンスタントに連載される小説は、読みはじめると次の日も楽しみだが、何かの拍子に読みそびれてしまって、連載が終わるまで戻れないこともあったりする。獅子が1950年代にこれらの小説を書き進めていたころ、新聞にはどんな記事が載っていたのだろう、それらのニュースはどう受けとめられていたのだろう、と想像する。

この1か月は、たまたま美術館へ行くことが多かった。正置さんの『イギリス絵本留学滞在記』を読んだあとに、もう一度滋賀近美へクレイン展を見に出かけたし、ポスターを見て気になっていたクートラス展にも行けたし、同居人の父上といちど見にいった水仙盆はもう一度行く機会があったし、クラーナハ展にアレシンスキー展も見にいけた。このほかにギャラリーを何度かのぞく。

そして、友だちから教えてもらって、近所の大学へのこのこ出かけ、久しぶりに「研究会」というものに出てみた。高校生の頃に初めて読んだ村上信彦の、別の顔を知る。あの、古い古い『女について―反女性論的考察』(おそらくは母のものだった本)はどこかのダンボールに入っている気もするが、掘り出せそうにないので、そのうち図書館で借りて読みなおしてみたい。

いつまでもつか…と思いながら通い始めた遠ーい職場で2年が経つ。遠すぎる通勤に慣れたといえば慣れたが、やはり時間をとられすぎて日々こたえる。今日で、約2年いっしょに仕事をしてきた人が退職し、来週からの新年度は、新たな人と組んでの仕事になる。また「新しい」ことに出会えるのは、「動き」があっていいのかもしれないと思おうとしている。

春めいてきたと思うと冷え込んで、1月や2月に比べればあたたかいはずなのに、風の冷たさを感じた3月。この冬は、風邪らしい風邪もひかず、なんとか低め安定でやりすごせた。一方で、父の調子は相変わらず波が大きく、80を過ぎればガタがくるものであるなあとつくづく思う。不調だと「生活に自信がなくなってきた」とこぼしもするが、ほどほどの手出しで、ゆるく見守ろうと思う。

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2月に読みおわった本

2月に、てっぺんから最後まで読んだ本のリスト。出たばっかりの新刊を買って読んだり、もう四半世紀あまり前に読んだ本を引っ張りだして再読したり、「ブックマーク」読者のみなさんから教えられた本や送ってもらった雑誌などを読んでみたり、短かい2月によく読んだなーと思う。本読みの時間をやや控えて、「ブックマーク」87号の支度を少しずつ進め…それでも最後はギリギリで、有給休暇を1日とった。
 
父が年明けに買い換えたプリンターが、どうも初期不良のようで(不運)、一枚も印刷できないのに「紙が詰まってる」だの、ちゃんとセットしてあるのに「トナーカートリッジがない」だのとぬかし、私もかなり色々とさわったがお手上げで、父のねばり強い交渉の結果、サラピンと交換になった。再度の設置を手伝いに行き…パソコン周りはますます難しくなっておるなあと思う。それでも、やっと快調に印刷できるようになり一段洛。しかし、父宅は不運が続き、階上からいきなり大量の水が降ってきて(配管の老朽化が原因らしい)、その次はトイレの水回りがやられ… 一人住まいの80代のじじいには、なかなか過酷で、(がんばってくれえ)と思う。

日が長くなってきて、日ざしが強くなったと感じるものの、冷え込みはまだ強く、気温の上下が大きい。「ブックマーク」の印刷と発送をした日には風邪っぽくて焦ったが、悪化せずに鎮圧できたようで、ひとまず無事。もうしばらく用心して過ごさなければ。

旧暦では正月が過ぎて、二月になったばかり。今日からまた月が満ちていく。

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ほんのミニコミ「ブックマーク」87号ができました

ほんのミニコミ「ブックマーク」87号半年ぶりに、ほんのミニコミ「ブックマーク」87号ができました。このミニコミのメインは、読者による「読んだ本・おすすめ本・これから読みたい本」の紹介です。A5判のリソグラフ刷りで、今号は28ページです。

定期購読の方には、2月26日投函で発送しました。
読んでみたい方には、見本誌を送ります。ご希望の方は、送り先をご連絡ください。
編集発行=レター&ピース
letter_peace(at)yahoo.co.jp

蜜蜂と遠雷(恩田陸)

蜜蜂と遠雷

▼もしかすると、音楽というのはこういうものかもしれないね。
 毎日の暮らしの中で水をやり続ける。それは、暮らしの一部であり、生活の行為に組みこまれている。雨の音や風の温度を感じつつ、それに合わせて作業も変わる。
 ある日、思いもかけない開花があり、収穫がある。どんな花を咲かせ、実をつけるのかは、誰にも分からない。それは人知を超えたギフトでしかない。
 音楽は行為だ。習慣だ。耳を澄ませばそこにいつも音楽が満ちている――
 (p.271)

1月に読みおわった本

■「ブックマーク」87号に投稿予定でまだの方は、近日中にお送り下さい(2月発行です)■

1月に、てっぺんから最後まで読んだ本のリスト。「ブックマーク」読者のみなさまから教えてもらって(あるいは本をもらったり借りたりして)読んだものがかなり含まれる。とりわけ「自分では手に取らなかったかもしれへんなー」という本は、読めてよかったと思う。このほかに数冊の「読みかけ」と、買ったけどまだ読んでない本がある。たまたま、新しいのと古いのと、直木賞受賞作を3つ読み、やはり流行り廃りというか、時代を感じた。

新暦の正月は、ぬくぬくだった。次の週に同居人の里へ向かうと、これまた冬の北陸とは思えないような晴天だった。その後、月の半ばはどーんと冷えて、大阪も雪が降り(少しばかり積もり)、昨年の1月に凍結路面ですべってこけたことを思い出し、用心して数日過ごす。月の後半は気温の日較差が大きい日が続き、暖かいかと思ったら冷えたりして、カラダに堪えた。

ヨロヨロ気味の父をなぞるように、父のパソコンまで調子がおかしく(メールが不通になったり、ネットが不通になったり)、年末年始は何度も実家へ通っては、使い慣れないOSのパソコンをあーでもないこーでもないと日暮れまでさわる羽目になり、こちらまでくたびれてしまった。かなり長いことパソコンを使っているとはいえ、80代のじじいが「自力でがんばろう」とするも、イマドキのパソコンまわりの言葉づかいからして難易度が上がっているように思う。

そんなこんなであっという間に月末の旧正月がやってきた。「月の暦」を一年とくと見てくると、月の満ち欠けがめぐり、日の明るさが増してきた中で旧暦の新年がやってくることがよく分かる。今日は新年四日目の月。

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乱読ぴょん

Author:乱読ぴょん
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本ネタのミニコミ誌『ブックマーク』を編集発行しています(1990年9月創刊~ 昔は隔月発行でしたが、今は年2回発行で、現在87号)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2014年4月(313号)より「本の道草」を連載中(現在、第40回)。

月刊誌『ヒューマンライツ』で、2004年3月(192号)より2014年3月(312号)まで、本ネタ「頭のフタを開けたりしめたり」を連載(全119回、連載終了)。

『くらしと教育をつなぐWe』誌で、1999年4月(71号)より2014年2月(188号)まで、本ネタ「乱読大魔王日記」を連載(全118回、連載終了)。

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